案外昼飯に困る道志みち
関東のライダーならだれもが知っているツーリングスポット 道志みち。
神奈川の相模原から山梨の山中湖へ抜ける快走路として、ライダーに大人気。
僕もなんだかんだで月に一回は通っています。
何度行っても飽きない、よいツーリングスポットなのですが、案外困るのが昼飯。
神奈川から行くと始点となる宮ケ瀬湖周辺や、終点の山中湖まで行くといろいろ飲食店があるのですが、道志みちの道沿いには、案外食事処が少なく、何か所かあるにはあるものの、手ごろに食べられる安くておいしい店というのはなかなか見つかりません。
立ち寄りやすいという意味では、「道の駅 どうし」内のレストランなんかが手軽で、味も決して悪くは無いのですが、正直、わざわざあそこへ行ってまた食べたい!って思うかというと・・・(あくまで個人的な感想です。)
気になる「わらじカツ丼」の看板
そんな道の駅へ行くたびに気になっていたのが、道の駅の裏、道志川を挟んで向こう岸に見える小さな赤いのぼりです。
歩いて近づいてみると、「わらじカツ丼 担々麵 きく家」の看板が。
そこは知る人ぞ知る、わらじカツ丼のお店なのでした。
実はこの「きく家」さん。その存在はかなり前から知ってはいたのですが、どんな店かとネットで調べたところ、
・民宿が昼間だけカツ丼の店として営業している。
・民家の居間みたいなところに畳敷きで座って食べるが、小さな店なのでいつも結構混んでいる。運よく空いてないと食べられない。
・味はまあまあ美味しいが、とにかく量が多い。
みたいな書き込みがありました。それを見て
「一人で行って、相席みたいな感じで座らされるといやだなあ」
と思って、ずっと行くのを躊躇してました。
気になりつつも、ずっと伺わないまま早数年。(いや、10年ぐらい?)
でもそれなりに人気あるみたいだしなあ、と思い直し、意を決して行ってみることにしました。
思いがけずキレイな店内
営業中」の赤いのぼりを目印に、道の駅から歩いても1,2分。店の前には(未舗装ですが)バイクなら10台ぐらいは停められそうな駐車場があります。
駐車場を抜けると、どう見ても民家、という感じの建物が。ただ、入口の横には大きな窓があって、店内の様子が見えるので、思ったほど入るのに勇気はいりませんでした。
入り口の引き戸を開けると、まさに普通の家の玄関。ここで靴を脱いでスリッパに履き替えます。
中に入ると想像とは違い、広々としていて、キレイでおしゃれ。民宿というよりペンションという感じです。
4人掛けのテーブルが6つほど並んでいて、その奥にはカウンターがあり、その中が厨房になっています。
まだ席に余裕があったので、ひとりでテーブルをゆったり独占出来ました。
店は男性の店主が一人で切り盛りされているので、全てはセルフサービス。カウンターへ行って注文します。とはいえ、土日のメニューはわらじカツ丼だけなので、あとはカツの枚数を選ぶだけです。
(ちなみにオーナーの男性も”カツ丼屋のおやじ”というよりペンションのオーナーという感じの方。とっても人当たりのよさそうなご主人です。)
写真で見てもなかなかのボリュームのようですが、1枚じゃあ寂しいと思い、ロースかつ2枚でわらじカツ丼を頼みました。
かなりボリュームのある わらじソースカツ丼
店主お一人だし、結構待つのかなあ、と思っていたのですが、10分もしないうちにカツ丼が運ばれてきました。
見るとカツが蓋からはみ出ています。
蓋を取ると、デーンと大きなカツが二枚。いい匂いがします。
早速頂きます。ガブリ、と噛むと、甘みのあるソースの味が口に広がります。
カツは薄めですが、十分ボリュームがあり、とても柔らか。サクサクしていて、とっても美味しいです。カツの下にはキャベツが敷かれ、その下にはホカホカのご飯が。これはお箸が進みます。
これ、けっこう美味しいなあ~。
ご飯も多く、相当ボリュームがありましたが、美味しいのでペロリと頂きました。とはいえ、女性はもちろん、小食な男性ならカツ1枚でも十分満足できそうな量です。
もっと早く行っとけばよかった・・・
ようやくおとずれた わらじカツ丼のお店「きく家」さん。正直、どうしてもっと早く来なかったんだろう?って思いました。
上手くて、ボリュームがあって、価格も手ごろ。駐車場もあって訪れやすく、店内は落ち着いた雰囲気です。店主も穏やかな感じの方です。
これはリピート確実です。
皆さまも道志を訪れた際は、是非立ち寄ってみることをおすすめします。