納車時のカスタムはローダウンキットとUSB電源
昨年末、あらたに我が愛車となった KTM 890 DUKE。
僕はあまり納車時からオプション満載、というのは好みでないのですが(徐々に変化させていった方が長く楽しめる気がするので)、今回は2つだけ納車前にカスタムをお願いしました。
一つは何度も書いていますがロワリングキット(ローダウンキット)。
もう一つはUSB電源です。
USB電源はスマホでナビをするには必須の装備。スポーツスターの時はいろいろ自分で工夫して取り付けましたが、KTMは勝手がわかりませんし、どうせディーラーで取り付けをお願いするなら、納車時にやってもらおうと依頼しました。
USB電源ユニットを選ぶ
納車前にディーラーでUSB電源の取り付けをお願いしたところ、USB電源ユニットは取り寄せでも、持ち込みでもOKとの事。そこで、物は取り寄せてもらうことにして、ユニットは自分で選ぶことにしました。
ちなみにKTMのパワーパーツ(純正オプション)にもUSB電源ユニットがあるのですが、ディーラーの方曰く「やたら大きいし高いので、あんまりお勧めしません」と言われました。(こういうアドバイスをくれるディーラーさんってなんか信頼できますよね。)
さて、では今回はどんなUSB電源ユニットを選びましょうか。
過去取り付けたことのあるUSB電源ユニット
僕も過去いくつかのUSB電源ユニットを自分のバイクに取り付けてきました。初めて取り付けたのはこのタイプでした。
おなじみ、デイトナの製品です。USB Aの端子が一つ付いているタイプです。
この商品は今も販売しているようですが、バージョンアップした新型も出ています。
電流量が2.1Aから2.4Aにパワーアップしています。
最初にハーレーに取り付けていたのがこのタイプ。
コンパクトで武骨なデザインがハーレーに良く似合う気がしてこれを選びました。コンパクトで取り付けも楽だった気がします。価格もかなりリーズナブル。
バッテリー直結にしていましたが、待機電流が大きく、バッテリーが上がってしまうため、使用しないときは配線の途中にあるコネクターを抜いていました。
その後、配線をACC電源から取るようにやり直したのを機に、USB電源ユニットも新しくしました。その際付けたのがキジマ製のこちら。とにかくコンパクトで変換ユニットも無いので配線するのも楽でした。
こちらも現在は進化して、ハンドルなどへ取り付けるためのステーが付くようになりました。
いずれも一長一短ありましたが、最後のキジマ製がとってもコンパクトで気に入っていました。(でもこれあんまり売ってるの見かけないんですよね。なぜだろう。ちょっとお高めだからですかね。)
候補はこの4つ
さて、今回 DUKEにとりつけるのはどれにしようか。あらためて考えてみたいと思います。
条件としては
・出来るだけ目立たずコンパクト
・ハンドルに取り付け可能。
・給電は5V、2A以上。
・接続口は1つでOK。(スマホ接続以外は考えていないので。)
・信頼のあるメーカー製
といったところです。配線のしやすさなんかも重要なポイントですが、今回はプロに取り付けをお願いするので、その辺は問題ありません。
今回、最終的に候補に選んだのは次の4つでした。
候補その1 デイトナ USB-A 1ポート 99502
先ほどもご紹介した、デイトナのUSB電源です。USB-Aタイプ。安心の日本製。出力も5V/2.4Aと十分。価格も比較的リーズナブルです。
特徴的なのは、端子部のカバーがUSBケーブル接続時には上に持ち上がり、フード風になること。
もちろんこれで完全に雨がしのげるはずはなく、そもそも雨天時は使用禁止(この製品に限らず、USB電源ユニットの「防水仕様」は開くあくまでも未使用時の対応であって、雨の中での使用は保証されていません。)なのですが、たとえば高速道路で使っている時に急に雨が降ってきた場合など、対処しようがない時の雨除けとして多少効果があるかもしれません。
もうひとつ、このデイトナ製のUSB電源ユニットは、われわれ素人でも簡単に電源が採れるように、フロントブレーキスイッチから電源を分岐してとれるようになっています。
ブレーキスイッチはハンドルにあるので、そこからの配線の引き回しもしやすく、端子を抜き差しするだけで接続できるので取り付けも簡単です。しかもイグニッションONの時にしか電源が流れないので、バッテリー上がりの心配もありません。
適合しないバイクも多いと思いますが、使えるバイクなら非常に楽に設置できるでしょう。
(今回のようにディーラーさんに取り付けをお願いする場合はあまり関係ありませんが。)
候補その2 デイトナ USB-C PD3.0対応 17213
こちらも同じくデイトナのUSB電源ユニット「17213」。先ほどの「99502」はUSB-Aでしたが、こちらはUSB-Cです。
とにかく無茶苦茶コンパクト。USB電源を目立たせたくないなら最適だと思います。さらにUSB-Cであることのメリットが「パワーデリバリー(USB Power Delivery)対応」ということ。この「パワーデリバリー」は最大240W(48V/5A)まで供給可能な規格です。このデイトナのUSB電源はさすがにそこまでの出力はありませんが、最大18Wの出力まで対応し、急速充電が可能です。(スマホ側も対応している必要がありますが。)
バイクナビ目的でスマホに給電するのに18Wが必要かどうかわかりませんが、ナビはかなり電力を消費するのは間違いないので、出力は余裕があるに越したことはないですよね。
候補その3 キジマ タイプA 304-6303
こちらはキジマ製のUSB電源ユニット。僕が以前使っていたUSB電源ユニットの最新版です。新たにクランプステーが付いて、ハンドルマウントがし易くなりました。
このユニットの特徴はとにかくコンパクトなこと(約44×20×13mm)。USBタイプAとしてはかなり小型です。コンパクトですが供給電圧の低下を知らせるインジケーターランプもついてます。
そして驚くのは、このコンパクトな本体だけで完結していて、変圧ユニットなどが無いこと。先のデイトナ製は非常にコンパクトですが、配線途中に結構大きな変圧器があります。スペースの少ないバイクだとこれをうまく隠すのが結構大変だったりするのですが、このキジマ製だとそんな心配は不要。コンパクトな本体さえ設置できれば、あとは配線のみで完結します。
ただし、配線は裸線が二本出ているだけなので、配線にはそれなりの配線処理が必要。まあ、今回はディーラーさんに取り付けをお願いするので全く問題はありません。
候補その4 キジマ タイプC 304-6304
こちらは先ほどの「304-6303」のtype C仕様です。デイトナ同様、こちらも急速充電に対応しています。
デイトナ or キジマ その決め手は・・・
さてどれを選びましょうか。
実はディーラーさんのオススメは、候補その1のデイトナ「99502」でした。
デザイン的にも目立ちすぎず、供給電力も十分。樹脂キャップで確実に接続口を守れるのは安心感があります。
自分で取り付ける前提なら、変圧器が大きいのがちょっと邪魔に思えますが、ディーラーさんのオススメならその辺は問題なく処理してくれるでしょう。
一方、見た目の好みはキジマ製。ちょっとメカっぽく、しかもコンパクトで目立ちすぎず、付属のステーもカッコイイと思います。大きな変圧器が無いので、配線を隠すのもやり易いと思います。
ただ、デイトナに比べ、お値段がちょっと高いのが気になります。
デイトナ製が2000円台なのに対し、キジマ製は6000円前後します。この差は大きいです。
もう一つ、キジマ製で気になるのはキャップが交換出来ないこと。
端子を守るキャップは本体に小さなバンドで結びついているのですが、以前使用していたときは、このバンドが切れてしまいました。使用していない時はキャップを被せていたのですが、案の定、いつのまにか失くしてしまいました。
こうなると雨の侵入が不安です。
一方、デイトナ製はこのキャップが補修部品として手に入るのです。
これは安心感大ですよね。
値段と長く使えそう、ということで、今回はデイトナ製を選びたいと思います。
Type A それとも Type C ?
もうひとつ。デイトナにするとして、Type A を選ぶのか、Type Cにするのか。
キジマ製はType AもType Cもデザインはほぼ同じでしたが、デイトナ製のはAとCで結構違います。
Type Aはシンプルながらキャップ付きでメカっぽい感じがカッコイイ。キャップはカチッと締まります。
一方のType Cはミニマムデザインというか、とにかく必要最小限の大きさでコンパクト。目立たないという意味ではこれ以上の物はありません。ただ、キャップはゴムの栓を差し込むだけ。防水という意味では問題ないんだと思いますが、ちょっと安っぽい気もします。
機能面でいうと、Type Cは急速充電に対応。スマホ側も対応している必要がありますが、将来スマホを買い替えた時もその性能をフルに活用できます。
一方で、Type Aはまだまだ主流。なので充電ケーブルも入手しやすいです。例えばツーリングの際にケーブルを忘れてしまっても、Type Aのケーブルならその辺の100円ショップに行けばすぐ手に入ります。
うーん。どちらにするか。悩むところですが、今回はType Cを選びたいと思います。
急速充電に対応できること、将来的にはType Cが主流になるであろうこと、そして、ハンドル周りで出来るだけ目立たないようにセッティングしたい、と思ったからです。
デイトナ USB Type C 電源ユニット「17213」
というわけで、今回はデイトナ製 USB電源ユニットの「17213」を選びました。
ディーラーさんに取り寄せてもらい、納車時に取り付けてもらいました。
スマホマウントは前のバイクに取り付けていたRAMマウントを取り付けました。
最近はRAMマウント以外に、もっとスタイリッシュなスマホマウントがいろいろあります。
でも、RAMマウントはスマホの外周を四点で抑える形なので、専用のスマホケースを必要とせず、好きなスマホケースにスマホを入れたままでもマウントすることが出来ます。
それと、スマホホルダーでしばしば問題になる、カメラユニットの振動による破損も、他のガッチリと固定するスマホホルダーに比べると、RAMマウントは弾力のあるアームでスマホの外周を押さえるだけなので、比較的バイクの振動が伝わりにくい気がします。※注:これはあくまで私の推測です。
↓↓↓RAMマウントについて、詳しくはコチラでご紹介しています↓↓↓
USBケーブルは タイプC 急速充電対応のものを購入しました。スマホに挿す側はL字になっています。
普通のストレートタイプでもいいのですが、ストレートタイプの場合、バイクの振動や風圧でケーブルに力が加わったときに、スマホの端子部分に力が掛かりやすい気がします。そこで少しでも端子に負担がかかりづらいL字タイプを選んでみました。
長さは50cmを選びましたが、もっと短くてもよかったかな。
使ってみたら・・・
今回選んだ「デイトナ Type C 電源ユニット17213」を使ってみた感想です。
まず良い点ですが、なんといっても目立ちません。本当に必要最小限の大きさですから、ハンドルに取り付けてもその存在が気になりません。特に僕のバイク(KTM Duke890)はハンドル周りがほとんど真っ黒ですから、余計にこのUSBユニットが目立たないです。
肝心の充電性能ですが、僕のスマホは残念ながら急速充電に対応していないので(おいおい)、その良し悪しはまだ判りません。ただ、今のところナビ使用時の消費電力に供給が追い付かず、USB電源をつないでいるにも関わらずスマホの電池が減っていく、といった様子は見られません。
逆に悪い点ですが、ちょっと安っぽいところ。非常に小さな端子にゴムキャップが被さっているだけ、という外観なので、車種、あるいはハンドル周りの質感次第では、非常にちゃちく見えるかもしれません。
また、このゴムキャップは単にはめ込んであるだけなので、気が付いたら時々外れていたりします。雨天走行中に外れたりすると故障の原因になりかねないので、そこはちょっと気になります。
あと、これは承知の上で選んだのですが、USB TypeC端子なので、TypeBやミニUSBほどは普及しておらず、100均ショップなどでは手に入りにくかったりします。普通に家電店やホームセンターにはおいてあると思うので、そこま問題はありませんが、ケーブルを家に忘れてきたり、途中で落とした時なんかは、ちょっと不便かもしれません。
でもいずれも大した不満ではありません。
デイトナ USB Type C 電源ユニット「17213」。オススメです。