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福島ツーリング(前編:猪苗代・喜多方)

せっかくの連続休暇も天気予報は雨続き

会社の制度で1週間の有給休暇を頂きました。

せっかくなので、もちろん長距離ツーリングをするつもりでした。

東北地方を周ろうか、日本海側もいいなあ、いっそ大好きな四国へ行っちゃう!? なんて妄想していたのですが、休み直前で天気予報を見ると、連日の雨マーク。北日本も西日本もどこもかしこも雨。う~ん。

いっそ休みをずらそうか、とも考えたのですが、それもちょっとまわりに迷惑かけるし・・・

なんとか月火の二日間だけは晴れそうだったので、一泊二日、もし天気が好転したら二泊するつもりでツーリングすることにしました。

一泊なので四国は無理。伊豆はいつでも行けるし、復興支援で石川、とも考えたのですが、先日の大雨で道路状況が読めません。

どこかいいとこないかなあ、とバイク雑誌のバックナンバーを読み漁ってみたところ、おすすめのツーリングロードの一つに、福島の「磐梯我妻スカイライン」の写真が載っていました。

あー、ここ行ってみたいなあ。

福島までは片道 約300kmちょっと。あまりのんびりは出来ませんが、一泊でも行って帰ってこられる距離です。

お得意の「ツーリングプラン」を調べると、「東北道・常磐道コースワイド」というプランがぴったり。福島までの東北道、常磐道が乗り降り自由で5100円です。しかも三日間有効なので、もし二泊することになっても問題なし。もちろん平日も利用可です。(同じ高速道路割引でも「二輪車定率割引」のほうは土日祝限定です。)

こちらもご参考に。↓↓↓

(それにしても、このツーリングプランの申し込み、もうちょっと簡単にならないものでしょうか。わざと申し込みしづらくしているとしか思えない。)

ひとつ心配なのが気温。今年の異常な暑さは今も続いていて、10月も半過ぎというのに夏日だったりしますが、僕が行くこのタイミングに限って寒気が来るらしく、めざす磐梯町の天気予報を見ると最低気温はなんと0℃。しかも磐梯我妻スカイラインの最高地点は標高1,622m! はたして大丈夫なのか?

ちょっと悩みましたが、まあ何とかなるでしょう。というわけで、福島を目指すことになりました。

気温15℃。都内を抜け東北道へ

朝は5時起床。嬉しくて寝れない ”遠足前の小学生状態” ですが、前日それなりに準備していたにもかかわらず、パッキングの段階で持っていくものと服装に悩み、結局家を出たのは7時前。シートにツーリングバッグをくくりつけたり、ナビをセットしたりしていると、あっという間に7時半になってしまいました。

この時点で気温は15℃。夏日だった前日から一気に気温が下がり、この日の最高気温の予想は18℃です。

実は前日、車で茨城へ行く用事があり、パーキングエリアに立ち寄ると、北を目指すライダーは皆さん一様に冬装備。

スリーシーズンジャケットで走るつもりだった僕は、家へ帰るとあわててウインタージャケットを引っ張り出したのでした。

***

平日の東名高速は空いているのかと思いきや、あちらこちらで工事をしていて、かなりの混雑ぶり。この時点で早速、家を出遅れたことを後悔したのでした。

首都高に入ると、ほどなく現れるのが大橋JCT。あのグルグルらせん状に走るジャンクションです。

トンネル内に入ると、中はなんと気温30℃!。あの真夏の時期に比べればずっとマシですが、15℃の世界から飛び込むと、なんとも暑くて大変です。

しかもトンネル内で電波が届かず、スマホナビが固まってしまいます。延々と続くトンネルに、「こっちでホント合ってるの?」と心配になってきます。

なんとか首都高を抜け、東北自動車道へはいると、クルマはまだ多いものの、順調に流れ出しました。途中、最高速度120kmの区間もあり、快調に飛ばします。

それと同時に体感気温は一気に下がり、いや、寒いのなんのって。たまらず蓮田SAへ飛び込みました。

蓮田サービスエリア。平日なのに人もクルマもバイクもいっぱい。

埼玉県熊谷市の銘菓、五家宝(ごかぼう)。以前、秘密のケンミンSHOWで紹介されているのを見たことがあって、一度食べてみたいと思っていました。買って食べてみたのですが、パフ状になったお米が水あめで固められて上からきな粉がかかっていて、想像していたよりずっと軽い食感でした。きな粉好きの僕にはたまらないお菓子です。

トラブル発生 その1

Tシャツの上に薄手のフリースを着こみ、あらためて東北道を走り始めます。時刻はAM09:00。気温は19℃。今度は快適です。

せっかくの制限速度120km/h区間。ちょっと飛ばしてみようかな、と思い、アクセルON! 我が愛車 KTM 890DUKEは元気な排気音を奏でながらぐんぐんスピードを増します。すると、背中に何やらぶつかるものが。どうやらシートバッグにカナビラで括り付けておいたキャップが風でたなびいているようです。バッグ上部のフラップで押さえつけてあったのですが・・・

このシートバッグ。安くて防水性に優れているのは良いのですが、ポケットの類が無く、キャップなどをちょっとしまっておくには不便。上部のフラップはテンションがかからないので、あまり使い道がありません。

やっぱりもうちょっといいシートバッグがほしいなあ・・・そう思った瞬間、背中を叩かれている感触が急に消えました。

・・・やっちまった。

次のサービスエリアで確認してみると、やっぱりお気に入りのCAPがどこかへ飛んで行ってしまってました。(涙)

喜多方ラーメンを目指す

AM10:40。上河内サービスエリア。住所でいうと栃木県宇都宮市です。なので店内は当然餃子一色。でもランチにはまだ早い時間です。

栃木県に入り、上河内サービスエリアで休憩。ここまでノープランで走ってきましたが、そろそろ昼飯をどうするか、考えなければいけません。

ずっと高速を走ってきて、体も結構冷えてきました。

何か暖かいものが食べたいよなあ~

そうだ。福島と言えば喜多方ラーメンがあるじゃないか。

早速グーグルで検索。経路を確認すると、午後1時過ぎには喜多方にたどり着きそうです。

というわけで、昼食は喜多方ラーメンを目指して走ることにしました。

12:00。安積パーキングエリア。ここの食堂は鶏料理推しらしく「名物 骨付鶏」ののぼりが沢山立っていました。ちょっとうまそうだなあ、と思いましたが、ここは喜多方ラーメンを目指して我慢です。

喜多方ラーメンの人気店「はせ川」

PM 01:13。喜多方ラーメンの名店、人気の「はせ川」に到着しました。

(知ってるように書いてますが、Googleマップで調べてたまたま出てきたお店です。w)

平日の昼間、しかも1時過ぎにもかかわらず、駐車場は車でいっぱい。店の外には結構な人数が待っています。

店の外にあるリストに名前を記入し、店内で食券を購入して順番を待ちます。

どれにしようか悩みましたが、ここは店の定番、醬油ラーメンを選択。ちょっと贅沢に「大判チャーシュー醤油ラーメン」に煮卵をトッピングしました。

30分ほど待って入店。ほどなくラーメンが運ばれてきました。

大判チャーシュー醤油ラーメン+煮たまご。ライス小も追加。

スープは澄んでいて、でもしっかり出汁が効いてます。麺んはモチモチ。チャーシューは4時間煮込んだ後24時間寝かせるそうで、歯が無くてもかみ切れるんじゃないの?と思うぐらい柔らかいです。ライスにチャーシューとメンマと煮卵を乗せ、スープを掛けた後にちょっと黒コショウを掛けると抜群!です。(←お店おすすめの食べ方です)

ひとくち食べた瞬間に思ったのは「明日もここに食べに来ようかな」ということ。

それくらい美味しかったです。人生で食べたラーメンの中で一番おいしかったかも。

ずいぶん昔に一度喜多方でラーメンを食べたことがあって、その時は「ああ、こんなもんか」と思ったのでが、今回、喜多方ラーメンを見直しました。大満足です。

僕はラーメンマニアでも食通でもないので、そこは割り引いで考えていただく必要があるかもしれませんが、とにかく美味しいラーメンでした。

「磐梯サービスエリア」と「道の駅 猪苗代」

お腹も満腹になりましたので、再び走ります。時刻はPM03:00。

そのまま、今回の旅の目的地である磐梯我妻スカイラインを目指そうかとも思ったのですが、ひょっとすると途中で日が沈んでしまうかもしれません。

山中で日没を迎えるのは避けたいので、今日はあきらめ、近くの道の駅を目指すことにしました。

坂東自動車道を東に進むと、途中、磐梯山がきれいに見えました。この景色をぜひ写真に撮りたいと思い、眺望を期待して磐梯SAに立ち寄ります。期待した通り、パーキングからは雄大な磐梯山が見えました。

磐梯山@磐梯サービスエリア

日が少し傾いてきましたが、ホテルにチェックインするにはまだ少々早い時間です。ちょっとコーヒーでも飲んでのんびりしたい。調べると近くに道の駅があるようなので目指すことに。到着した「道の駅 猪苗代」はとにかく広い。ちょっとびっくりしました。

とにかく長い(?)道の駅 猪苗代。駐車場も広大。そして背後には雄大な磐梯山がそびえたちます。

平日にもかかわらず、かなりの人が来店していました。

人気の道の駅らしく、東北の道の駅でNO.1に選ばれたこともあるそうです。平日にもかかわらず、多くの人で賑わっていました。ただ、ちょっと人が多すぎて、のんびりコーヒーでも飲んでくつろごう、という気分にはなれませんでした。(笑)

仕方なく、途中のセブンイレブンでコーヒーブレイク。最近のコンビニコーヒーのレベルの高さは、コーヒー好きにとってありがたい限りです。

今夜の宿にチェックイン・・・ただちょっとした問題が。

道の駅から約1時間。PM05:30に今夜の宿、福島駅前にある「ホテル サンキョウ フクシマ」に到着しました。

福島市はもうちょっと田舎っぽい地方都市を想像していたのですが(失礼!)、駅前は結構な都会でした。新幹線の停車駅なので当然と言えば当然なのですが(東北新幹線の駅って結構周りに何もないところもおおいですから。)。

そして「ホテル サンキョウ フクシマ」もまた想像以上に立派なホテルでした。

今回も「agoda」で予約したのですが、宿泊代がかなりリーズナブルだったので、こじんまりしたビジネスホテルを想像していました。でも実際は値段から想像できない立派なホテルでした。(でもagotaでの値引き率がすごかっただけで、よく考えたら、元の宿泊費はそこそこするホテルですからね。)



ただ、一つだけ問題が。

フロントで「バイクなんですが、どこへ停めたらいいですか?」と聞いたところ、フロントのお姉さんの表情が曇りました。

「バイク、、、ですか。」

このホテル、駐車場完備なのですが、立体駐車場なのでバイクは駐車不可なのでした。

「通りに面した自販機の横にちょっとしたスペースがあります。そこでよろしければ無料で停めていただけます。ただ、屋根などはありません。」

とちょっと申し訳なさそうに言われました。

言われたところに行ってみるとこんな感じです。

うーん。

バイクを駐車するには十分なスペースですし、屋根が無いのもまあ仕方ありませんが、通りに面した場所なので、盗難やいたずらがちょっと心配です。

「地方都市」「敷地内駐車場完備」という情報から、バイクも問題なく停められるだろう、なんなら車用スペースに駐車代を支払ってもいいから停めさせてもらえれば・・・と勝手な想像をしていました。今思えば予約する前に一本電話してバイクの駐車場を確認すべきでした。

まあ仕方ありません。持参したディスクロックをしっかりかけて、一晩駐車しました。(夜、前を通った時に見たら、両横にハーレーが止まってました。狙われるならこっちだな。w←すいません。不謹慎で。)

部屋は十分広く、キレイでした。

夜の福島の街を一人さまよう

ホテルにチェックインし、シャワーを浴びて旅の汚れを落としました。

気分もさっぱりしたので、夕食をもとめてホテルを出ました。

ここでも相変わらずノープラン。まあ、駅前だしなんなりとあるでしょう。

ホテルを出て直ぐに「福島 文化通り」という飲食街があるので、ここ良さげかな?と思って歩き始めたのですが、どこもかしこも店が閉まっています。時刻はPM08:00。この時間にすでに閉店したのか、それとも今日が定休日なのか。いずれにせよほとんどの店が店じまいしているのです。

開いているのはちょっと飛び込むのに勇気がいるような、外からは中が伺えないこじんまりとしたお店だけ。うーん。ホテルのフロントで情報聞いてから出てくればよかった。

仕方ないので、そのうちの一軒の扉を開けることにしました。洋風の店ですが、お刺身セットなんかもあるようで、いったいどんな店なのか。しかも「こういうお客はお断り」みたいなことが入り口に貼られていて、余計に躊躇します。

勇気を出して木の扉を開けると、ちょっとおしゃれな洋風居酒屋という感じの店内。

入っていくと、おかみさんと思しき女性が「いらしゃいませ」と声を掛けてくれ、カウンター席へ通してくれました。カウンターの中には店主と思われるおじさんが一人。

ちょっとホッとしたものの、他にお客の姿はありません。

メニューに 「(コスパ満点)4点ドリンク付きお得なウエルカムコース(¥2500)」というのがあったので、これを頼むことにしました。そんなにお腹はすいてなかったのですが、「お刺身+小鉢3点」ということだったで、もし量が少なかったら追加オーダーしようと思っていたのですが、刺身に続いて出てきたのは、麻婆豆腐、肉野菜いためにアジフライ。

こんなに食べられるかな、という内容とボリュームでした。味は普通においしかったです。

カウンターに客一人なので、きっと話しかけられるんだろうと思っていたのですが、僕が食べている間、夫婦と思われるマスターとおかみさんがぼそぼそと会話をするばかり。なんとなく、一人食べるのが遅くて昼休みに教室に取り残されている小学生みたいな気分になりました。

僕の方から話しかければ良かったのでしょうが、店内には「おしゃべりばかりで食事のすすまないお客さんはお断り」みたいな張り紙もあったので、なんとなく話し辛かったんです。

「写真は料理のみOK」とわざわざ張り紙がされていたので、料理の写真をとりました。(笑)

こうして、お腹はこれ以上なく満たされ、でも心はちょっと満たされないまま、福島の夜を寂しく過ごしたのでした。

↓↓↓ 初日の走行経路

後編へ続きます。

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