便利なグラブバー。だけど無い方がカッコイイかも・・・
我が愛車 KTM 890Dukeにはグラブバー(タンデムバー、タンデムグリップなどとも言う)が付いています。
本来の目的はタンデムの際、リアシート上のパッセンジャーが捕まるためのものですが、その他にもいろいろなメリット(使い方)があります。
・バイクを取り回す際の持ち手になる。(僕のように手足が短いと使いづらいですが。)
・メンテナンススタンドで後輪を持ち上げる際の持ち手になる。
・リアシートに大きな荷物を積んだ際、荷物がより安定する。
・リアシートにバッグを乗せる際、バッグを固定するためのベルトを結ぶことが出来る。
・・・etc.
ところが、このDuke890に付いているグラブバーは、どうもデザイン的に車体にマッチしていないような気がするのです。
僕はどちらかというと、テールエンドに向けて車体が緩やかに下降していくスタイルのバイクが好きです。ところが、このグラブバーがあるおかげで、なんとなくバイクのテール部分が上に反り返っているような印象をうける気がするのです。
なので、ずっと「このグラブバー 外したいなあ」と思っていました。
ただ、このグラブバー。カラビナをつけてヘルメットをぶら下げるのにちょうどいい位置にあるんですよね。
僕にとってヘルメットホルダーのないKTM Duke890には、このグラブバーはそれに代わる欠かせないアイテムだともいえます。
じゃあ他にヘルメットをぶら下げられるところがないかと考えたところ、タンデムステップのステーにぶら下げられそうに思いました。
ところが、実際にぶら下げてみると、思いのほか位置が低くなってしまい、ヘルメットが地面スレスレになってしまいます。
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一見地面に擦れているようにも見えますが、ぎりぎりで地面にはぶつかっていません。
ギリギリ地面には届いていませんが、ここまで低いと足で蹴っ飛ばしそうですし、雨でも降れば地面からの跳ね返りでヘルメットがドロドロになってしまいそうです。
なんか他にいい方法はないかなあ、と思っていました。
ヘルメットホルダー代わりにレーシングフックを取り付け
いちばんいいのは専用品を取り付けること。ベビーフェイスさんから790/890DUKE用のキー式ヘルメットロックが販売されています。
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価格:6600円 |
ところがこのロック、リアフレームを外さないと取り付けられないんだそうです。(まあ簡単に外れたらロックの役割を果たせませんから。)ちょっと自分でやるには荷が重く、ディーラーさんに依頼するにしても工賃が嵩みそうです。
あと、持ち歩かないといけない鍵が増えるというのも僕にとってはマイナスポイント。
他に方法はないでしょうか。
いろいろと探してみた結果、ネットで面白そうなものを見つけました。
同じベビーフェイスさんから発売されているレーシングフックです。
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価格:4400円 |
このレーシングフックは本来、バイクをトランポなど車に搭載する際に、タイダウンベルトを引っ掛けるためのパーツです。
タンデムステップのステーを外し、このパーツに取り換えて、そこにヘルメットをカラビナなどで吊るしてやると、ちょうどいい位置にくるんじゃないかと思ったのです。
グラブバーのネジ穴にはキャリーフックを取り付け
もう一つの問題は、グラブバーを外すとシートバッグを固定するベルトを結ぶ場所がひとつ減ってしまうこと。
実際は僕の場合、シートバッグを取り付ける際はタンデムステーとリアフェンダーを使ってベルトを取り付けているので、グラブバーが無くっても問題はないのですが、取り付けるバッグによってはフックを掛けるところが他にほしくなる場合もあると思います。
たとえば、ツーリング途中でお土産を買ったような場合。シートバッグの上にこのようなツーリングネットを被せれば積載量を増やせます。そのためにもフックは多い方がいいと思うのです。
そこで見つけたのが同じくベビーフェイスさんのこの商品です。(別にベビーフェイス推しというわけじゃないんですが、KTM用パーツ作ってくれている貴重なメーカーさんなので。)
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価格:5500円 |
グラブバーを外した後のネジ穴に取り付ける「キャリーフック」です。
これをつければシートバッグのベルト用のフックとして使えますし、見た目もおしゃれです。
というわけで、ベビーフェイスさんの商品2点。「キャリーフック」と「レーシングフック」を購入し、取り付けてみることにしました。
グラブバーの取り外しとキャリーフックの取り付け
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ベビーフェイス製のキャリーフック。色は車体に合わせてブラックを選びました。
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価格は5000円也。この手の商品としては結構高いです。
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中身はこれ。ネジ部の根元にビニールのチューブを輪切りにしたようなものが付いてます。これは取り外すのかな?と一瞬悩んだのですが、、、
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先ずはグラブバー(タンデムバー)を外します。使うのはトルクスのT45。
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(この写真はあくまで説明用です。作業するときはちゃんと左手も添えます。)
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取り外したグラブバー。これが無いと二人乗り車としては車検に通りません。大切に保管しておきます。
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続いてキャリーフックの取り付け。使うのは6mmの六角レンチ(ヘックス)です。
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サビないよう、ネジ部にグリスを塗布してから締め付けます。根元にゴムチューブがついたままなので、どこまででも締まりますが、何かを締結するわけじゃないので、ほどほどに。
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こんな感じ。見えにくいと思いますが、根元の部分でチューブが潰れてネジとフレームの隙間をふさいでいます。水の侵入を防ぐ効果がありそうです。
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こんな感じ。Baby Faceの文字がカッコイイでしょ!
タンデムステップの取り外しとレーシングフックの取り付け
続いてはレーシングフックの取り付け。まずは左側のタンデムステップを外します。
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タンデムステップを取り外す際に使うのはT40のトルクスレンチです。
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ところが、手持ちのL字型レンチでは、短い方の長さが足りず、穴の奥にあるネジまで届きません。うーん困った。
手持ちのL字レンチでは穴奥のネジ穴に届きませんでした。そこでL字レンチの長い方を差し込み、短い方を別の工具の穴に差し込んで無理やり回しました。もちろん、こんなやり方は本来やってはいけません。工具が外れたらケガをする可能性がありますし、ネジ穴をなめたりしたら目も当てられませんから。良い子(良い大人)はマネしないでください。
本当はこうしたソケットを購入して作業しないといけません。↓↓↓
元に戻すときは絶対必要なので、近いうちにちゃんと購入しようと思います。
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何とか外したタンデムステップ。
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同じトルクスねじかと思いきや、前後でネジの長さが違います。後ろの方が長い。元に戻すときに気をつけねば。
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ベビーフェイスのフェーシングフック。色はコチラもブラックを選んでいます。
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4000円也。やっぱりちょっとお高いですが、質感は良いです。
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中身はコチラ。ボルトはノーマル同様長さが異なる二本が入っています。
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ボルトは短くてスペーサーの長い方が前、長くてスペーサーが短い方が後ろです。
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取り付けはキャリーフックと同様、ヘックスの6mm。
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こちらは締めこんで終わりです。
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いかがでしょうか。グラブバーとタンデムステップが無くなってリア周りがスッキリしました。その分今度はリアフェンダーが目立つかな。(こうやって泥沼に入っていくんですね。笑)
![マフラーベビーフェイスベビーフェイスサイレンサーハンガーブラックKTM790DUKE005-EKT04BK4589981514660取寄品](https://shop.r10s.jp/hatoya/cabinet/20230317-1/cr4589981514660_1.jpg)
左側のタンデムステップがステーごと無くなってスッキリ。では右側はどうするか。右側にもこういうパーツがあります。ベビーフェイスのサイレンサーハンガー。ただしこれは、ブラックでいいなら純正パーツやサードパーティー製(中華製ともいう)のパーツも沢山売られてます。
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価格:13163円 |
amazonで見つけたのはコチラ↓↓↓
![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=35HN3E+FWR0QA+2HOM+BWGDT)
![](https://bikelife-tips.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_20230505_114007.jpg)
ただし、右側のタンデムステーは、ちょうどマフラーを保護するように伸びてます。多分右側に立ちごけした時に、サイレンサーを守ってくれるんじゃないか、と思うのです。なのでこちらは当面ノーマルで行きたいと思います。
ヘルメットはこんな風になります
レーシングフックにロック付きのカラビナでヘルメットを吊り下げるとこんな感じになります。以前のグラブバーに比べるとヘルメットの位置は低くなってしまいますが、まあ、バランス的には悪くないんじゃないでしょうか。
というわけで、気になっていたグラブバーを外し、リア周りをすっきりとさせることが出来ました。車検の時には元に戻す必要がある(タンデムしないので一人乗りで登録してもいいんですけれど)のですが、まあさほど難しい作業でもないでしょう。
しばらくはこのスタイルで乗っていこうと思います。