J-TRIPさんの「はじめてスタンド」が届きました!
悩みに悩んだ末、僕がはじめて買うリアメンテナンススタンドとして選んだのは、J-TRIP製の「はじめてスタンド」でした。(そのまんまでんな。)
ヒントその111. はじめてのメンテナンススタンド選び(その1)
ヒントその111. はじめてのメンテナンススタンド選び(その2)
ヒントその111. はじめてのメンテナンススタンド選び(その3)
ネットで注文すると、翌日には届きました。
リアスタンドの組み立て方(簡単ではありますが。)
いくつかのサイトでこのスタンドのレビューを見ると「組み立て方の説明が書かれていない。まあ、説明書なくてもわかるけど。」という意見が多々ありました。
確かに取説が必要なほどのものじゃないけどなあ、と思いつつ組み立てようとしたら、いきなりちょっと悩みました。
タイヤを取り付けるボルトはあるものの、それを受けるナットが見当たりません。
ん?欠品か??(取説にパーツ構成は記載無し)と思いましたが、よく見ればボルトを通す穴は単なる貫通穴ではなく、ネジ溝が切られています。
つまりボルト&ナットではなく、ボルトで左右から車輪をねじ止めする構造なのでした。(車軸にカラーが入っているので回転する。)
変わった構造だなあ、と思いましたが、これなら4つある車輪のどれかが仮に外れても、残りの車輪でスタンドを支えることが出来ます。
これがもしボルト&ナットで左右を連結して止める構造だと、ひとつ車輪が外れたとたんにもう一つの車輪も傾くので、スタンド自体が傾き、バイクを倒してしまう恐れがあります。
パイプを上下二段重ねてある構造もJ-TRIPの特徴です。リアスタンドは構造上、左右の受け部分が広がりやすく、L字受けの場合など、もし広がるとスイングアームから外れてバイクを倒してしまう可能性があります。そこで、少しでも左右に広がりづらいように二重構造になっているんでしょうね。多少重くなりますが、かなりガッシリしています。
やっぱりJ-TRIP。ちょっと高いけどよく出来てるなあ、と思います。
「はじめてスタンド」の使い方
これはJ-TRIPさんのYoutubeに詳しい説明動画(下記リンク)があるので、そちらを見ていただくのが一番わかりやすいと思いますが、一応文字で書いてみると・・・
①フロントブレーキを掛けた状態で固定する。(付属の輪ゴム、または専用の道具を使用。)
↓↓↓ こういうのが専用品として売ってます。
② ハンドルを左一杯にきる。(倒れたときにサイドスタンド側に倒れるようにするため)
③サイドスタンドがしっかり出ていることを確認する。(同上)
④ スタンドを準備し、L字のロッドをバイクのリアアスクルに通してセットする。
⑤ リアシートの横に立ち、ゆっくり車体を起こす。
⑥ スタンドの左右の車輪が接地したのを確認し、スタンドの後端を足で踏み込む。
⑦ リアタイヤが持ち上がり、セット完了。
実際やってみるととっても簡単。そして軽いです。スタンドに車輪がついているので、バイクが持ち上がるというより、スタンドがリアタイヤの下に潜り込むような感じになります。
ホントにセンタースタンドを立てるより簡単です。
ちなみに降ろすときは
①ブレーキレバーを解除する。
②サイドスタンドが出ていることを(足で蹴って)確認。
③車体の左側に立ち、ローラーが転がらないように右足の爪先をスタンドのローラーの前に置く。
④車体を前に押すとスタンドが外れる。
⑤ハンドルを左に切ってサイドスタンド側に車体を倒す。
爪先をスタンドの車輪に踏まれそうな気がしますが、実際はそんなことはなく、スタンドが跳ねあがります。あとはバイクが勝手に手前(左側)に倒れてきます。
また、別の動画ではこんなやり方が紹介されていました。
①②は同じ。
③ハンドルを左一杯に切る。
④リアシートの左横に立ち、リアシートに左手を掛け、右手でゆっくりスタンド後端を持ち上げる。
⑤リアタイアが接地したら車体を左側に倒す。(倒さなくてもハンドルを左に切ってあれば勝手に左に倒れます。)
やっぱり動画の方が分かりやすいですね。(笑)
J-TRIPさんの動画にリンクを貼っておきます。
メンテナンススタンドの保管方法
もちろん、家に持ち帰って保管しておくのがベストですが、家に置いておくのも場所をとって邪魔なのと、僕のように家と駐輪場所が離れている場合、いちいち持ち運ぶのも面倒です。(で、結局メンテしなくなる。)
なので、こうして保管することにしました。
リアタイヤの上にメンテナンススタンドを乗せおく方法です。
この状態で車体カバーを掛けてやると、外観からはまったく分からなくなります。
こうしておくと、メンテナンススタンド自体は地面から離れているので、雨に濡れる心配がありません。(雨に濡れるとサビを呼ぶと思うので。)
また、タイヤと一緒にワイヤーロックを通しておくと盗難もされにくいと思います。(J-TRIP製はパイプが二重構造になっているので、その間にワイヤーロックを通せば持ち去れません。)
もっとも、二本サスやマフラーが邪魔になる車種だとこんな置き方は出来ないと思いますが。
簡単。簡単。と思っていたら問題発生!!
いやあ、これは簡単。やっぱり「はじめてスタンド」を買って正解だったなあ、と思っていたのですが。
メンテナンススタンドが届いた翌週。いよいよチェーンメンテナンスをしようと思い「はじめてスタンド」でリアタイヤを持ち上げました。
そして、後輪を手でくるくると回そうとしたところ、うん・・・?
なぜかタイヤが回りません。
よく見るとまだタイヤが地面に接したままでした。
あれ?なんでタイヤが接地したままなんだ? 先週使った時は問題なくリアタイヤがまわったじゃないか???
確かに軸受けの金具は一番低い位置にセットしています。けれど先週はこの位置で問題なくリアタイヤが回せていました。
なのになぜ今週はタイヤが浮いてないんでしょうか?
あっ!
よく見ると「はじめてスタンド」の肝である、中空のリアアスクルに挿し込むL字の棒が微妙に曲がっているではありませんか。
がーん!リアアスクルに差し込んだ金属棒が曲がってしまっています。そのため、わずかにタイヤの位置が低いままになり、地面に接したままになってしまっていました。
えー、なんで。オレなんか使い方間違った?
これ、もう一回持ち上げてさらに棒が曲がったら、今度こそリアアスクルシャフトが抜けなくなりそうです。
あーあ。この棒、買い替えないといけないかなあ。そもそも買い替えてもまた曲がるんじゃないの???
せっかく簡単にリフトアップ出来て感動していた「はじめてスタンド」が、早2回目の使用にして廃却の危機に陥ってしまいました。
J-TRIPさんに問い合わせたところ・・・
棒は買い直すとしても、また曲がってしまってはもう二度と使えません。
そこで、J-TRIPさんのホームページの問い合わせフォームから「これはなにか使い方が悪かったからですか?」と質問してみました。
すると、早速翌日に返事がきました。
曰く
******
こんにちは。お問い合わせありがとうございます。
<中略>
これの原因はただ一つ
「幅調整が広すぎたこと」です。
幅調整をもっとせまく。左右に「カチャカチャ」動くクリアランスが約2センチメートルぐらいまで。
そうすると、あと100㎏重たくてもシャフトを曲げることなくリフトします。
*****
なに? 幅が広すぎた? うーん、そうかなあと思ったけれど、どこにも「動くクリアランスが約2センチメートルぐらいまで」なんて書いてなかったじゃん。(涙)
まじかー。やっぱり使い方の問題だったようです。
仕方ない。棒だけ買い替えなきゃ。(まあちゃんと使えば使えると判っただけでも良しとしよう。)
と思ったのですが、メールには続きが。
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ところで曲がってしまったシャフトですが、
すぐに買い替えたりせず、シャフト単体で車体のアクスルシャフトに差しこんで
グイっと曲げ戻して、できるだけまっすぐにしてください。
もう「できるだけ」で構いません。そもそもアクスルシャフト内径が太いですから。
それで再利用していただければ折れることはないと思います。
お試しくださいませ。
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おおー!曲げ直せば使えるとなー。よかったー。買い替えなくて済みそうです。
早速やってみます。
よかったー。なおった。
よかったー。買ったスタンドがゴミにならなくて。
メールありがとうございます。J-TRIPさん。
・・・でもさあ、だったらそれはそれで、ちゃんと説明書に書いておいてほしいです。
(レヴューにも「曲がった」という声がちらほらあったし・・・)
あーーー!!書いてある!!!(こんなにうっすらと・・・涙)
すいませんでした。J-TRIP様。
そしてお願いです。もうすこし取説の印刷 濃くしてくださいませ。(ToT)
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というわけで、「はじめてスタンド」おすすめです。