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ハーレーあるある?キーシンダーリングが落ちました。

ある時、気付いたら緩んでた

ある日、我が愛車 ハーレー スポーツスター(XL1200CX ロードスター)に跨り、キーを差し込もうとしたとき、何やら異変に気が付きました。

ん?鍵穴がなんか見えにくいぞ・・・

気が付いたらキーシリンダーを止めているリングが緩んでいました。

とりあえず手で締めましたが、走るたびにすぐ緩みます。(当然か。)

SNSのスポーツスターオーナーのグループで「すぐ緩みませんか?」と投稿したところ、俺も俺も、と多数のコメントが返ってきました。

どうやらスポーツスターあるある(ハーレーあるある?)みたいです。

どうしたらいい?と聞くと「ネジロック剤を塗布せよ」との意見が。

なるほど。まあそうだよね。

というわけで、

” ネジロック剤買わなきゃ ”

と思いつつ、しばらく放置していました。

伊豆スカ激走(?)で脱落

先の記事にも書きましたが、先日、仲間二人と恒例の伊豆一泊ツーリングへ行ってきました。

弓ヶ浜で一泊し、帰りは135号から伊豆スカへ。

かっとぶ2台(といっても常識的な範囲ですよ)を必死に追いかけ走った後、亀石峠で一休み。

さて、日の高いうちに帰りますか、とバイクに跨がり、キーを刺そうとしたときに異変が。

「あー!キーリングが無い!!」

気付くとキーシリンダーのリングが地面に落ちていました。

早く対策しなきゃ、と思いつつ、先延ばししていたのがこの結果です。

でもまあ、パーキングで落ちたのは不幸中の幸い。走行中だったらきっと見つからなかったことでしょう。ラッキーだったと思います。(キーが刺さった状態だとキーに引っかかって落ちないのかもしれませんが。)

とりあえず再び手で締めこみ、家に着くまでは信号待ちの度に緩んでいないか確認しながら

何とか無事帰ってきました。

ネジロック剤を購入

帰宅後、ネジロック剤を購入しに慌てて工具屋さんへ。

ただ、いざ購入しようと思ったら、どの強度を買ったらいいやら、ちょっと悩みました。

ネジロック材の代名詞ともいうべき「ロックタイト」のねじロック剤は、「低強度」「中強度」「高強度」の3種類があります。

LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 222 低強度タイプ 10ml LNR-222

LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 243 中強度タイプ 10ml LNR-243

LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 263 高強度タイプ 10ml LNR-263

「低強度」は小ねじなどの緩み防止用。

例として

「位置決めネジ」「調整ネジ」「目盛りネジ」「計測メーターとゲージ」

とあります。つまり、”構造物を締結する”という役割以外のネジに使うもののようです。

「高強度」は絶対緩んではいけないところ。そして取り外ししないところに使います。

例として

「重機」「サスペンションのボルト」「モーターやポンプの取り付け」「ベアリングキャップのボルトやスタッド」などなど。

(サスペンションのボルトは取り外ししないか、というとちょっと微妙ですが。まあ絶対緩んではいけないパーツに間違いはありません。)

そして、「中強度」はそれ以外ということになります。

実際、バイクの整備に使う目的であれば、ほぼ 「中強度」 を選んでおけばいいようです。

昔バイク屋さんに聞いたことですが、ネジにネジロック剤を塗るとき、ネジの先端に塗ると回り止め効果が強く、根元に塗ると弱くなります。一つの強度のネジロック剤でも、こうやって使い分けができるそうです。
ネジロック剤

ネジロック剤をボルトの先端につけるとネジ全体に広がりますが、根元につけると一部にしか付きません。したがって同じネジロック剤を使っても強度に違いがでるそうです。

というわけで、中強度の「243」を買ってきました。

ロックタイト

ネジロック材の使い方

ネジロック材を使うのは初めて・・・ではないのですが、これまではあまり使ったことはありません。

それにまあ、一種の接着剤だから、適当にネジに塗って締めればいいんでしょ!?程度に考えていました。

ところが、ラベルに説明動画のQRコードが貼られていたので、興味半分で見てみたところ、案外奥深いものなんだ、と認識することになりました。

ポイントとしては・・・

1)塗布する前に脱脂洗浄する。

2)塗布の際、ボトルの先端が部品に直接触れないようにする。

3)接着剤のはみだし部は固まらないので拭き取る。

4)袋穴に塗布するときは、穴側に塗布し、オスねじには塗布しない。

5)取り外したいときはヒートガンなどで加熱する。

6)ネジロック剤を塗布したネジは増し締めしてはいけない。

といったところ。

1)の脱脂は当然と言えば当然なのですが、ついつい手抜きしがち。

2)もついやってしまいがち。先端がパーツ(=金属)に触れることで容器の中のロック剤が固まってしまうことがあるらしい。

3)は嫌気性といって、ロックタイトは空気を遮断すると固まり始める、逆に空気に触れていると固まらないんだそうで、はみ出したロック剤は固まらないから拭き取れ、だそう。

4)も案外盲点かも。オスネジの溝にロックタイトを付けても、ねじ込むとネジ穴の中に入っていかず、外にあふれ出るだけで、ロックとして機能しないからだそう。

5)は加熱することでネジロック剤がやわらかくなり、ネジを外せるんだそうです。

6)はネジを増し締めすることで固まっていたネジロック剤が破壊され、回り止め効果が弱まるから。

ちゃんと機能させるには、それなりのお作法があるんですね。

キーシリンダーリングを外して塗布する

では早速ネジロック剤を塗布しましょう。

まずはリングを外し、、、と思ったら、緩まないように手でめいっぱい締めたリングが外れません。

外れてほしくないときは外れ、外したいときには外せません。なんてこったい・・・(涙)

さてどうやって外そうか。

本当はこれを外す特殊な工具なんかがあるのかもしれませんが、もちろんそんな道具はもっていません。

そこで、金づちでたたいて回すことにしました。

リングの溝に割り箸をあてがい、ハンマーでたたきます。

いとも簡単に回り、外せました。

ネジロック剤がちゃんと働くよう、パーツクリーナーでネジ溝を脱脂します。

ワイヤーブラシでネジ溝を掃除します。

ネジ溝にロックタイトを塗布。そして、リングの内溝にも塗布しました。

ここでちょっと疑問が。このシリンダーリング。ひょっとして樹脂製じゃね!?

ネジロック剤は嫌気性で、ネジ穴にネジをねじ込むことで空気と遮断され、硬化するのですが、単に空気を遮断するだけでは固まらず、金属と触れることで硬化が始まるんだそう。

そのため、ネジロック剤は金属ネジでないと固まりません。もしこのリングが樹脂製ならネジロック剤は効かないことになります。

うーん。

でもこのリングをよーく見てみると。周りは樹脂ですが、中のネジ部は金属パーツになっている二重構造のように見えます。多分。。。

もしちがってたら、まったくネジロックの効果は得られません。果たして・・・??

まあ使っていればそのうちわかるでしょう。(笑)

リングを締める時も外すときと同様、割り箸とハンマーで叩いてもいいのですが、工具箱にウォーターポンププライヤーがあったので、これで締めることにしました。口が(あごが)大きくひらくので、リングも余裕で挟めます。傷つかないようにシリンダーリングに布をかぶせて回します。

クニペックス KNIPEX 8701-150 コブラ ウォーターポンププライヤー (SB) [並行輸入品] (150MM)

普通のプライヤーはアゴが水平にならないので、かなり大きなプライヤーじゃないと難しいかもしれませんね。

緩んでいないか、一度確認を

先にも書いた通り、ここが緩むのはスポーツスターあるあるらしいので、皆さんも一度、緩んでいないか確認されることをお勧めします。

走ってる最中に緩んで落ちると大変ですからね。

おまけ:そのほか、鍵周りで注意した方がいいことは、あまりジャラジャラ余分な鍵やと重いキーホルダーをカギにつけない方がいいそうです。キーに重いものを付けると、バイクの振動で次第に鍵穴の中のピンがすり減って、鍵が開かなくなったり、鍵が抜け落ちたりします。特にハーレーの場合は鍵穴が横に向いているので、キーホルダーが重いとシリンダーにより負荷がかかるんだそうです。

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コメント

  1. たか より:

    私もスポーツスター乗りなのですが、
    その後緩みは改善されたでしょうか?

    • kento-yoshida より:

      たかさん
      はじめまして。コメントありがとうございます。
      僕は既にスポーツスターを手放してしまったのですが、少なくともネジロック剤をつけてからは緩むことはありませんでした。
      でも、定期的に確認はしたほうがいいんでしょうね。この部分に限らずですが。(ありとあらゆるところが緩んだり折れたりしますから。ハーレーは。w)

      • たか より:

        ご回答ありがとうございます。

        先日こちらの記事を拝見し
        早速ネジロック剤を使用しました。
        お陰さまで緩みは改善されたように感じます。
        仰る通り、ハーレーは油断ならないパーツが多いと感じますw
        定期的なチェックを怠らずバイクライフを楽しむためにも
        これからも色々参考にさせて頂きます。
        ありがとうございました。