プライマリーオイルを交換したら、クラッチが切れなくなって・・・
前回、プライマリーオイルを交換したのですが、クラッチレバーの遊び量がものすごく大きくなり、めいっぱいレバーを握ってもクラッチが切れなくなってしまいました。
ギアを入れるとクラッチを握っても前に進もうとしますし、駆動力が掛かっているのでニュートラルに入れることも出来ません。
どうやらダービーカバーカバーを開け閉めする過程でクラッチの遊び量をいじってしまったようです。
クラッチの遊びを調整する「クラッチアジャストスクリュー」
クラッチの遊びの調整はクラッチケーブルのアジャスターで行いますが、大きく調整する場合はプライマリーケース側で調整するという事は知っていました。
けれどその具体的な方法は知りませんでした。
調べてみたところ、ダービーカバーを開けた際にポロポロと落としてしまったこの部分(クラッチアジャストスクリュー)で調整するようです。
クラッチの遊び調整の方法
というわけで、サービスマニュアルを参考に、あらためてクラッチの遊び調整をやってみます。
まず、クラッチケーブル側のアジャスターを目一杯緩め、遊びを最大化します。
アジャスターの調整については、以前コチラに詳しく書きましたので、併せてご参照ください。↓↓↓
次いでダービーカバーを外すのですが、ミッドコントロールのスポーツスターはステーごとステップを外さないとカバーを開けられません。(前回参照)
ステップを外したら、いよいよダービーカバーを開けるのですが、この時、車体を垂直にしておかないとプライマリーオイルが漏れ出てくる可能性があります。
そこでジャッキ等で車体を支えて垂直にします。
(なければサイドスタンドの下に木片などを敷いてやりますが、反対側に倒れやすくなるので十分注意が必要です。出来れば一人で作業しないで誰かに手伝ってもらった方が安心・安全ですね。)
ダービーカバーを閉め、ステップを元通りもどしたら、クラッチケーブルのアジャスターで遊び量を微調整します。
クラッチを握って遊び量を確認し、だいたいOKになったら、最後はエンジンを掛け、クラッチミートしながらクラッチの繋がり具合を確認します。
何度か調整をして、適正な遊び量になったらロックナットを締めこんでアジャスターを固定しまず。
- アジャスターには錆防止のため、シリコングリスを塗りましょう。
- ジャバラの上部から雨水が入らないよう、タイラップで縛りましょう。
ジャバラを元通り被せたら、クラッチケーブルをクリップで元通りフレームに固定して・・・
・・・と言いたいところなのですが、このクリップが固くてなかなかはまりません。
以前、クラッチレバーを交換した際も、かなり苦労しました。
そこで、整備性も考え、個々の固定はタイラップ(何度も付け外し出来るタイプ)に換えてみました。
遊び調整後に試走すると・・・
これでなんとか調整出来ました。
クラッチを握ってギアを入れ、クラッチミートするとスルスル走り出します。
遊び量が適正になったためか、あるいは単純にオイルが新しくなったためか、おそらくその両方だと思いますが、ギア音が小さくなり、シフトチェンジも軽く、ニュートラルも出やすくなりました。
というわけで、ちょっと苦労しましたが、なんとかプライマリーオイルの交換が終わりました。それにしてもちょっとした作業でも何かしら問題を起こすよなあ~ 私。
まあ、すんなり成功する記事より、読んでる方は面白い・・・かもしれませんしね。(笑)
反面教師として少しでもご参考になれば幸いでございます。
コメント
クラッチの調整方法、参考にさせてください。ありがたいです。
我がナイトスターですが、2019年にシフトシャフトのオイルにじみを直すために、シール37107-06を交換しました。
その際にシールが中々外れずに、結果的にプライマリーケースを外すことになりました。
その時に見よう見まねでクラッチ調整した記憶があります。覚えてないけど(笑)
現在はプライマリーケースのガスケットからオイルにじみがあり、ガスケットを交換する予定です。
当時、安い(294円)のガスケットに交換したのが仇となっている気がします。
今回は純正ガスケットかジェームスガスケット(フォームドラバーコートメタル)にしようと思います。
先週、新山下でガスケット(34955-04)交換の見積りしたら、工賃0.5h 8300円、部品6000円、オイル3000円、シフトシール900円、合計18000円と言われました。
自分でガスケット交換すれば部品代5000円程度ですので、どこにも行かないGWに交換トライしようと思います。
参考にしていただいてありがとうございます。ご自分でガスケット交換ですか。僕はそこまでは出来る自信はないなあ。
ハーレーは社外のパーツも、修理の情報も沢山あるのでいいですよね。