6月。10年に一度の長期休みをもらい、人生初の北海道ツーリングへ行ってきました。
今日も美瑛を満喫!まずは「白金青池」
北海道上陸5日目。昨夜泊まった「くつろぎの宿 結び家(むすびや)」さんにて朝ご飯。
昨晩夕食をご一緒した兵庫からお見えのオジサンは、既に朝4:30には山登りのため旅立たれたんだそうです。
AM 08:00
宿のご夫婦にお礼を言い、お見送りされながら出発します。
見られていることにちょっと緊張し、ディスクロックを外すのを忘れてて、押し歩きでコケそうになったのは内緒です。(笑)
今日も快晴!絶好のツーリング日和です。
まずは宿からほど近い「青い池」を目指します。
いかにも観光地っぽい広大な駐車場にバイクをとめ、階段を上って少し歩くと、ほどなく池が見えてきます。
青い水の中に立ち枯れたカラマツや白樫の木が伸びる様子は幻想的で、とてもきれいな景色です。
この青い池。天然の池ではなく、人造の池。それも意図的に作られたものではなく、近くを流れる美瑛川に建設された堰堤(えんてい)からあふれた水が溜まったもの。なので、厳密には池というより ”水溜まり” なんだそうです。(日本一きれいな水溜まりかも。笑)
しかも人工の物なのに、「発見」されたのは1997年とごく最近なんだそう。なんだか不思議な話ですね。
人造の池なので、上から見ると池のふちが直線で、その形はゲイラカイトのようです。(「ゲイラカイト」って言っても今の若い人はわからないかもなあ・・・)
「白金青い池」
CMで有名な アノ木
青い池を後にし、美瑛の観光スポットを回ります。観光スポットといっても、この美瑛全体に広がるヨーロッパの農村風景にも似た雄大な丘陵地帯はどこを見ても美しく、バイクを停めるだけでフォトジェニックな観光スポットになります。
最初に訪れたのが「セブンスターの木」です。
セブンスターの木から少し走ったところにあるのが「ケントメリーの木」。四代目スカイラインのCMに登場したケンとメリー。二人が旅するコマーシャル、全16話のなかの第15話に映し出されたのがこの「ケントメリーの木」。とはいえ、僕だって記憶にないから、若い人には何のこと?なんだろうなあ。
快晴の天気のなか、美しい美瑛の風景を堪能したのでした。
どうしてもスープカレーが食べたくて・・・
午前中、美瑛中を走り回ったあと、今日の行先を考えます。
帰りのフェリーは明日。
ここから道東へはちょっと厳しい。さらに南へ下って帯広あたりなら行けそうですが、最終日はフェリーの出発時間までに、かなり必死に走ることになりそうです。
ならいっそ、もう西の方まで行ってしまって、小樽を楽しむのもいいんじゃないか?と思いました。
エビの出汁が出ているスープカレーということで、確かにエビの出汁を感じます。カレーとあうか、と言われるとスパイスでエビの風味が消えているような気もして微妙な気もしますけれど、美味しいです。
ほとんど客のいない平日の道の駅で食べるスープカレーは少し寂しいものがありましたが、本場のスープカレーを堪能することができました。
驚きの遭遇!
そのまま小樽へ行くのもありなのですが、近くに何かないか?と調べて見つけたのが支笏湖(しこつこ)。
秋田の田沢湖に次ぐ日本で二番目に深い湖(最大深度360m)で、11年連続で水質日本一に輝いていた非常に透明度の高い湖です。
というわけで支笏湖を目指します。
千歳の市街地を抜けると、すぐ「支笏湖通り」という道が出てきます。それまでの市街地から、急に木々が増え、緑深い道になります。
道のわきには「クマ出没注意!」「シカ飛び出し注意!」といった看板が目立ちます。
「ああ、支笏湖近いんだなぁ」なんて思うのですが、実はここから支笏湖までは30km以上あるのです。
で、支笏湖通りに入った途端、長く車の少ない道路になり、アクセルをオープン!・・・しようと思った瞬間、道端にヘッドフォンをして椅子に座る二人の男を発見しました。
クマでもシカでもなくネズミ! いや、「ネズミ捕り」です。
危ない危ない!急ぐ旅でもありません。のんびり走ることにします。
クマやシカも怖いですが、人間が一番怖いです。
・・・なんて思っていたら、今度は道の脇ではなく、道の真ん中に人影が。
えっ!?あんなところで、何してんの??
と思いつつ近づいていったら、それは人ではなく、大きなシカでした。
出たー!!!
北海道でシカとぶつかった、という話はよく聞きます。
実際、僕のバイク仲間は北海道をツーリング中にシカと激突し、バイクはフロントが大破。友人は一週間の予定だった北海道ツーリングがわずか2日で終わってしまったそうです。
昨日も宿のご主人に「ほんとにシカにぶつかる事故って多いんですか?」と聞くと、
「周りに何人かそれで廃車になったという人がいる。私もすんでのところでぶつかりかけたことがある」
と言っていました。
なので、一応警戒はしていたのですが、このわずかな北海道滞在期間に僕もシカに遭遇するとは思っていませんでした。
***
シカは僕のバイクに気づくと、別に慌てるでもなく、悠々と道の真ん中を走って去っていこうとします。逃げるというより、追いつけるなら追いついてみろ、という感じです。
そして、100m位道の真ん中を走ると、道路わきのガードレールを楽々と飛び越え、森の中へ入っていきました。
いやあ、飛び出してこなくてよかった~、と心底思いました。
支笏湖
どきどきする2つの出来事をへて、ようやく支笏湖に着きました。
縦13km、横5km(どっちが縦でどっちが横かはわかりませんが。)、最大深度360mの大きな湖です。
非常に水質がきれいで、透明度も高い湖なのですが、この日は薄曇りだったせいで、あまり透明度は感じることができませんでした。でも対岸には山々が連なって見え、雄大な景色を堪能することができました。
今夜の宿は超おしゃれなコンテナハウス
支笏湖を離れ、小樽を目指します。
途中、札幌市内を通過しましたが、北海道の中ではコロナ感染者が集中している都市ということもあり、今回の旅ではノンストップで通過しました。
札幌を通過すると、四日ぶりに小樽市に到着しました。
目指すは今夜の宿、北海道初のコンテナ式ホテル「コージーイン 小樽」です。
はじめてコンテナハウスというものに泊まりましたが、そのきれいさに驚きました。泊まる以外のサービスはほぼ皆無。チェックアウトもカードキーを返すだけと、味気ないと言えば味気ないですが、ツーリングでの宿泊場所としては最適。
価格も非常にリーズナブル。この時は一泊5000円でしたが、直前予約割りだかなんかで1200円のクーポンが付いていて、それを利用して3800円で泊まれました!
コージーイン お勧めです。
というわけで、北海道最後の夜も万全の感染対策?のもと過ぎていきました。
いよいよ明日は道内最終日。
最後の北海道を満喫!・・・のつもりだったのですが。
北海道ツーリング、ようやく次回最終回です。