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コラム:僕がハーレーオーナーになるまで(その1)

僕がロードスター(XL1200CX)を買ってハーレーのオーナーになったのは2016年の秋の事。まだわずか2年足らずの短い歴史です。けれど、スポーツスターには昔からずっと興味があって、いつかは買おうと思っていました。

ではなぜ今までハーレーを買わなかったか。そしてなぜ今買ったのか。

スポーツスターとの出会いから、今のロードスターとの馴れ初め(?)までを振り返ってみたいと思います。

スポーツスターカスタムに一目ぼれ

僕がバイクの免許をとったのは1986年の事。当時は空前のバイクブームで、新車がバンバン発表され、スポーツモデルは毎年の様にモデルチェンジを繰り返していました。あの「NSR250R」が衝撃のデビューを果たしたのが1986年です。

また、このころは、Z2や刀、CBなど、(その当時としても)古いバイクを大幅改造して速くするカスタムバイクブームのはしりでもありました。最新型レプリカの足回りを移植して、何百万も掛けて改造されたカスタムバイクが雑誌に沢山紹介されていました。

その流れの中で、スポーツスターをカフェレーサー風に改造したカスタムバイクも度々紹介されていました。

1986年といえば、ちょうどスポーツスターがショベルヘッドから、オールアルミ製エンジンのエボリューションへと世代交代した年です。

”スポーツスターの性能が飛躍的に上がった!”

”オールアルミで軽くなったエンジンと軽快な車体の組み合わせがすごい!”

みたいな記事がバイク雑誌を賑わしていました。当時免許とりたての僕は「へぇー、エンジンって鉄じゃないんだ~」(笑) なんて思っていました。

ハーレーというとチョッパーか、オジサンが白バイの真似をして高速道路を隊列組んで走るイメージしかなかった当時の僕の目には、スポーツスター、特にカスタムされたスポーツスターは新鮮に映りました。

デカいVツインエンジンと小さなガソリンタンク、小ぶりのヘッドライトのマシンに最新の足回りを備えたマシンはとっても軽快でカッコよく見えました。

初めてのスポーツスター試乗は・・・「なんだこれ?」

やがて限定解除し、国産4気筒マシンを乗り継ぐようになりましたが、その頃から周囲に対しては「30歳になったらハーレーに乗る!」と吹聴していた覚えがあります。

けれど、実際にはその頃はまだハーレーに跨がってみたことさえありませんでした。

やがて30歳になってもハーレーに乗り換える事はなく、相変わらず国産4気筒に乗っていました。

初めてハーレーにまたがったのは、2002年4月29日。一緒にツーリングに行った仲間が乗っていた883に乗らせてもらったのが、僕のハーレー初体験でした。

僕が初めて乗らせてもらったハーレー、青いスポーツスター。(夫婦でハーレー乗りだった、会社の先輩の奥さんのバイクでした。)

ツーリング途中にあった、だだっ広い駐車場のようなところで乗らせてもらったのですが、車体がスリムなのと、シートが低い事にびっくり。

またがってみると、一瞬、ステップがどこにあるのか判りませんでした。(想像より前方で、想像以上に足の幅が広かった)

そして、いざ発進すると、音と振動がものすごく、『ドコドコ』というよりは『ダダダダダ』『ガガガガガ』という感じ。ただうるさく、その割にはちっとも前に進まない事にふたたび驚きました。

なんなんだ!これは?

まるで遊園地にあるゴーカートに乗っているような感覚。重心が低いのでリーンや取り回しは重くはなかったのですが、なんというか、音と振動とスピードの乗りの悪さが、スポーツスターをとんでもなく重い乗り物に感じさせました。

まあ、ハーレーを駐車場で走らせて批評する、というのがそもそも間違いなのですが、それでも正直、「こりゃあ、当面、スポーツスターはいいや。」と思いました。

ハーレーへの熱が冷めた瞬間でした。

二度目のハーレー体験でスポーツスターに惚れ直す

それでもその後も懲りもせず、周りに「40歳になったらハーレーに乗る」などと言ってた気がしますが、実際は全くそんなことはなく、ずっと国産車に乗り続けていました。

二度目のハーレー体験は、やはりツーリング仲間である会社の先輩が乗っていた、XL883Rを1200にボアアップしたスポーツスターでした。確かリジットの最終型(2003年型)だったと思います。

キャブセッティングもバッチリ決まったそのスポーツスターは、力強さは感じないものの、非常にスピードの乗りが良く、国産リッターバイクに乗っていた当時の僕が乗っても、あまりストレスを感じませんでした。

それより、何より感動したのは、足つき性が良いこと。チビで短足の僕でさえも足が届きます。初めて乗るバイクであるにも拘らず、立ちごけの心配がなく乗れる、というのはこんなに楽で快適なモノなのか。その事が一番印象に残ったのでした。

ただ、オーナーからは「正直言ってノーマルじゃあこんなに走んないよ。」と聞かされ、「やっぱりそうなんだろうなあ。いじるのに金かかるんだろうなあ~」と思うと、実際に購入を考えるまでには至りませんでした。

XL883R改 1200。

XRに感動するものの・・・

そして2010年。先の883Rのオーナーが、XR1200Xに乗り換えたので、これにも乗らせてもらいました。Buell譲りの高性能エンジンを積んだ、スポーツスターのなかでも別格といえるマシンです。

高性能、といってもスポーツスターだしなあ、と思っていたのですが、国産四気筒ビックマシンから乗り換えても遜色ないくらいよく走るバイクでした。

エンジンパワー、振動、足回りetc.・・・。以前乗ったスポーツスターとは別物。

回転の上昇が早く、馬力よりはスムーズな回転でスピードを乗せていきます。サスペンションの出来も良く、ブレーキも普通に効き、国産マルチから乗り換えても、ほとんど違和感を感じません。

ハンドルもシートも高く、ハーレーとしては足つき性が良くはありませんが、非常にスリムなので足は楽におろせます。

国産マルチのように乗れて、ハーレーの雰囲気も味わえる。まさに僕にとっては理想のハーレーでした。

ただ、正直言うとノーマルのXR1200は今一つカッコイイとは思いませんでした。特にタンデムシートを組み込んだシートカウル周りや重そうな二本出しマフラーはボテッとしていて、逆にフロントは小径ホイールのため、前後のバランスが悪いように見えました。

乗らせてもらった仲間のXR1200Xはシートカウルやマフラー、ウインカーなんかもスタイリッシュなものに換装されていて、ノーマルよりずっとカッコよかったのも好印象の一因だったと思います。

ノーマルのXR1200

友人のXR1200X

XR1200Xはかなり気に入りましたが、150万円という新車価格は国産ビックバイクと比べてかなり高く、当時の僕には(まあ、今でも・・ですが。)到底手の届くものではありませんでした。

結局、何度かスポーツスターに乗らせてもらい、それなりに気に入ったものの、真剣に購入を考えるには至りませんでした。

けれど、この頃の試乗経験がなければ、きっと後にハーレーオーナーになる事は無かっただろうと思います。

スポーツスター購入を真剣に考え始める。

そんな僕が真剣にスポーツスター購入を検討し始めたのは、40代後半になってから。きっかけは、「息子とタンデムしてみたい」という思いからでした。

息子も小学生になり、大きくなるにつれ、学校だ塾だ習い事だと、だんだんと親の相手はしてくれなくなってきました。いずれ中学生にでもなれば、部活動をはじめたりして、ますます忙しくなる事でしょう。

そうなる前に、一度くらい、バイクに乗せて一緒に旅する、という体験をさせてもいんじゃないだろうか? そう思い始めました。

その当時もずっと国産四気筒に乗っていたので、タンデムしようと思えばもちろん出来たのですが、チビ&短足の僕は年中立ちごけをしていたので、怖くて後ろに子供を乗せる気にはなりませんでした。

そんな時、頭に浮かんだのがハーレーです。あれなら立ちゴケの心配はないんじゃないか。後ろに息子を乗せて、のんびり流すには最適なんじゃないのか。そんな思いから購入を考え始めました。

先立つものは全くありませんでしたが、ハーレーにはなんと最長150回(なんと12年と半年!)という長期ローンがあります。

”だれがそんな長期のローンでバイクを買うんだ!?” と思いましたが、ハーレー購入者は意外と長期ローンを組む人が多いそうです。

バイク自体が高価だから、という事もありますが、ハーレーは比較的中古でも値崩れが少ないので、飽きたら売却して残りのローンを清算する、という計算が、意外と成り立つ、というのが理由なんだとか。

それならなんとかなりそうな気もしてきた・・・そんな時、衝撃の事実を知ります。

なんと、XL883Rがカタログ落ちしたのです。

買うべきスポーツスターが無い。

僕はスポーツスターを買うなら、883Rしかない、と思っていました。当時1200は既にカタログ落ちし、スポーツモデルといえるスポーツスターは883Rしかなかったからです。

ところが、いざ買おうかと検討を始めた時には、既にその883Rもカタログ落ちしていました。スポーツスターシリーズに、その起源ともいえるスポーティーなモデルはひとつもなく、フォーティーエイトをはじめとしたロー&ロングのクルーザー系モデルばかりになってしまっていました。

中古購入も考えたのですが・・・・

やっぱりハーレーには縁がないんだなあ~。そう思いました。

ロードスター登場!!

そんなわけで、すっかりハーレーの事が頭から消え去っていた2016年4月19日。イヤーモデルとは異なるこのタイミングで、突如登場したのがXL1200CX「RoadSter」でした。

低いハンドル。高いシート。前19インチ、リア18インチというホイールサイズ。フロントフォークはなんと倒立式です。

なんだコレ!?かっこいいじゃん!

バイク雑誌で見たロードスターに僕は一目ぼれしました。最初からカフェレーサーとしてカスタムされているような、まさに理想的なスポーツスターが登場したのでした。

うわぁ、ほしい!!!と思ったものの、その値段を見ると154万円~。なんとあのXR1200Xを超えるプライスタグが付いています。

あ~あ、無理無理。

僕の夢はわずか2分ほどで消えました。

こうして、僕のハーレーライフは、また幻となり消え去った・・・かに思ったのですが。

(この話続きます。・・・けどこんな話、、、だれか読むのかな?)

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