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オススメ! 東本昌平 RIDEX ESSAY 『雲は おぼえてル』

ハルモトショウヘイのエッセイ本

先日久々に大型書店へ立ち寄ったら、ハルモトさんのエッセイ「雲はおぼえてル」の第2巻が置いてあるのを見つけた。

へぇー。2巻がでたんだ!

喜んで買って帰り、バイク旅に持っていってはお気に入りのカフェで読んでました。

・・・・・

東本昌平(はるもと しょうへい)といえば、我々バイク乗りにとっては言わずと知れたバイク漫画の名作「キリン」「RIDE」などの作者です。

キリン The Happy Ridder Speedway(1) (ヤングキングコミックス)

東本昌平RIDE 98 (Motor Magazine Mook)

僕は氏の作品のなかでも、Mr.Bike BG誌に連載中の「雨はこれから」が好きで、単行本の発売をいつも楽しみにしています。

雨は これから vol.1 (Motor Magazine Mook)

東本昌平氏のバイク漫画の魅力は、その緻密で圧倒的な迫力を持つ絵(特にバイクの絵)にあるのは間違いありませんが、それにも増して魅力的なのが、大胆かつリアルなストーリーだと思います。

もちろんそれらのストーリーは全てフィクションなのですが、これらストーリーの多くが東本氏の体験をベースに生み出されているに違いありません。

そのことが良くわかるのが、今回紹介するエッセイ集「雲は憶えていル」です。

RIDEX ESSAY (ライデックス エッセイ) 雲は おぼえてル (Motor Magazine Mook)

この「雲はおぼえてル」はオートバイ誌の別冊として連載が続く「RIDE」シリーズの巻末エッセイを集めたもの。2002年7月現在、全2巻が発売されています。

バイクあるある?いや、ナイナイ !?

この本には東本氏の若い頃から現在まで、バイクにまつわる様々なエピソードが綴られています。

おそらく年代的には僕らより少し上だと思われるハルモト氏ですが、若い頃のエビソードには「あるある!」と感じることも多い反面、

”こんなすごい体験、俺なんか絶対に経験することないなあ。” と思う話もたくさんあります。

・バイクで川へ突っ込む

・警察に追い回される

・雪道をバイクで滑りながら走る

・バイクでバイクをけん引する

・パンクする、エンジンが壊れる、バイクが燃える・・・

・・・いずれもありそうなエピソードだけれど、実際体験したことあるかっていうと、ほぼ無いよなあ~。

並のバイク乗りではなかなか経験しないような話がゴロゴロしてます。

それでも若い頃のビンボーツーリングの思い出や、極寒のなか震えながら走る話など、バイク乗りならだれもが共感できるような話もたくさんあって、読んでて楽しいエッセイです。

バイク乗りなら、特に昭和のバイク乗りなら、ぜひ読んでいただきたいと思います。

RIDEX ESSAY 雲は おぼえてル 2 (Motor Magazine Mook)

雲は おぼえてル 目次

#フォア・ローゼス
#アンドロメダ星雲
#見栄っ張り
#陸酔い
#好事魔多し
#チャレンジ精神
#ハッピー・ニュー・イヤー
#異文化交流
#大器晩成
#日が悪い
#男と女
#調子に乗るなよ
#場合じゃない
#ピンチヒッター

大工の見習いをやっている友人から「どうしてもいけなくなったから代わりに現場へいってくれ」とたのまれてしぶしぶ行くと・・・

#黒ウサギ
#秋刀魚大好き
#勘違い

交通違反を際限なく繰り返していくと、一体どうなるのか。免許取り消し?いやいや、なかなかそうはならないらしい。

#若気の至り
#男気ラーメン
#しもやけ
#必殺技
#ワルガキ仲間
#天国・日本
#夏休み

夏休み。家族で花火を見る話しなのだけれど、当然普通に花火大会に出かけるような話ではない。豪快でうらやましい話。

#アミューズメントパーク
#報われない努力
#ボブソンと先輩
#困ったダチ
#覇王伝説
#アクセルターン
#イカす転校生
#オカマの武道家
#武勇伝
#記憶喪失
#レッドウイング
#レイバン
#謎の電話

もちろん携帯なんてない頃の、昔懐かしい「あるある話」。今の若者にはこんなエピソードは想像できないんだろうなあ。

#ハト笛
#師匠
#食べ歩き
#セーラー服
#自由と平和
#職業病
#時間よ止まれ

タンデム2台、下道でオキナワまで行って、飲まず食わずで東京へ帰る貧乏青春旅の話。(でも全然爽やかではない。)・・・で、この話が「~沖縄ツーリング編~」に続く。

#安アパートの日々

~沖縄ツーリング編~

ここからが沖縄へタンデム2台でツーリングへ行く話。当然、故障あり、転倒あり、事故ありの大冒険? 映画「モーターサイクル・ダイヤリーズ」を地で行く感じ。

#奄美兄弟
#ロマンスと現実
#ありがとうございます!
#霧の名阪国道
#アイスコーヒー
#本州脱出
#九州男児
#襲いかかる危機
#アクシデント
#鹿児島名物
#奄美大島到着
#マムシとハブとウミヘビと
#アイスクリーム
#南の楽園満喫…?
#ナナサンマル・プロジェクト
#フェンスの向こうのアメリカ
#ス・キ・ヤ・キ
#沖縄美人
#アポロ
#チェーン調整
#謎の感情
#トワイライトゾーン
#粗悪ガソリン
#寂寥感
#夢から醒めて
#後夜祭

” あれから35年たっても「あのツーリングが、今までで一番だな」と言う。”

・・・この最後の章の一文がこの「沖縄ツーリング」を端的に表現してると思います。

#携帯電話
#松前ジェット
#怖いハナシ
#バイク乗りの脳みそ

バイク乗りなんて、みんな頭が悪いもの・・・という話なんだろうと思いましたが、うーん。やっぱりこの人は危険だ。

#空を飛べたら…
#進化するものと変わらぬもの
#祭りの始まり
#御近所づきあい

早朝深夜にエンジンを掛けるのは気が引ける・・・というのはハルモトさんも同じようだけれど、その轟音ぶりは、やはり我々一般人とはちょっとレベルが違うようです。

#冬の洗車
#夢追い人
#別れの季節
#血の滲む努力
#泣きっ面に蜂
#ご機嫌ナナメ
#染みついた習慣
#ノーザンアイランド
#やめられない…。
#連想ゲーム
#スバルレオーネ4WD
#ハンドルカバー
#慌てちゃいけない
#エクボの記憶
#盗難防止センサー
#砂丘の疾走
#サイドカー

3歳の娘さんをのせて、家族でツーリングするためにサイドカーを手に入れて乗る話。とはいえ、そんじょそこらのサイドカーではない。若い人はドマーニって言ってもしらないんだろうなあ。

#原付二種
#ゴールドラッシュ
#緑のワンピと白スーツ

雲は おぼえてル 2 目次

# 間抜けなオカマ掘り
# メッキのビッキャブ
# 50過ぎても
# もののけたち
# 行きはヨイヨイ
# どこで買うの!?
# 走っちゃいけない道
# 仮眠
# 保土ヶ谷パーキング
# アメリカンだからな~っ

”その昔、カミさんのVロッドを借りて散歩に出てみると、これがなかなかご機嫌なものだった。”・・・で始まる。カミさんがVロッドである。奥様も只者ではない。

# ビーチと波と、台風と
# 吉田センセイ
# ディッシュホイール
# 雨ガッパ
# 俺のナナハン
# 剥製製作所
# しょうがねェ
# 両手放しで立ち漕ぎ
# 押しがけ

バイクが壊れると、仲間で集まってあーでもない、こーでもない、と言って騒ぐのもバイクの楽しさの一つだと思うのだけれど、今どきのバイクじゃそんな話にはならないんだろうなあ。(ただしハーレーを除く。笑)

# 見あたらないカッパの袋
# お礼の冷凍いかそうめん
# 大磯ロングビーチ
# モモタロー
# 警告灯
# なーんか面白くない
# 日帰り

” ほんとに日帰りで京都なんか行けるんですか?” と焚き付けられて、日帰りで神戸を目指す話。しかも日付は一月二日。死ぬでしょ普通。

# 白バイ隊員
# エンスト
# 徘徊
# 春休み
# つまらん
# カミナリ
# 引き起こし
# アイツのチョッパー
# 海
# 卒業制作
# 誰も助けてくんないんだもんよォ
# 夢
# とっておきの場所

「えっ! バイク? カッコイイ。どこか連れてって~」なんて女の子の言葉を真に受けてはいけないのだ。「あーあ、クルマだったらよかったのに」って思われるのがオチである。

# けん引
# 若気のナントカ
# そんなバイクに乗ってんなよォ
# あの時の女子高生
# メーターひと回り
# 落ちた
# 逆方向
# おていちゃん その壱
# おていちゃん その弐
# 弱点
# キレる老人
# ほら、あそこ行きましょう
# 鹿児島日帰り

神戸どころか、今度は日帰りで鹿児島へ行く話。当然普通ではないけれど、バイク乗りってみんなこの手の話がすきなんだよね~。

# プラモデル
# 蛍
# 読み方のわからない地名
# 私は誰

ハルモトさんってどんな人なんだろう。強面のおじさんなんだろうけれど。僕も一度会ってみたいような、会わない方が幸せなような・・・。

# バイクドロボー
# 逆さまの霊
# 復活
# やぁああめたぁあっ
# すぐとなり
# バイク乗り
# K0

追伸

Amazonで「雲はおぼえてル」のレビューを読むと・・・

・「ストーリーがどれも古過ぎて、いまいち。」(エッセイだって。)

・「マンガだと思って買ったら小説だった」(エッセイだって。)

・「文字が多い」(だから・・・)

みたいな読者レビューが並んでいて、思わず

「なんだかなあ~」

、、、、ってつぶやいてしまいました。(笑)

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