ヒントその74.ひとり泊ツーリングのススメ

ひとりで泊まり旅って、なにが一体楽しいの?

ソロツーリングが好きか、それともマスツーリングが好きか、みたいな話しはバイクのりの間でもしばしば話題に上りますよね。

まあ好き好きというか、それぞれ良いところがあると思うので、僕なんかはどちらも好きですが。

ところが、これが泊まり掛けで、という話になると、とたんに

「一人で泊まって一体何が面白いんだ?」

「寂しくねぇ?」

と言われたりします。(僕の周りだけでしょうか?)

まあ世間一般の方のご意見としては解らないでもないのですが、バイク乗りでも結構こう言う人が多いのは不思議でなりません。

そもそもバイクは一人で楽しむもの。(・・・だと思うのです。)

時には仲間でつるんで走っていても、バイクの上では一人。(まあタンデムもありますが)

だから、” 一人を楽しめるのがバイク乗り ” だと勝手に思い込んでいたのですが、どうもホントに勝手な思い込みなのかもしれません。

特に妻帯者の立場でありながら、自分一人で泊まり掛けで出かける、なんて話をすると、周りからまるで「人でなし」をみるかのような言われ方をします。

まあ、これは日ごろの行いの問題かもしれませんが・・・笑

ソロ泊ツーリング、やってみるとホント楽しいんだけどなあ~

自由気ままな?ひとり旅の良いところ

ひとり旅って一体なにがいいのか。

「ひとり旅なんて(しかも泊まりなんて)した事がない」というアナタに、僕なりに考える『ひとり旅への誘い』を書いてみたいと思います。

ひとり旅の良さ その1. 無計画を楽しめる。

目的地も決めず、気の向くままにバイクを走らせる。すると今まで知らなかった道や、今まで食べたことのない料理や、いままで話したことの無い人との出会いが生まれたりします。

いいですよね。

でも、仲間との旅でこれをやろうと思うと、なかなか難しいものがあります。一人の気ままは、他のひとりには”わがまま”になるかもしれないからです。

ましてやそれが泊りがけとなるとなおさら。

よっぽど気の合った仲間以外とは、”あてのない旅” は難しい気がします。

ひとり旅だからこそ、” 行くあての無い旅 ” を楽しめるのだと思うのです。

ひとり旅の良さ その2.好きなことをトコトン出来る。

例えば走るのが好きなひとは、延々走り続ける事が出来ます。自分さえよければ休憩する必要も、飯を食う必要もありません。ただただ走り続ける。これも幸せですよね。

逆にいい景色に出会ったら、気が済むまでそこでのんびり過ごすことが出来ます。なにもバイクに乗る必要はありません。ツーリングの途中、涼しげな河原で座って単行本を一冊読む、なんてことも、景色の良い場所で昼寝することも、ひたすら温泉をハシゴすることも、海を眺めながら一日中ボーっと過ごすことも気ままに出来ます。

ひとり旅の良さ その3.嫌なことはしなくて済む。

”楽しいことをトコトンできる”のと似ているようで非なるものがコレです。

例えば ”雨なら走らない” なんていう我がままが、誰に文句を言われることもなく出来ます。たとえ旅の途中でも、気が向かなければその日は一日宿でグダグダして過ごすのも勝手。なんならツーリングそのものを中止する事も出来ます。

まさに勝手気まま。

走るペースももちろん自由。同行者に合わせてトロトロ走る事も、逆に必死でついて走る必要もありません。

ひとり旅のよさ その4.人との出会いがある。

もちろんひとり旅じゃなくても、出会いはあるのですが、ひとり旅をしていると、話し相手がいない分だけ、必要に迫られて見知らぬ人との会話の機会が増えます。

また、ひとり旅をしていると、周りから話しかけられることも多くなります。(なんかさびしそうにみえるのでしょうかね?)

人見知りな方も(僕もそうです)、必然的に人との出会いが増える。それもひとり旅の良さだと思います。

ひとり旅のよさ その5.人恋しくなる。

ひとり旅をしていると、

「ああ、この景色をだれかと一緒に見たかったなあ」

とか、

「ああ、この感動の体験を誰かに話したいなあ」

などという思いに駆られます。

なーんだ、やっぱり寂しいんじゃん!・・・ぷぷぷ 』

なんて言われそうですが、寂しいのは必ずしも悪い事ばかりではありません。

ちょっと寂しい思いをする事で、いつも身近にいる人への思いを新たにする事が出来ますし、ちょっとさびしいからこそ、旅先での新しい出会いが待っているのかもしれません。

孤独を楽しめるのもひとり旅の醍醐味なのです。

ひとり泊旅の楽しみ方

ここで、僕なりに考える『ひとり泊旅をより楽しむ方法』についてご紹介してみます。

① 宿は事前に決めない

ひとり泊の旅を目いっぱい楽しむのなら、宿は事前に予約しておかない、というのも一つの方法す。宿を決めると必然的に目的地が決まってしまいます。ここはひとつ、目的地を決めず、無計画な旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

宿が決まっていないから、好きなだけ走り、好きなところでその日の旅を終える事が出来ます。せっかくの泊まり旅なのですから、目一杯走りたいですよね! 走って走って走って、日が暮れたらその町で泊まる。最高です!

宿が見つかるか心配? 大丈夫! 昔ならいざ知らず、今はスマホにインターネットという便利な道具がある時代です。

旅の途中で休憩しながら、その日たどり着けそうな町で宿を検索し、電話する。

当たり外れはあるかもしれませんが、口コミ情報を参考にすれば、そうヒドイ目には合わないと思います。(・・・多分。笑)

② 観光案内所を利用する

”そうはいっても、やっぱりいい宿に泊まりたい ” というアナタ。

そういう方には各地の観光案内所を利用することをお勧めします。

観光案内所は旅の情報の宝庫。宿はもちろん、おいしいお店や観光スポット、その土地ならではのお土産など、いろんな情報を教えてもらえます。地図ももらえるし、なんといってもタダ。活用しない手はありません。

そのうえ、観光案内所は地域の宿と繋がっていますから、宿の予約もその場でとってくれたり、条件を交渉してくれたりもします。

宿によっては一人客は敬遠される場合もありますが、観光案内所経由なら問題なく泊めてもらえる、という事もあったりします。

ヒントその35.旅の情報の宝庫!観光案内所を利用してみよう
今やネット時代。スマホを使えばWebでどんな情報もすぐに調べられます。ツーリングでも本当に便利。でも、駅などにある観光案内所をぜひ使ってみてください。観光案内はもちろん、地元の宿などとも結びつきが強く、ネット上にはない情報をいろいろと教えてくれますヨ。

③ ほかのライダーに話しかけてみる

やっぱりライダー向けの情報はライダーに聞くのが一番です。地図では判らない、最高に楽しいワインディングや絶景の道を教えてくれるかもしれません。

高速のパーキングエリアや観光スポットなどで、休んでいるライダーに話しかけてみる。出来れば地元ナンバーのバイクならより良いですよね。

正直なところ、僕自身、あまり知らない人に話しかけたりするのが得意な方ではないのですが、そこはバイク乗り同士。

「どちらからですか?」とか

「いいバイクですね!」

とか、気軽に声を掛ければ会話が弾む事も多いハズ。

相手がひとり旅の女性ライダーとかだと上手くいかないかもしれませんが、、、(笑)

噛み合わないなあ、と思えば「じゃあ気をつけて」と言って立ち去ればいいだけです。

④ タクシーの運転手さんに情報を聞く

ひとり旅に限った事ではないのですが、旅の情報を聞くには、やはりその土地の人に話を聞くのが一番。身近な存在で、その土地土地の情報に精通しているのは、やっぱりタクシーの運転手さんでしょう。

駅前や観光地で客待ちしているタクシードライバーがいたら、仕事の邪魔にならない程度に話しかけてみましょう。大抵のタクシードライバーさんは乗り物好き、バイク好きですから(←勝手な思い込み?(笑))、おいしい食い物や評判の良い宿などの情報を教えてくれると思います。

⑤ ツイッターでつぶやく

僕自身はツイッターはやっていないのですが、これは友人のバイク乗りに聞いた話。

ロングツーリングの途中で行く先々で旅の軌跡を発信してみる。

するとそれを見た地元の人や、その土地にゆかりの仲間が、その土地ならではの楽しさを教えてくれたりするそうです。

「○○へ行ってみた方がいいよ」「××がおいしいです。」などなど。

ソロツーだけど、マスツーのような楽しさがあるかもしれません。

(そういえば昔々、行く先々で発進して仲間と更新するアマチュア無線家のライダーがいたなあ~。アナログのつぶやきですね。)

② ちょっと変わった宿に泊まる

僕は、観光バスの運転手さん&バスガイドさんの泊まるホテルに泊まった事があります。

コラム:貧乏バイク旅の思い出
観光案内所の記事を書きながら、大昔のツーリングの事を思い出した。 学生の頃だから、もう四半世紀も前の事だ。 当時住んでいた大阪から友人の住む広島まで走り、友人の下宿で一泊。 そのままその友人と二人で山口を経由し、九州へ渡った。 学生の貧乏旅行だから、走る道はずっと下道である。金はなくても時間はあった。

特に面白味は無くても、コストパフォーマンスが抜群でした。そのうえバスガイドさんともお近づきになれて最高でした。(笑)

田舎の国民宿舎に泊まったら、ペットとしてイノシシが飼われていた事もありました。

あまりの大きさに、正直あまり近づくことは出来ませんでしたが。

『見知らぬ同士が大部屋に泊まって出会いに感謝しつつ、一晩中語り明かす』、という徒歩宿に泊まった時のは、そういう宿だったにもかかわらず、宿泊客は僕一人。

自由に聞いていいよ、と宿主に言われ、うん百万する部屋のステレオでCDをとっかえひっかえ大音響で聞きながら、広すぎる部屋をひとりで満喫して一晩過ごした事もあります。

千葉にある元小学校の建物にとまれるという道の駅。未だ宿泊したことはありませんが、いつか泊まってみたいなあ、と思っています。

⑥ お気に入りの本を一冊持っていく

ひとり旅の長い夜。

テレビを見て過ごす、スマホをイジって過ごす、・・・では日常と同じ。それじゃもったいないですよね。

ひとりで夜を楽しむために、面白そうな単行本を一冊買っておいて、ツーリングバッグに忍び込ませておくことをお勧めします。

テレビもインターネットも見ないで、ひとり宿でひとり酒を飲みながら、長い夜を本を読んで過ごす。至極の旅の楽しみ方です。(・・・大抵そのまま寝ちゃうんですが。(笑))

こんな本だと、よりひとり旅が楽しくなると思います。↓

オススメの本:道の先まで行ってやれ! 自転車で、飲んで笑って、涙する旅 (石田ゆうすけ著 幻冬舎文庫)
今回僕がお勧めする「道の先まで行ってやれ! 自転車で、飲んで笑って、涙する旅 」は、そんな石田ゆうすけ氏が世界一周の旅から帰ってきて数年、あらためて日本各地を自転車でめぐり、その旅で感じたことを綴った紀行文です。この一冊を読めば、きっとあなたも一人旅をしてみたくなると思いますよ。

旅の準備は万端に

”勝手気まま、無計画な旅 ”と矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、ひとり泊旅はひとりきりの旅。周りに助けてくれる仲間がいない以上、旅の準備は万端にしておく必要があります。

それはバイクのコンディションであり、自分自身のコンディションです。

出発前はタイヤの空気圧を確認。各部のボルトにゆるみがないかチェック。数日ロングを走れば途中でタイヤが寿命を迎えたり、ブレーキパッドが摩耗限界を超える事もあります。

工具は必ず持っていきましょう。自分でメンテ出来なくても、通りすがりの誰かが助けてくれる可能性もあります。(特にハーレー乗りはインチ工具を持っていかないと、助けたくても助けてもらえません。)

日が暮れてからは無理して走らない、雨なら飛ばさない、体調が悪ければ無理して走らず静養する。仲間との旅でも同じことですが、ひとり旅はなおさら無理しない事が重要です。

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マスツーリングの時になにかと頼りになる。仲間を助けられる。ひとり旅を重ねる事で、そんなライダーになりたいものですね。

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