憧れの洗車後エアブロー
僕は基本的にはバイクを洗車しません。メカニズムがむき出しになっているオートバイは、できるだけ水をかけないほうがいいと思っているからです。
出先で洗車してエンジンがかからなくなった経験もありますし。(笑)

もちろん、雨の中を走ったりして泥だらけになったバイクは洗うべきですが、僕は極力雨の日は走らないようにしているので、実際に洗車するのは、多くても年に2,3回ぐらいです。
洗車した後は水分が残らないように、できるだけバイクを乾かす必要があります。これが地味に大変。洗車した後に20~30分走ればいいんですが、走りに行けないときもありますし、夏場に洗車して汗だくになった後に、ウエア着てヘルメットかぶって走るのもなかなか面倒です。
バイク屋さんみたいに、コンプレッサーでエアブローなんて出来ればいいんですが、屋外駐車でコンセントもない環境では夢のまた夢です。

サインハウスのジェットファンが欲しい
そんな僕がバイク用品店で見て ”これ、いいじゃん!” とひとめぼれしたのが、
サインハウスの「ポケッタブル ジェトファン SJU-1」という商品です。
ポケットにも入る大きさながら、実際に試してみると想像以上に強力なエアが吹き出ます。
おお!こりゃ思ったよりすごい。これならコンセントがなくても、洗車してエアブローができるじゃん。
しかも小さいので持ち運びもできます。ぼくはよくライダーズハウスの洗車場をお借りして洗車するのですが、そんなときもこれなら持ち込んでエアブローできそうです。
欲しい! と思いましたが、お値段は税込み 9900円 也。うーん。結構高いです。
もちろんコンプレッサーなんかに比べればはるかに安いんですが、洗車後の水滴飛ばしだけのために1万円はなあ~
ということで、購入は見送っていました。
ネットに乱立するミニエアブロアーは使えないのか?
ある日、なにげなくネットを見ていると、中華製と思われる「エアダスター」が目に留まりました。値段を見ると3000円を切っています。
え!なにこれ。安いじゃん。1万円ぐらいすると思ってたのに・・・
中にはエアを吹き出すだけでなく、吸い込むことができる製品もあったりします。
しかし、1万円する商品とは何が違うんだろうか?
性能表記を見ると、風速120m/s!とか、300000RPMの高回転モーター搭載!とか、すごい数字がならんでいます。ほんまかいな!?と疑いたくなりますが、商品の口コミや、使用動画なんかをみても、結構協力な風が吹き出るみたいです。
ただ、充電はすぐ切れるみたいですが。
うーん。実際どうなんだろう?
でもまあ3000円ならダメ元でもいいか、と思い、ひとつ購入してみることにしました。
適当に1台を選んで購入
さて、どれを買おうかと思ってネットで探してみましたが、あまりにも似たような商品が、あまりにもたくさん並んでいて、どれを買えばいいのかさっぱりわかりません。
ブロアーですから、できるだけ強力なエアを長時間吹いてくれる製品がよい製品と言えます。
だとすると、
・風速
・モーターの回転数
・バッテリー容量
・・・あたりを比較して購入すればよさそうに思えます。
ただ、どうもどの製品も眉唾なんですよねえ。
風速は、下は55m/sから上は150m/sまで。モーターの回転数は10万回転/分から35万回転/分まで、バッテリー容量は記載されていないものが多いですが、こちらも3000mAhから7500mAhまで様々です。
けれど、いずれもどうにも胡散臭く、数字を鵜吞みにして比較しても正しいとは思えません。
まあ、なんでもいいか。どうせどれも同じようなパーツを組み合わせて作ってるんだろうし・・・
ただ、Youtubeでこの手のエアダスターの紹介動画を見ていたところ、
「電源ボタンを長押しすると、風量が 小→中→大→最大 と順番に切り替わっていくタイプは使いづらい」
と言っていました。
「結局、最大風量しか使わない。ただ、エアを出しっぱなしだとバッテリーがもたないから、こまめに電源をON・OFFすることになるが、そのたびに小→中→大→最大といちいち切り替えないと最大風量にならないのはすごく面倒。」
なんだそうです。
なるほど。じゃあいきなり最大風量にできるやつがいいんだな、と思って探してみたのですが、なかなかそういう製品は見当たりません。(その動画でおススメされていた製品は見つかりませんでした。)
いろいろ探した結果、電源ボタンとは別に、無段階で風量を指定できる商品がありました。これなら最大風量にセットしておけば、電源を入れるだけでMAX風量が出てきそうです。

ということで、この商品を購入しました。
商品が到着。さっそく使ってみたのですが・・・
届いた商品がコチラ。

届いた箱は想像よりコンパクトです。上部には「ブロアー」と書かれていますが、正面には「エアダスター」となっています。(どっちやねん)

コチラが本体。高さは画面6インチのスマホぐらいの大きさです。コンパクトですが、けっこうずっしりと重いです。

こちらは吹き出し側。吹き出し口の真ん中に小さな黄色い点が見えますが、これは対象物を照らすLEDライトです。 その下に電源&風量切り替えボタンがあります。

こちらは吸い込み口側。異物が入らないよう、細かな目のメッシュが貼ってあり、安全性は高そうです。その下には回転式の調整スイッチがあり、ここで風量を無段階に調整できます。

こちらは付属品一式。左から収納袋、ブラシ付きのノズル、大小3つのノズル、ストラップ、掃除用ブラシ、取扱説明書。上に見えているのは充電用のUSBケーブルです。(充電器は付属しません)
早速充電して使ってみます。
使い方は簡単。電源ボタンを押すとエアが吹き出ます。さらにもう一回押すと風が強くなり、二回、三回と押すと4段階で風量が増していきます。
そして最強の状態からもう一度押すと電源がOFFになります。
ところが、後ろ側にある風量調整ボタンの使い方がわかりません。回してもクルクル回るだけで風量は変わりません。
ん?なんで?
仕方がないので説明書を読みます。(最初から読めよ。)
どうやら電源ボタンと3秒長押しすると、風力無段階調整モードになるようです。

なるほどなるほど。じゃあこれで風速を最大にセットしておけば、電源入れるといきなり最速モードになるんだね・・・・と思ったのですが。
風速を最大にしてから電源をOFF(電源ボタンを押す)にし、再度電源を長押しすると、エアが出ません。
ん?なんで??
しかたなく、風力調整ボタンを右に回すとエアが出て、次第に強くなっていきます。
なんてこった。
そう、この無段階風力調整ボタンは電源を入れた段階では常に最弱となっていて、クルクル回さないと風力が強くならないのです。しかも電源を入れるたびに長押ししなければなりません。
電源ONでいきなり最大風量にできると思ってこの製品を買ったのに・・・。これなら普通に電源を押して順番に風速を上げたほうがずっと早く最大風量を出せます。
早くも商品選びの失敗が露呈しました。(まあ、ほかの商品と同じ使い方はできるのでいいのですが。)
あらためて商品レビュー
気を取り直し、あらためて商品のレビューを。
まず、本体の大きさは150×65×25mm、重量232g。6インチスマホの幅を細くしたような感じですが、かなり厚みがあり、手で握るとちょうどいい感じでしっかり握れます。重さは232gと軽量ですが、持った感じは結構ずっしりと重みを感じます。
充電時間は測っていませんが、カタログでは約2時間となっています。

充電はUSB-C端子にケーブルをつないで充電します。充電状態はこの4つのLEDで表されます。デジタルに数字で表示される製品に比べると残り充電量がわかりにくいなあ、と最初は思いましたが、そんなことを気にする必要がないほど、あっというまに充電がなくなります。
スイッチONでエアが吹き出します。エアの強さは4段階。最初、ノズルを取り付けずに試してみた時は、「なんだ、全然大したことないな」と思ったのですが、ノズルをつけると一気に強烈な風になります。

ノズルは溝を合わせてひねると固定されます。簡単ですがしっかり固定されます。(ほかの製品だとマグネット式で固定するものもあります)

ノズルは4種類ありますが、一番短いこれが使いやすいです。

電源ボタンを押すとエアが出ます。スイッチが入ると側面が緑に光ります。

エアの吹き出し口の真ん中にLEDライトがあります。最初はこんなライトに意味あるのかなと思いましたが、使ってみると対象物が明るく照らされるのでなかなか便利です。

キーボードの隙間のホコリ取りなどに使えます。思いのほか便利だったのが写真のUSBファンのほこり取り。冬場も出しっぱなしにしていたらほこりだれけになってしまったのですが、このUSBは非分解。でもこのミニエアダスターがあれば一気にホコリを落とせ、きれいにできました。
実際に使ってみると、思った以上に強力なエアが吹き出てきます。これならいろいろ使えそうです。
キーボードのすきまのごみを吹き飛ばしたり、網戸を洗ったあとにエアで水滴を吹き飛ばしたり。
一番便利だったのが、USBファンの掃除。15cm四方ぐらいのUSB式のミニファンを愛用しているのですが、一冬出しっぱなしにしていたらすっかりホコリだらけになってしまいました。ファンを回すとホコリが飛び散ります。ところが掃除するにもこのUSBファンは非分解式。しかたないので綿棒を突っ込んで羽を掃除したりしていました。でも、このエアダスターを使えばあっというまにホコリを吹き飛ばすことができました。こりぁ便利です。
ただし一つ問題が。電池の持続時間が想像以上に短いのです。「最大 約200分使用」などと書かれていましたが、とてもそんなに持つようには思えません。最大風速だとわずか5分間ぐらいしか持ちません。
せめて15分ぐらいはもってほしいというのが率直な感想です。
バイク洗車に使えるか
ではバイクの洗車には使えるか?
風力はそこそこ強いのですが、使用可能時間が短いので、洗車してバイク一台全体の水滴を吹き飛ばすのはちょっと厳しそうな気がします。
まず、エアの強さはこの通り。ほぼ新品で満タンに入っているチェーンオイルのスプレー缶も吹き倒します。
駐輪場の落ち葉をエアダスターで吹き飛ばします。
この動画だとあまり勢いよく吹き飛ばせていないように見えますが、この動画は雨上がりの直後に撮ったもので、地面も落ち葉も濡れています。かわいた葉っぱだと一瞬で吹き飛ばせます。
先述の通り、ぼくはあまりバイクの洗車はやらないのですが、冬、凍結防止剤のまかれた道を走った後は必ず洗車をします。
特にチェーンは早く洗いたいのですが、こういう時はチェーンクリーナーより水で洗い流したいところ。それを想定し、まずはハンディーポンプでチェーンを洗ってみます。


冬場の凍結防止剤(塩化カルシウム)をまいた道路を走った後や、雨天後の砂利道を走った後などは、チェーンクリーナーより、水道水で洗ったほうがチェーンにやさしいと思います。
まずはメンテナンススタンドでリアタイやを持ち上げ、ハンディーポンプで水をチェーンに吹きかけて洗います。雨天走行でチェーンが汚れた時もこ同じようにハンディーポンプで水を吹きかけて洗いながします。
チェーンを水洗いした後、乾いたウエスでざっと水分を拭き取り、その後実際に走らせてチェーンを乾かすのがベストですが、ここではミニエアーブローで水分を吹き飛ばしてみました。
ちょっと時間がかかりますが、リンクの中まで入り込んだ水分を吹き飛ばすことができました。
もう一つ。ラジエターを水洗いしたあとを想定し、エアダスターでラジエターの水を吹き飛ばしてみます。
こちらもラジエターのフィンの隙間にはいっている水分をエアダスターで吹き飛ばすことができました。
エアダスターとしては優秀。ブロアーとしては・・・
使ってみての感想。
エアダスターとしては優秀。キーボードを掃除したり、PC内部の埃を飛ばしたり、網戸を洗った後に水を飛ばしたり、いろいろ使えそうです。スプレー缶式のエアダスターと違って使用後の空き缶も出ないし、コスパもよさそうです。
一方、洗車時のブロアーとしてみた場合。車やバイク全体のエアブローをするには少々役不足と言わざるを得ません。それは吹き出すエアーの流量や速度というよりは、使用できる時間が短すぎるから。最大風量で5分ほどしか持たないので、車やバイクを丸々一台エアブローするのは厳しいです。
この手の(3000円前後の)ミニブロアーの広告を見ると、洗車にも使えるようには書かれているものもありますが、あまり前面にそれを押し出してはいません。持続時間が短か過ぎるのがわかっているからでしょう。
一方で、同じエアダスター・ブロアーでも、1万円前後~2万円の製品には、洗車後のブロー用途が全面に紹介されています。この価格帯のものを使ってみたことがないのですが、これぐらいお金を出すと、もうちょっと実用的なブロアーが買えるのかもしれません。
ただ、3000円のミニブロアーも、ポイントを絞って部分的に使うなら実用範囲が広がると思います。
クルマだったら洗車後、タオルでは拭きにくいグリルやドアのヒンジ部分、リアハッチのゲートの内側などの水分を吹き飛ばすには使えると思います。
バイクだったらチェーンやラジエターの水飛ばし。プラグホールのごみ飛ばし。エアクリーナーエレメントの清掃など。キャリパーのブレーキダスト清掃にも使えるかもしれません。
まあ、3000円ほどの製品ですから、過度な期待はせず、雰囲気を楽しみつつ、いろいろ工夫して使えるところで使ってみると考えれば、それなりに使える商品だと思います。
あなたも1台いかがでしょうか?

コメント