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「ネジザウルスリキッド」VS「花咲かG」

ネジザウルスリキッドでサビを落としましたが・・・

前回、再びサビてしまったエンジン周りのボルトのサビを落とすため、「ネジザウルスリキッド」を購入。サビ取りした様子をお伝えしました。

ネジザウルスリキッド

ネジザウルスリキッド。これはたぶん旧パッケージなんだと思います。

錆びたボルトに「ネジザウルスリキッド」を塗って、液が紫色に変色したら水で洗い流すだけ。実に簡単に鉄ボルトのサビを落とすことが出来ました。

ところが、一週間後にバイクに乗ろうとバイクカバーを外してみると、きれいになったはずのボルトが再び茶褐色になっていました。(ToT)

あちゃー。

でも、まあこれは「ネジザウルスリキッド」の問題ではありません。

ネジザウルスリキッドはサビを落とす効果はありますが、サビを防ぐ効果はなく、説明書きにも

「除錆(じょせい)後は水洗いの上、必ず防錆剤を塗布して下さい」

と書かれています。つまり、防錆処理をしなかった僕の問題なのです。

ネジザウルスリキッド

まあ一応CRC-556は吹いておきましたが、CRC-556はエンジンの熱ですぐ飛んでしまうので、気休め程度の効果しかありません。

同じCRCでも「CRC 3-36」だともうちょっと防げたのかもしれませんが。

ちなみにネジザウルスにも防錆材があります。

エンジニア ネジザウルスアフターリキッド 防錆・浸透・潤滑剤 塩水噴霧試験72時間A級 水置換性 300g ZC-20

これも一度は試してみたいですけどね。

再び「花咲かG ラストリムーバー」を購入

いろいろ防錆剤を探して・・とも考えたですが、ここはやはり、使い慣れた信頼のサビ取り剤を再度購入することにしました。

花咲かGの「ラストリムーバー」です。

花咲かG ラストリムーバー 00011771 [HTRC5.1]

サビ取り効果としては「ネジザウルスリキッド」よりやや劣る(というか時間がかかる)気がしますが、この「ラストリムーバー」がいいのは、サビ取り後に防錆性のあるリン酸被膜が形成される、という点です。

サビ取り後は金属面が露出するので、何らかの錆防止対策をしないとすぐ錆びてくるのですが、この花咲かGではそのままでもサビが発生しづらくなります。

もちろん二度と錆びないわけではありませんが、バイクのサビ取り剤としては非常に使いやすい製品だと思います。

花咲かG ラストリムーバー

サビとり剤 花咲かGです。ファンキーな容器ですが、中身は確かな商品です。

花咲かG ラストリムーバー

花咲かGに限らず、サビ取り剤は必ず別容器にとってから筆で塗るなどして使います。サビに触れた筆先でサビ取り剤に触れてしまうと、反応が進んでしまってダメになるからです。今回は紙コップを使いましたが、容器裏面の説明書きには「陶器の皿に取り分けろ」と書いてあります。

ボルト以外に、小石が当たったのか、小さなサビがでているチェーンケースにもサビ止め効果を期待して「ラストリムーバー」を塗ります。

筆で液を塗るだけでもかなりきれいになりましたが、さびが落ちにくいところはステンレス製のブラシでこすってみました。

花咲かG 塗布前。

塗布&ブラシでこすった後。

こちらも。

エンジン前面のボルト。真っ赤に錆びています。

花咲かG 塗布&ブラッシング後

錆が再発してから間もないこともあり、今回のサビは「ラストリムーバー」を一回塗布&ワイヤーブラシでブラッシングするだけで、でかなりきれいになりました。

さて、どのくらいこの状態を保ってくれるんでしょうかね。

「花咲かG」?それとも「ネジザウルスリキッド」??

さて、今回は花咲かのラストリムーバーでバイクのネジをキレイにできました。

じゃあやっぱり「ネジザウルスリキッド」より「ラストリムーバー」だよね。と言いたいところですが、ネジザウルスリキッドにはラストリムーバーにはない優れた特徴があります。

ネジザウルス

・優れたサビとり効果と即効性。

・ネジ穴に届く浸透力(錆びたネジを回すには最適)

・中性(酸やアルカリではない)ので安全性が高く、処理しやすい(少量なら水で薄めて廃棄可)。

一方で「やや刺激臭がする」「処理後、水洗いが必要」「錆止め処理が必要」といった点がデメリットといえます。

花咲かGラストリムーバー

・優れたサビ取り効果(やや反応は遅いが)

・粘度のある液で塗布しやすい

・処理後は布で拭えばOK。

・処理後、防錆膜が出来るのでさびにくくなる。

・刺激臭がない。

一方「塗布後出来る防錆膜が灰白色なので色味が変わる(塗布後拭えば出来ない)」「サビの程度によっては何度か塗布を繰り返す必要がある」「高価」といった点がデメリットです。

どちらがいいかは一概には言えず、ケースバイケースだと思います。

サビを素早く除去するには「ネジザウルスリキッド」、水洗いしづらい場所のサビ取りや錆止め効果も期待する場合は「ラストリムーバー」が使いやすいでしょう。

両方をうまく使い分ける、あるいは今回のように、ネジザウルスリキッドであらかたサビを落とした後、ラストリムーバーで仕上げる、という方法は案外 ”アリ” なんじゃないかな、という気がします。

注:メーカーが推奨している方法ではありません。少なくともネジザウルスリキッドで処理後は十分い水洗い&拭き取りし、ラストリムーバーと混じらないようにするべきです。

おまけ。 ハーレーの再生術(?)の本

余談ですが。

先日、こんな本を見つけました。(買ってませんけど。)

不動スポーツスター復活術

”長期放置のキャブレター仕様のスポーツスターを蘇らせる” という内容なのですが、『錆びたパーツのサビ落としをどうやるか』、というところに誌面のかなりを割いています。

この本の良し悪しはともかく、実際に不動ハーレーを再生するとなったらサビとの闘いになるんだろうなあ、というのは容易に想像できます。

いや、たとえ不動車でなくても、この日本でハーレーのコンディションを保とうと思ったら、サビとの闘いになる(この本にもそう書かれています)、ということなんでしょうね。

皆さんも、もしお勧めのサビ取り剤、錆止め剤があったら是非おしえてくださいませ。

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