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ハーレーのバッテリー交換 (僕のおすすめ!バッテリー選び編)

もはやお約束(?)のバッテリー上がり

ジャンプスタート

新年明けて早3週間。気温は低いが快晴の日曜日。

寒いながらもツーリング日和だが、前日の雨で山は路面凍結が心配。

ということで、日が高くなるのを待ってショートツーリングに出かけることに。

たっぷり着込んでマイ スポーツスター(XL1200CX ロードスター)にまたがり、セルボタンを一押し。

カシャ、カシャ、カシャ・・・・・

ハイハイ、バッテリー上がりね。(ToT)

まあ、もう慣れたので、特に驚きもしません。

いったん部屋に戻ると、ジャンプスターター(モバイルバッテリー)を手に再びバイク置き場へ。

シートを外し、サイドカバーを開け、バッテリーにジャンプスターターをつなぐとエンジンオン!

カシャ、ドルルルルーン!

セル一発で始動です。

まあ、ここまではいいのですが、すでに早朝ではないとはいえ、朝の住宅街。響き渡るハーレーのエンジン音は迷惑そのもの(ノーマルなので爆音ではないですが。)。

大急ぎでジャンプスターターを外し、サイドカバーとシートを取りつけ、ヘルメットを被ると、グローブも嵌めないままバイクを発進。とにかく早くその場を離れます。

*****************

閑話休題。

最近のスポーツスターにはバッテリーを充電するためのケーブルがあらかじめついていて、そこに充電器をつなげばシートを外さなくても充電が可能です。

この充電用ケーブルにモバイルバッテリーをつなげられるように改造すれば、バッテリーが上がっても簡単にジャンプスタートできるんじゃ、とちょっと考えていたのですが、、、、

充電と違ってジャンプスタートでセルを回すときには、かなりの大電流が一気に流れますから、もしかしらた配線が燃えるかもしれません(その前にヒューズが飛ぶか・・)。

やっぱりやめといたほうがよさそうですね。

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ディーラーで発電チェック!

このままツーリングに行こうかと思ったのですが、ふと頭を不安がよぎります。

つい3週間前、年末年始にかけて充電し、先週も先々週も100kmほど走らせたにもかかわらず、今週またバッテリー上がり。

単に充電不足ならいいですが、もし、発電機そのものが壊れていたら・・・

なにしろつい数か月前にステーターコイルが昇天して高速道路で止まり、レッカーされたばかりなのです。

そこでディーラーに立ち寄り、発電しているかどうかのチェックだけでもしてもらうことにしました。

ハーレーディーラー

なじみのメカニック氏にチェックしてもらったところ、問題なく発電してるとのこと。

因みに、「発電機のチェックってどうやるの?」と聞いたところ、

「バッテリーにテスターをつないでエンジンをかけた状態で電圧を測ると、正常なら14.1~14.5Vぐらいの電圧になっています。これがエンジンをかけてても10~12V位しかないとか、徐々に落ちていくようだと発電機(ジェネレーター/オルタネーター)が逝ってます。逆にエンジンをあおって15Vとか16Vとかに上がるようならレギュレーターの故障です。」

なんだそうです。

つづいて、バッテリーをチェックしたメカニック氏。

「バッテリー替えて2年ですよね。まあ、そろそろ寿命でしょうね。」

あ~ぁ、やっぱりなあ~。

ハーレーの純正バッテリーは思いのほか性能が高いらしく、” 平気で4~5年はもつ  ” という話も聞きますが、ぼくの場合は発電系の故障などもあって、もう何度もバッテリー上がりを起こしています。

バッテリーは一度上げてしまうと一気に寿命が縮まるそうですから、2年で寿命というのは、まあしょうがないところですかね。

ちなみにディーラーで純正バッテリーを交換すると、作業工賃を含め2.8万円とのこと。

他のハーレー純正のパーツがビックリするくらい高いのに比べれば、バッテリーはまだましですが、やっぱりちょっと高いですよね。

せめて4、5年もってくれればまだしも、2年で交換となると結構痛い金額です。

( 以前乗っていたBandit1200の場合、約16年乗りましたがその間バッテリー交換は2回。つまり3個のバッテリーを使っただけなので、平均5年ちょっともちました。しかも寿命を迎えたことは一度もなく、安全を見てまだ使えるうちに交換していました。)

交換はもちろん自分でできるので、今回は純正バッテリー以外の選択肢を考えてみたいと思います。

リチウムイオンバッテリーはどうなの?

AZ [ エーゼット ] シールド型 バイク用バッテリー [ LITHIUM ] ITZ10S-FP

どうせ純正以外のバッテリーに換えるのなら、高性能と評判の「リチウムイオンバッテリー」を選らぶのはどうなんでしょう。

リチウムイオンバッテリーのメリットは・・・

1.超軽量&コンパクト
2.始動性能(クランキングパワー)が高い
3.自己放電が少なく、長期間乗らなくてもバッテリーが上がりにくい
4.長寿命(鉛蓄電池の1.5倍~2倍・・・らしい)
5.横置きなども可能

・・・などなど。

一方でデメリットもあります。

・高価(最近は結構安くなりましたが、それでも・・・)
・高温&低温に弱い。(特に冬、冷え切ってしまうとエンジンを回せず、そんな時はヘッドライトやウインカーを数分点けるなどで通電してバッテリーを活性化させてやる必要があります。)
・過充電や過放電に弱い。(一度でも上げてしまうと充電しても復活しない)
・一般的な鉛電池用充電器では充電できない場合がある(専用充電器が必要)
etc.

XL1200CXのオーナーズクラブ「ロードスターズ」でも、リチウムイオンバッテリーに換えた、という人が何人かいて、「凄くいい!」という評判を耳にします。

「軽量」「コンパクト」は重いハーレーでどこまで体感できるかわかりませんが、「自己放電の少なさ」や「長寿命」なところは非常に魅力的です。

なので、“ バッテリーが寿命をまっとうしたら、次はリチウムイオンバッテリーにしよう” 、と密かに思っていました。

SHORAI LFX バッテリー LFX21L6-BS12

ところが、SHORAI バッテリーを扱っているXTENSIONさんで相談したところ、

「(この場合は)あまりおススメできないなあ~」

と言われてしまいました。

曰く、

「リチウムイオンバッテリーは過充電や過放電に弱いから、一度でもバッテリ上がりを起こすと、二度と復活しない。それだけ頻繁にバッテリー上がりを起こすバイクだと、すぐ使えなくなっちゃうかもしれないから。」

・・・なんだそうです。

しばらく乗れなくても、自己放電が少ないリチウムイオンバッテリーなら上がりにくいと思いますが、もし上げてしまったら即交換が必要となると、今の僕の状況ではちょっと厳しいと思われます。

もちろん、リチウムイオンバッテリーがダメなわけではなく、ちゃんとバッテリーが上がらないようにメンテして使いましょう、ということなのですが。

そういえば最近、ハーレー純正のリチウムイオンバッテリーも発売されました。

純正だしこれなら大丈夫かも、と思い、ディーラーメカニック氏に

” 純正リチウムイオンバッテリーってどうなの?”

って聞いてみたのですが、

” う~ん、いくつかキャンペーンで出したけど、まだ販売した数が少ないし、、、個人的には、、、ウニャウニャウニャ・・・ ”

と、なにやら大人の事情(?)がある様子。

こちらも大人なので、それ以上は聞きませんでした。(笑)

リチウムイオンバッテリーの軽さや性能の高さはとっても魅力的ですが、今の僕の使い方においては、従来の鉛電池にしておいたほうが無難な様です。

純正バッテリー以外の候補は?

国産バイクに乗っていたときは、国産(古河やユアサ)のバッテリーを使っていました。寿命も長く、大体4~5年で交換していましたが、問題が起きたことは一度もありませんでした。

ユアサバッテリー YTX14L-BS

でも

” ハーレーには日本のバッテリーは使えない ”

という話もちょくちょく聞きます。

ネットで理由を調べてみると、

・巨大なピストンを持つVツインエンジンは始動に力がいるので、それ用に設計された駆動力の大きなバッテリーでないと役不足。

・ハーレーは振動がすごいので、各部が強化されたバッテリーでないと破損する

みたいなことが書かれています。(・・・・本当かなあ?)

じゃあやっぱり純正しかないの?

いやいや、世の中にはハーレー用を謳うバッテリーが純正のほかにいくつもあります。

じゃあそのなかで、オススメできるバッテリーは一体どれなんでしょうか?

先ずは本命!WESTCOバッテリー

ハーレーの純正バッテリーは国産バッテリーとは少し違う構造をしています。

AGM(=Absorbed Glass Matの略。)といって、スポンジ状のグラスマットにバッテリー液を吸収させた構造のバッテリーです。

自己放電が少なく、横方向に強烈なGがかかっても電解液が片寄ったりしないので問題になりません。

そんな純正バッテリーと同様のAGM構造のバッテリーを販売しているのが「WESTCO」

実はこの「WESTCO」のバッテリーはハーレーの純正バッテリーを作っている工場で製造されているバッテリーなのです。

※限りなく純正バッテリーに近いWESTCOですが、ネットでいろいろ調べると

「外装が違うだけでハーレー純正と中身は全く同じ」

と書かれていたり、あるいは単に

「純正バッテリーを作っているのと同じ工場で作っている」

とだけ書いてあったり、と様々です。

ただ、純正と同じ工場で作られているのは間違いないようで、ひとつの安心材料ではあります。

(同じ工場で作っているからといって同じモノとは限りませんけれど。)

WESTCOバッテリー 2004年以降XL OEM 65958-04

コスパ抜群!!スーパーナット

スーパーナット ハーレー専用AGMバッテリー 65948-00S■YTX14-BS 65948-00A 65948-00B 互換

Amazonでハーレー用のバッテリーを探すとたくさん紹介されているのが「スーパーナット」というメーカーのバッテリーです。

南進貿易という日本(福岡)の会社の商品ですが、製造はKUNG LONG社という台湾メーカーのようです。

ちなみに僕の愛用するバッテリーチャージャーもこのスーパーナットの製品です。

このスーパーナット、とにかく安い!

一万円を大きく割っています。

この価格なら一年ごとに交換してもいいかも。

ハーレー専用を謳っていて、「AGMバッテリー」となっていますが、純正と全く同じ構造なのかどうかは解りません。

Amazon のレビューなんかを見ると、性能や製品寿命もそれなりのようですが、やはり価格の安さは魅力的で、1~2年持てばいいやと割りきって購入している方が多いようです。(販売元が半年間の保証をつけている点も安心ですよね。)

デイトナが販売するハーレー専用バッテリー

HS70444 ハイパフォ-マンスB DYTX14HL-BS

あのバイクパーツメーカー「デイトナ」が販売するハーレー用バッテリーです。

定価は17,000円とそこそこしますが、実売は1万円を切るようで、ハイコストパフォーマンスといえます。

当然、デイトナが製造しているわけではなく、どこかのバッテリーメーカーのOEMなのでしょうが、国内メーカーのデイトナが品質管理している、というのはひとつの安心材料でしょう。

(でも、これ、先に紹介している「スーパーナット」のバッテリーとそっくり。同じ製品かもしれませんね。)

やっぱり国産メーカー?いえ、台湾ユアサ

” ハーレー用バッテリーに国産バッテリーは使えないって?そんなバカな。世界に誇る日本製のバッテリーが海外製品に劣るわけがない ”

とお考えの方もいらっしゃると思います。実際、ハーレーショップでYUASA製を勧めているところもあります。

ところが、Amazonなんかでスポーツスター用のYUASAバッテリーを探すと、出てくるのは「台湾YUASA」なるメーカーの商品ばかりです。

YUASA 台湾 ユアサ バイク用 バッテリー 液入り 充電済み (YTX14L-BS)

この「台湾ユアサ」なるメーカー。ネットで調べてみても、GSユアサとの関係がよくわかりません。

「GS ユアサとは全く関係のない別会社だ」

と書かれていたり、

「昔、ユアサが技術支援したメーカーで、資本関係はない」

と書いているサイトもありました。実際はどうなんでしょうか?

個人的にはここまで堂々と「YUASA」をうたっているのに「全く関係ない会社」とはちょっと考えにくい気がします。

GSユアサのHPをみると、「海外グループ企業・関連企業」というところに「台湾湯淺電池股份有限公司」という会社があります。

この会社の沿革をみると、1966年10月に「日本ユアサバッテリー株式会社と共同出資し、台湾ユアサバッテリー株式会社を正式に設立」となっています。

どうやら台湾のAsia Battery Co.、Ltd.という会社が日本のユアサと共同出資して設立した会社、ということのようですね。

この「台湾ユアサ」のバッテリーも格安です。品質的に、日本の「GSユアサ」と同一かどうかはわかりませんが、技術的な共通点はあるようです。

選んだのは「WESTCO」。だけど思わぬ落とし穴が・・・

で、結局僕が選んだのは「WESTCO」のバッテリーです。

純正ではないとはいえ、同じ工場で作られていますし、中身も純正と同等の構造をもち、同等の性能を期待できます。

WESTCOバッテリー

価格の安いバッテリーを選んで、1年毎に買い替える、というのも一つの方法ですが、純正バッテリーでさえ散々痛い目にあった僕としては、やはりできれば安心できるバッテリーを購入したいところ。

まあ、無難な選択をした、ということですね。(笑)

ということで、さっそくWESTCOのバッテリーを購入。ささっと取り換えて安心快適なハーレーライフを再び・・・・と思ったのですが、いざ取り付ける段になって問題が!!

それは・・・

この項、次に続きます。

追記:1年後、WESTCOバッテリーが・・・

交換からおよそ1年。残念ながらWESTCOバッテリーが・・・続きはコチラ↓↓↓



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