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ヒントその36.ユーザー車検のすすめ(その1)

ユーザー車検は本当に格安!?

ユーザー車検。

最大の魅力は車検費用を抑えれる事・・・なんですが。
確かに費用は格安です。

・自賠責保険(24か月) ¥13,640(車検切れの場合は25か月分=\14,010)
・重量税  ¥3,800(登録から13年以上のバイクは\4,600/18年以上なら\5,000)
・検査登録印紙代     ¥1700
・登録申請用紙代       ¥20

合計 ¥19,160~で車検が完了します。

でも当然バイク屋さんによる整備は無し。自分でやるか、
別途バイク屋さんへ持ち込み、メンテナンスをお願いするしかありません。

一方、一般的なバイク屋さんで車検をお願いした場合

①法定費用:¥19,160(上記ユーザー車検と同じ)
②整備費用
③車検代行費用

以上3点の合計になります。

①はユーザー車検と同じ。②はユーザー車検ではかかりませんが、当然メンテナンスは自分でやるか、車検とは別にバイク屋さんに持ち込む必要があります。

ようするにユーザー車検で本当に省ける費用は、③の車検代行費用(バイク屋さんが車検場にバイクを持ち込み、車検を受ける手数料)のみだという事です。

その費用、バイク屋さんによって異なりますが、1万~2万位。
ユーザー車検は平日にしか受けられませんから、あなたが社会人で、一日仕事を休まなければいけない、と考えると、結構微妙な金額ですよね。

それでもユーザー車検はやってみるべし!?

それでも僕は、一度はユーザー車検を受けてみることをお勧めします。

その理由は、、、

① 費用を少し抑えられる。
②メンテナンスを車検と分けて考えられる。
③”車検”とはどういうものか、が理解できる。

①は上に書いた通り。
ただし、バイク屋さんによっては「車検整備」は通常のメンテナンスより割安に設定している場合もあるので、コストメリットは思った以上に少ないかもしれません。

②は「車検整備」という全てバイク屋さん任せのメンテナンスではなく、自分でできる部分は自分でやってみたり、バイク屋さんに依頼するにしても、どこをどうメンテナンスするか、という事を自分で選んでお願いする事ができます。

ただし、これは「バイク屋さん任せに出来ない」というデメリットでもあります。

③は実際ユーザー車検をやってみると分かりますが、「車検に通る=安全が保証されたバイク」ではない事がよ~くわかります。

車検はあくまで「その時点で公道を走っても問題ない」という事の証明でしかありません。
極端に言えば明日にはブレーキが効かなくなるかもしれないとしても、今日効けば車検は通ります。ましては「次の車検まで二年間安心」というものでは全くありません。

これを知ると、単に車検を通すだけ、安いだけの「簡単車検」「スピード車検」みたいな所に車検を依頼し、メンテしない、というのが如何に危険かがわかります。(別途ちゃんとしたメンテナンスが必要、という事を理解した上で利用するのは有りだと思いますが。)

逆にしっかりした整備を行ってくれるバイク屋さんなら、車検費用もより納得して支払えるようになるかもしれません。

レッツトライ!ユーザー車検

では実際のユーザー車検の流れを簡単にご説明しましょう。

【1】車検の申し込み

車検は各エリアにある陸運局の運輸支局か検査登録事務所(以下、陸運局)で受けます。継続車検は全国どこの陸運局でも受けられます。

車検証に記載されている「有効期間満了日」の1か月前から受ける事が出来ます。(1か月より前でも受けられますが、次の車検はそこから2年になるため、実質的に有効期限が短くなります。)

なお車検を受けられるのは平日のみです。

予約はインターネット上でできます。

自動車検査インターネット予約システム

予約にはアカウント登録が必要ですが、名前とメールアドレス、電話番号の入力だけでだれでも簡単に登録できます。

【2】車検に必要なもの

  • お金(法定費用)
  • 印鑑(認印でOK)
  • 予約時に発行された予約番号の控え
  • 納税証明書(軽自動車税納税証明書)2年分ではなく、直近の1年分でOK。万一失ってしまっていたら、もよりの市/区役所で再発行してもらえます。
  • 車検証
  • 自賠責保険証明書(いままで持っていたもの=受験の時点で有効なもの)
  • 新しい自賠責保険証明書(今後24ヶ月有効なもの。陸運局内やその周りには、自賠責保険を扱っている予備車検場、司法書士事務所、代書屋さんなどがあるので、車検当日でも入るれます。)
  • 定期点検整備記録簿=バイクを買うとついてきます。代書屋さんでも売っていると聞いたことがありますが・・・。僕は自作しました。 もちろん事前に整備記録を書いておく必要があります。

【3】車検の流れ

  • 予約当日、陸運局へ行きます。予約した時間は検査ラインで受験する時間ですから、書類作成や申告の為、余裕をもって早め(慣れていないなら1時間前とか)に行きましょう。
  • 新しい自賠責保険の加入がまだなら、事前に代書屋さんや予備車検場で加入します。
  • 陸運事務所に行き、登録申請用紙を買い、重量税や検査登録代分の印紙を買い、登録申請書に必要事項を記入し、窓口へ提出します。この時、「車検証」や「定期点検整備記録簿」の提出も求められます。(最近は整備記録簿の提示を言われない事が多いですが・・・)
  • 検査ラインにならび、検査を受けます。最初に検査員による目視検査(タイヤの摩耗や違法改造の有無、灯火類の点灯確認)を受け、騒音測定(やらない事もある)、排ガス検査、ブレーキ検査(前後)、スピードメーター検査、前照灯(=ヘッドライト)の光軸と照度の検査、などがあります。
  • 検査に合格すると、書類に印鑑を押してくれるので、それを持って再び窓口へ行くと、新しい車検証と(ナンバープレートに貼る)有効期限のシールをもらえる。
  • 検査に落ちた場合、その日のうちであれば何度でも(追加費用なしで)検査を受けられるので、問題のあった個所を調整/修理の上、再び検査来へ持ち込む。

登録申請の部分は陸運局によって申請場所や流れが異なると思うので、ここではさらっと書きましたが、実際は(役所でいろんな申請をするときと同じように)申請の仕方や順路が掲示されているので、多少迷っても問題なく申請できると思います。

まずどこへ行ったらいいかわからなかったら、その辺の親切そうな人を適当に捕まえ「ユーザー車検なんですけれど、まずどこへ行けばいいですか?」と聞いてみてください。きっと親切に教えてくれると思います。(ホントです。みんなちゃんと聞けば意外と親切です。)

万一にも失敗しないために

実際にユーザー車検を受けるにあたり、気を付ける事やちょっとしたコツなどは、次回の記事で書きたいと思います。

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