逃がした魚が気になって・・・
ある日。いつものようにヤフオクでバイクパーツを検索して眺めていたところ、KTM 890Duke用のパーツが出品されていました。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/キーカバー.jpg)
※これはイメージ図
カーボン製のキーガードカバーです。(この部分ですね。)
お、これ、なんかカッコいいんじゃない?
価格は5000円。その日が入札締め切り日だったにもかかわらず、その時点では未だ入札者はゼロ。もし5000円で入札したら、そのまま落札出来そうです。
うーん。でもなあ・・・いっぱいお金つかちゃったし・・・。
その時は、ちょうどアクラポビッチのスリップオンマフラーを落札した直後だったので、財布が異常に軽い時期でした。(まあ、いつもそうなんですけれど。)
どうしても欲しい、というモノでもないし、今はお金が無いし。
それに、今買わなくても、きっとちょくちょく出品があるんだろう・・・・
と思い、その時は見送りました。
(結局5200円でだれかが落札していました。)
入札を見送ったものの、それからしばらくはそのパーツのことが気になって仕方がありませんでした。
我が愛車(KTM DUKE 890)はブラック一色の車体で、それはそれで非常に気に入っているのですが、全体が大半が樹脂パーツ(ようするにプラスチック)で少々質感に欠けるところがあります。
ここにカーボンのワンポイントがあったら、カッコいいんじゃないかなあ・・・
そう妄想すると、ますます欲しくなってきました。
二匹目のドジョウは見つからず
じゃあ、またヤフオクで見つけて買うか、、、そう思い、ヤフオクやメルカリを眺めるのですが、あれ以降、カーボン製キーカバーが出品されているのを見かけません。
うーん。じゃあ新品は?と思って調べると、だいたい2万円ぐらいするようです。思ったより高い。こんな小さなドレスアップパーツに2万円はなあ・・・。
あの日たまたま見つけた出品は、かなりの掘り出し物だったようです。
仕方ない、諦めよう。まあそのうちまた出品されるかもしれないし。
ということで一旦は諦めました。(といいつつ、毎日オークションサイトを見てましたが。笑)
怪しげな中華パーツを発見
そんなある日、いつものごとくネットサーフィン(死語?)していると、とあるサイトにあのカーボンパーツの画像が。
特に期待もせずクリックしてみると、そこでは1万円を少し下回る価格で例のカーボンパーツが販売されていました。
お!これどうなんだろう?
英語のサイトですが、どうやら製品は中華製の様子。
今や世の中の多くの製品がMade in China。有名ブランドの製品も生産は中国だったりするわけですから、中華製だから必ずしも悪いというわけではないでしょう。とはいえ、ネットで買ったりする場合は、やはりそれなりのリスクは負う覚悟が必要です。
けどまあ、しょせんはキーガードカバーだからなあ。
単なるカバーですから、強度が必要なわけでもありませんし、精度もまあそれなりでも、大きな問題は無いような気がします。
もちろん目立つところのドレスアップパーツですから、もし見た目が悪ければ、これはもうどうしようもないのですが。
うーん。うーん。
買っちゃえ!(笑)
やっぱりもう欲しくて仕方なくなってたので、勢いでポチっとしてしまいました。(例によって酔ってたし。w)
カーボン製キーガードカバーが届きました
注文してから2週間ほどで、カーボン製のキーガードカバーが届きました。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_041013953.jpg)
予想通り、怪しげな、というか、雑な箱で届きました。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_041111130.jpg)
「KTI」ってなんだろう?「XL」も謎だけど。(ハーレー用パーツならわかるけど)
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_041225965.jpg)
ジャーン。出てきたパーツはこんな感じ。意外にというか、正直、思っていたよりもキレイです。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_041200883.jpg)
裏はこんな感じ。手抜き感満載。まあ、中華パーツでなくてもカーボン製品の裏側なんてこんなもんだけどね。むしろ実は印刷シートを貼り込んだだけの ”なんちゃってカーボン” の可能性もあるかもと思っていたのですが、意外にちゃんとしたカーボン製品でした。
届いたパーツは意外と普通で、表面はクリア塗装なのか研磨なのか、つやつやしていて綺麗でした。むしろ艶々過ぎて少々ウソっぽいのですが、裏を見る限りはどうやら本物のカーボンファイバー製のようです。
早く取り付けてみたくなりました。
実際に取り付けてみました
早速、我が愛車に取り付けてみます。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_042050796.jpg)
先ず純正を外します。キーガードカバーはこの位置のボルト(トルクスねじ)を左右計2か所抜くだけで外れます。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_084759344-scaled.jpg)
使うのはトルクスのT30。トルクスって、工具ががっちり噛むのでなめにくく、回しやすいので良いのですが、基本6角形なので、L字レンチで短い方を挿して回そうとすると、長い柄がすぐ車体に当たって回しづらかったりします。やっぱりトルクスソケットを買おうかな。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_042410998.jpg)
カバーを外すとこんな感じ。キーシリンダーが露わになっています。
外してみたノーマルパーツと、今回購入したかカーボンパーツをあらためて見比べてみます。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_042437667.jpg)
表側は特に形状に違いはなさそうに見えます。カーボンパーツのヌメヌメ感がすごいです。複雑な形状のパーツですが、カーボンの織り目が歪んだりしわになったりしておらず、きれいに織り目が揃っています。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_042442513.jpg)
キーシリンダーが収まる穴も当然同じ・・・かと思いきや、カーボンパーツが単なる丸い穴なのに対し、ノーマルパーツは穴の横幅い楕円形状になっています。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_042545282-rotated.jpg)
裏側を比べてみるといろいろ違いが。ノーマルーパーツは上の部分がタンクについているフックを引っ掛けられるような形状になっていますが、カーボンパーツにはそれがありません。またノーマルパーツは外周やキーシリンダー用の穴の周りに折り返しがありますが、カーボンパーツにはありません。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/aPXL_20240506_042410998.jpg)
ノーマルはここに引っかけるようになっています。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_042558256.jpg)
この角度での違い、わかりますかね? 右のノーマルパーツはタンク形状に合わせて上部が弧を描いているのに対し、左のカーボンパーツはほぼ真っすぐです。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240506_042944062.jpg)
実際にタンクに仮止めしてみるとこんな感じ。タンクの丸みに対し、左右がわずかに浮いているのが分かるでしょうか。また、この写真ではわかりづらいですが、キーシリンダーを覆う穴のやや上部に少し隙間が空いています。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240609_032100245.jpg)
さらに横から見るとこんな感じ。仮止め状態ですが、タンクから浮いて隙間が空いています。
うーん。パーツ自体の質感は悪くないのですが、タンクとの間に結構隙間が空いてしまっています。これはなんとかしたいところ、です。
スポンジで隙間を埋めてみる
このままでは隙間が気になります。
そこで、裏面にスポンジを貼って隙間を埋めてみることにしました。
貼るスポンジですが、本当ならスポンジよりゴムの方が質感は良さそうに思うのですが、ゴムだとほとんど潰れないので、タンクとの隙間をうまく埋められません。
ホームセンターでいろいろな素材を見て、これがいいかも、と思って今回買ってきたのが「EPDMスポンジゴム」という材質です。
質感はゴムとスポンジの中間ぐらい。スポンジよりは目が詰まった感じの質感です。カッターやハサミなどで簡単に切って加工出来ます。
これをキーガードカバーの形に切ってパーツの裏面に両面テープで貼り付けました。
さらにキーシリンダーとの隙間を目立たなくなるよう、穴の上側にもスポンジゴムを貼りました。
では取り付けてみましょう。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240609_034846579.jpg)
上から見るとこんな感じ。キーシリンダーとの隙間は旨く埋められました。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240609_034850687.jpg)
タンクとの隙間も、スポンジゴムだ潰れて隙間を埋めています。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240609_034858264.jpg)
ただ、よく見るとこの通り、スポンジゴムの縁はガタガタになってます。スポンジゴムはハサミでカットしたのですが、なかなかきれいには切れていません。何かいい方法ないでしょうかね。
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240609_034905897.jpg)
サイドから見るとタンクとの隙間がかなり広く開いてしまっています。
うーん。
スポンジゴムをハサミでカットして、タンクとの隙間を埋めてみたのですが、切断面がきれいに切れず出来ず、ガタガタになってしまいました。
それにサイドは隙間が空いたままです。ここはタンク側にスポンジを貼るとかすれば、もうちょっと見栄えよくなるかなあ。
やり直そうかと思いましたが、この日は時間切れでこのままとなりました。
ひとまず完成!
こんな感じで取り付けが完了しました。まあこれぐらい離れてみる分にはアラも分かりません。まあ時間を見て、あらためて取り付け方をいろいろ工夫してみようかとは思っています。