僕の愛車選びはまだ続きます
ドゥカティ モンスターを予約した後も、僕のバイク選びは続きました。
モンスターはきっといいバイクですが、もうひとつ踏み切れないところがあったからです。
他にもっといいバイクが無いか?いろいろ調べました。
以前は発売されるバイクは大体押さえていましたが、ハーレーに乗った6年間はハーレーしか眼中になく、すっかり他のバイクに疎くなってしまいましたからです。
「バイク図鑑」なんて読んだの何年振りだろうか。
新型のヤマハ「XSR900」なんかはまったく知らないバイクでした。とても気になります。
先代のXSR900は、なんだかちょっと「狙いすぎ」という感じがして今一つ好きになれませんでしたが、今度のXSR900はかなりいい感じです。レーサーレプリカブームのころに、カウルを外して無理やり丸目ヘッドライトをくっつけて乗ったりしている人がいましたが、それをまさにメーカーがやってしまったかのようなデザインです。
3気筒というのも2気筒と4気筒のいいとこどりのようで、一度乗ってみたいなと思っていました。
しかも価格は税別110万円とかなりのバーゲンプライスです。モンスターより30万円以上安い。これは魅力的です。
ただ、このバイクもシート高が810mmと高く、4気筒よりはスリムとはいえ、Vツインのモンスターに比べれば幅も広いはずです。やはり実物を見て、跨ってみないとちょっと不安です。
ところがこの車種も実車がありません。実物を見たら一目惚れしてしまったのではないか、という気もしますが、跨って足つきを確認しないと、怖くて購入に踏み切れないです。
小林ゆきさんのこの紹介動画を見ても、そのタイトルとは裏腹に、とても足つきが良いとは思えないし。(笑) ↓↓↓
しかも調べたところ、御多分に漏れずこのバイクもかなりの納期待ちの様子。
やはり実物も見ずに発注にはいたりませんでした。
やっぱりモンスター!と気持ちを固めつつあったのですが・・・
そうこうしつつも、よりモンスターを深く知ろうと、Webで情報をかき集めたり、YouTubeで動画を見まくったりしているうちに、だんだんモンスターが気に入ってきました。(順番がおかしいですが。w)
完成度が高すぎていじれない、という不安(不満?)はありますが、いじらなくても満足できるならそれでいいと思いますし、その方が維持費もかからないでしょう。その分、どんどんツーリングに行くことが出来るかもしれません。
荷物が積めないという問題も、工夫すればなんとかなりそうですし、そもそもキャップツーリングをするわけじゃなし。1週間程度のロングツーリングなら何とでもなりそうです。(あんまりデカいに荷物を満載して走るのは似合わないとは思いますが。)
いままでバイクを買う時はいつも「10年は乗ってやるぞ!」と思って買いましたし、そう思えるバイクを選んできました。XJR1200しかり、Bandit1200しかり、スポーツスターしかり。(実際に10年以上乗ったのはバンディット1200だけでしたけど。)
でも今回は5年間楽しく乗れたらいいんじゃないか、と考えることにしました。
ドゥカティは今流行りの「残価設定型ローン」を組むことが出来ます。5年後に返却することを前提に、月々のローン支払い額を抑えることができるシステムです。5年間モンスターに乗って、もし飽きてたら、その時はまた違うバイクに乗ればいい。
そう思うとバイク選びもすこしは気軽になりましました。
まあいずれにせよ、首を長くしてモンスターを待つしかないな。そう思ってました。
KTMってどうなんだろう?
そんなある日。モンスターの動画を探してYouTubeを見ていたら、こんな動画を見つけました。
モンスターと、そのライバルになる5車を乗り比べているサイトです。
登場するバイクはドゥカティ「モンスター」、トライアンフ「ストリートトリプル R」、ヤマハ「MT-09」、カワサキ「Z900」、BMW「F900R」、そしてKTM 「890 Duke」です。
英語なので話している内容は良くわからないのですが、どうやら投票でランキングをつけてるらしく、その結果は
6位 BMW
5位 カワサキ
4位 トライアンフ
3位 ドゥカティ
2位 KTM
1位 ヤマハ
でした。
1位のヤマハ MT-09は先ほど挙げたXSR900のベースとなっているバイクで、あらゆるところで絶賛されている一台。きっといいんでしょうけれど、僕はどうにも見た目が好きになれません。いくら良く走るとしてもなあ・・・(オーナーの方々、ごめんなさい。あくまで僕の個人的感想です。)
それはともかく、2位はKTM。我が(?)ドゥカティ モンスターが3位です。
2位じゃないの? なんか気に入りません。(笑)
KTMかあ。
KTMと言えばオフロードレースの世界ではトップを走るメーカーで、最近はオンロードの方にも進出し、MOTO GPでも躍進目覚ましいメーカーです。
市販バイクもなかなか良い、という噂は聞いていましたが、僕はまったく興味がなく、眼中にありませんでした。なぜなら、KTMのバイクは元がオフロードのメーカーだからか、どれもシート高が高く、僕のようなチビ&短足オヤジには乗れないバイク、と思っていたからです。
どこの国のバイクかさえも知らず。ずっとオランダだと思い込んでました。(実際はオーストリア。)
KTMってどんなバイクなんだろう?
調べてみると、MONSTERの対抗馬となるバイクは「890 Duke R」とそのスタンダードモデルである「890 Duke」のようです。
「MONSTER」は 937ccで111馬力。乾燥重量は脅威の166kg。
一方 「890 Duke R」は 889ccで 121(115)馬力。乾燥重量は 166kg(169kg)。なんとMONSTERと同じです。
※カッコ内の数字はスタンダードの「890 Duke」
え?結構すごいじゃないか、KTM。
価格は「890 Duke R」が153万円、(スタンダードの「890 Duke」は132万円)。「MONSTER+」は156.4万円~です(色によって違います)。
「Duke R」と「MONSTER+」はほぼ同等。スタンダードな「890 Duke」ならMonsterより25万円近く安いことになります。
ただし、問題のシート高は834mm(820mm)。MONSTERの775mm(日本仕様の場合)に比べると6cm近く高いです。こりゃあ僕には無理だなあ。
やっぱりKTMは短足オヤジには手ごわそうです。
ローダウン仕様という可能性
ところが、KTMについていろいろ調べていくと、Dukeについてはメーカー純正のローダウンキットやローシートが存在することがわかりました。
さらには、シート加工や日本人の体重に合わせたスプリングキット(沈み込みが大きくなる)などを販売しているショップもあるようで、これらを使って車高を下げて乗っている方も沢山いらっしゃるようです。
ただ、今までの僕は「でもなあ、せっかく運動性能の高いバイクなのに、わざわざ車高を下げてハンドリングを犠牲にしてまで乗るのはなあ」と考えていました。
でも、よく考えたらドゥカティ モンスターの日本仕様は最初からローダウン仕様です。(もともとの本国仕様は820mm)
KTMのローダウンキットもメーカー純正で用意されているローダウン仕様ですから、ハンドリングへの影響は最小限に抑えられていることでしょう。
Duke Rの834mmは手ごわそうですが、スタンダードモデルの820mmなら何とかなるんじゃないか。(ローダウンキットは-25mm)
そう考えるとKTMにもちょっと興味がわいてきました。
KTM ディーラーを訪問
そういえばあの辺にKTMディーラーあったよな・・・
さっそくクルマで行ってみました。飛び込みで訪問。イメージカラーのオレンジが全面に塗られた派手なお店です。
「あのー。890 Dukeを見たいんですけれど・・・。」
どうぞどうぞと店に並べられていた「890Duke」を引っ張り出して、じっくりと見せてくれました。
高級感や重厚さといった感じはまったくありませんが、いかにも軽く俊敏に走れそうな車体はまるでオフロードバイクをそのままオンロード向けに強化したかのような感じです。
カッコいいけれど、なんとも独特です。
お願いして跨らせてもらうと、両足の足先ツンツンのバレリーナ状態ですが、なんとか足先は届きました。こんな状態でも車重が圧倒的に軽いので、なんとなく乗れそうな気がします。
これならなんとかなるかもしれないなあ。
でもこの時は、まだまだ冷やかし(とまでは言いませんが)のつもりでした。
「いいですね。このバイク。独特ですがカッコイイ。・・・・ところで、KTMもやっぱり新車って入ってこないんですか?」
と聞いたところ
「そうなんですが、これ(890 Duke)はたまたま今、ウチに在庫があるんです。」
・・・・
え? ホント?
あるんですか? KTM !
それまで大して考えていなかったバイクが、急に魅力的に見えてきたのでした。