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KTM 890Duke Rを試乗させてもらいました。

在庫がある、と聞いて急に気になり出したKTM。

それまで「アウトオブ眼中」だったのに、ふと訪れたディーラーでたまたま「在庫あり」と聞いて急に気になり始めたKTM。

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ディーラーさんからは「是非一度試乗しませんか?」とおっしゃっていただけたのですが、試乗車があるのは「DUKE 890R」のみ。僕が気にかかる「DUKE 890」(Rの付かないスタンダードモデル)は残念ながら試乗車がありません。

「R」の方は上位バージョンで、足回りやブレーキに高級パーツがおごられていて、エンジンパワーも少し上回ります。なのでもちろん乗った感じは違うのでしょうけれど、街中をちょっと試乗する分には大差はないような気がします。

ただ、問題なのはそのシート高。スタンダードモデルは820mmですが、「R」は834mmあります。その差は14mm。たかが14mm、されど14mm。跨らせてもらうと「スタンダード」はかろうじて爪先が届きますが、「R」は届きません。

まあ傾ければ爪先は届きますし、車重が軽いので支えられると思いますが、万が一試乗車で立ちごけなんて事になると目も当てられません。

なのでその日は丁重にお断りしたのですが、家に帰ってもどうにも気になる。WEBでYouTubeで、調べれば調べるほどなんとなく良さげに思えてきます。

うーん。どうしよう。

後で後悔するのも嫌だしなあ。まあ試乗の時はカッコ悪くてもお尻をずらして片足をつけばべた足が着くだろうし、短い時間ならなんとかなるんじゃないか。

というわけで、再度ディーラーに連絡し「890 DUKE R」の試乗をお願いすることにしました。

「890DUKE」と「890DUKE R」の違い

あらためてスタンダードモデルである「890 DUKE」と上位モデルである「890DUKE R」との違いを整理してみます。

KTM「890 DUKE 」(スタンダードモデル)

KTM「890 DUKE R」

主な違いは足回り。

「R」がブレンボ(マスター&キャリパー)に対し、無印はKTMオリジナル。ブレーキディスクも「R」の方が大きくなっています。

前後のサスペンションは同じWP製ですが、Rの方は調整機能の付いた高性能品がおごられています。

WPって昔は「ホワイトパワー」って言わなかったっけ?と思ったのですが、最近の製品はどこにも「ホワイトパワー」とは書かれていません。「違う会社なのかな?」と思ったのですが、調べてみるとやはり昔の「WPサスペンション社」らしいです。ただ1991年以降は「政治的な理由」で「ホワイトパワー」というブランド名は使っていないとのこと。「大人の事情」ってやつですね。https://wp-suspension.jp/wp/

ハンドルも「R」は専用品で、スタンダードよりやや前傾が強いそうです。

エンジンは同じのはずですが、セッティングの違いなのか、わずかに馬力とトルクが違います。(Rが最大出力121ps 最大トルク99Nmに対し、無印は115ps 92Nm)

それとタイヤが違います。(Rはミシュランはパワーカップ2。無印はコンチネンタルコンチロードアタック。)この違いは乗り味にも大きく影響すると思われますが、まあタイヤは消耗品ですからね。

この2台。当然乗り味は違うと思われますが、市街地を試乗のペースで走る分には大きな違いはないでしょう。ということで890Rの試乗でも感じはつかめると思います。

ちなみに価格はスタンダードが132万円なのに対し、「R」は153万円とその差は21万円。

決して小さくはない差ですが、上位モデルのサスペンション、ブレーキ周り、エンジンパワーなどを後からバージョンアップしようと思ったら、ぜったい21万円では足りません。

言い方を変えると「DUKE 890 R」は大バーゲンプライスとも言えます。

僕も足つきの問題がなければRを選ぶと思います。

KTM 890DUKE Rを試乗する

試乗のアポイントをとって、あらためてディーラーを訪問。ドゥカティの時以上に緊張です。

KTM 890DUKE R

ドカティの試乗はひとりで勝手に走らせてくれる形でしたが、今回はお店の方が先導してくれます。試乗場所の辺りはあまり土地勘の無いところだったので、これはありがたいです。

キーを回してセルボタンでエンジン始動。乾いた感じの音でもちろん爆音ではありませんが、ノーマルマフラーのスポーツスターに比べればはるかに迫力のある音がします。

跨るとやはり両足は届きません。ただ車体が軽いのでサイドスタンドで傾いた車体はひょいと起きます。むしろ軽すぎて反対側に倒しそうな気がして怖いです。(笑)

いや~緊張です。

ハーレーはもちろん、モンスターに比べてもかなり軽いクラッチ(ワイヤー式)を握り、シフトペダルを踏みこんで走り始めます。

ドンとくる感じはありませんが、必要以上に回転数を上げてクラッチミートせずとも、車重が軽いのでスルスルと進みます。

店を出ていきなり鋭角に曲がる道があったのですが、なんの意識もすることなく、スッと向きが変わります。いやあ、なんて扱いやすいんでしょう。やはりこのへんは軽さのなせる業なんでしょうね。

次に感動したのがシフトチェンジのスムーズさ。

この890Rにはオートシフターが装備されているのですが、それを使わなくても、シフトアップ、シフトダウンともにすごくスムーズで、実に軽いシフトタッチでギアが入ります。もちろんニュートラルも簡単に出ます。

(ハーレーに6年も乗っていたので、僕の評価基準が甘くなっているだけかもしれませんが。ニュートラルでるのも当たり前だし。笑)

60km/h+αで幹線道路を走ります。振動は無くはありませんが、角の取れたもので全く気になりません。

(ただ、ハーレーに6年も乗っていたので、僕の評価基準が甘くなっているのかもしれませんが。笑)

低速トルクもそこそこあるので発進も楽。そしてスムーズに回転を上げていきます。あまりにスムーズなので、何速で走ればいいのか、どれぐらい回転を上げて走ればいいのか、正直よくわかりません。

もちろんブレーキも良く効きます。さすがはブレンボ。この辺りは890「R」の美味しいところです。

さらに、スポーティーな足回りに軽い車重、ということで、乗り心地は今一つなんじゃないかと思っていたのですが、特に道路の継ぎ目で跳ねるようなこともなく、案外悪くないなあ、というのが率直な感想です。

(ただ、ハーレーに6年も乗っていたので、僕の評価基準が・・・もういいか。w)

市街地での試乗だったのでワインディングでの走りはわかりませんが、途中、自動車専用道路へ上がるランプを走った時に、あまりにも素直に曲がるので驚きました。視線を向けるだけで曲がっていき、クセのようなものを全く感じません。

ハーレーのエンジンのように「味」みたいなものはまったく感じませんが、一方で、乗り手の意のままに操れる(ような気がする)操作性はかなり面白いと感じました。

スポーツモードで走ってみる

ここまで乗ってきて、ライディングモードが「ストリート」になっていることに気づきました。そうだ、「スポーツ」も試してみなくては。

(DUKE 890はスポーツ/ストリート/レイン/トラック※オプションの4つのライディングモードから選ぶことが出来ます。)

信号待ちの間に左手のボタン操作でちょいちょいと変更できます。

スポーツモードにすると、さらにエンジンの回転の上がり方が速くスムーズになり、いっそうパワフルになりました。排気音も若干元気になります。

ストリートモードの時は乗りやすく、言い換えればあまり面白味のない回り方でした。ところがスポーツモードでは「さすがKTM!」と思えるような吹け上りの軽さを感じます。やっぱりこっちが本命でしょう。

ただ、発進はすこし気難しくなりました。ちょっと回転を上げ気味にしてクラッチミートする感じ。ただ、このあたりも、ハーレーとの違いでそう感じるだけで、普通のバイクとしては特に気を使うというほどでもない気がします。(なにしろハーレーは ”ほぼアイドリング” でも発進できますから。)

何の問題もなく、足つき性以外は素晴らしいDUKE 890Rでしたが、問題はバイクより乗り手側でした。ハーレー乗りのクセがなかなか抜けません。

右折の時に、つい右手でウインカースイッチを探すし(ハーレーは左ウインカーのスイッチは左手、右ウインカーのスイッチは右手にあります。)、曲がった後はウインカーを消し忘れるし(ハーレーはオートキャンセラー付き)。挙句、止まるときには右足を前に投げ出してリアブレーキペダルを探してしまいます。(ハーレーは大柄なアメリカ人に合わせてブレーキペダルが遠いので、リアブレーキを踏むときはステップにかかとを載せてからブレーキペダルを踏んでました。)

あれ!?リアブレーキが無い!って何回思ったか(笑)。乗り始めたときはあんなに慣れなくて苦労したのになあ、ハーレー。

気になるのは「足つき」だけかも。

幹線道路を中心に、約30分ほど走らせてもらい、無事店舗へ帰り着きました。

最初こそ足つきが不安で緊張しましたが、ほんの数分乗るだけで、その乗りやすさにすっかり緊張が解けました。いや~、いいバイクです。

DUKE890Rに試乗後、あらためて店内にあるDUKE890(”R”じゃないほう)に跨らせてもらいましたが、やっぱりこちらは「R」より若干足つき性が良く(この「若干」が非常に重要)、安心感がありました。

それにしても、もうちょっと足つきが良くなればいいのに、と思います。

そういえばDUKEにはKTM純正のローシートがあるよな、と思い出し、どのくらい違うのかと店長さんに聞いてみました。

曰く「期待するほどは・・・」とのこと。

「そういえば実物があったなあ」といって店の奥に入ると、箱に入ったローシートを持ってきてくれました。そしてDUKE 890に装着し、跨らせてくれました。

うーん。変わらない。

確かに座面は下がっている(-20mm)のですが、幅は変わらないので、足が広がってしまい、足つき性は良くなりません。(これ、あんこ抜きあるあるです。)

シート自体は柔らかくていいのですが(見た目の質感も良し)、シートフレームなのか、シートベースの角なのか、足を伸ばすと太ももに固い部分が当たってあまり具合が良くはありませんでした。

ちなみにノーマルのシートはかなりカチカチです。(レーサーレプリカよりはマシなんでしょうけれど)

無事試乗を終えて

試乗後、「R無し」の方で見積もりを出してもらいました。

僕には必須の「ローダウンキット」も含めて見積もってもらいましたが、ドゥカティ MONSTER+と比べると30万円位安いです。

もちろんモンスターはオートシフターが標準装備(DUKEはオプション)ですし、ブレーキはブレンボ。延長保証なんかもコミコミの価格です。ただ、オートシフターもブレンボも、僕にはちょっと「宝の持ち腐れ」的な装備です。(欲しいことは欲しいですが。)

30万円の差は大きい。

そして、今なら「即納」です。(先は判りません。)

うーーーーーーん。

***

試乗のお礼を言ってこの日はひとまず帰りました。ですが、ほぼMONSTERで固まっていたバイク選びにまた新たな悩みの種が生まれました。

***

家に帰ったら、店長さんから「是非ご検討を」とメールが入ってました。

考えたら今回の一連のバイク選びで、こんな対応初めてだなあ。きっといいお店なんだろうなあ。

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