何年振りかにブーツカバーを購入することに・・・
週末にXL1200CXのオーナーズクラブ「ロードスターズ」の全国ミーティングがある、というので、今年も参加させてもらう事にしました。
ところが当日(4月14日)の天気予報は午後から雨。
そういえば昨年のミーティングも雨で、帰路は土砂降りの中200km以上走って帰ってきました。
大雨のツーリングで一番つらかったのが靴への浸水。
ブーツカバーを持っていなかったので、コンビニ袋で足を覆って走ったのですが、豪雨の高速道路はやはり手強く、ブーツはぐっしょり。
靴下は濡れないものの、すっかり旅気分が削がれるほど不快でした。
”今年こそは同じ轍を踏まないように” と、ブーツカバーを購入する事にしました。
ブーツカバーは使いづらい?
実は僕がブーツカバーを購入するのは、おそらく十年以上ぶり。
雨の日はもちろん、降水確率が30%を超えるとツーリングに出かけないので、雨に打たれることは稀です。
それでもツーリング先で天候が急変したり、泊まりだと雨でも走らざるを得ない時などもあります。
けど、まあ、濡れてしまったらしょうがない、と諦めていました。
乗り始めのころはブーツカバーも何度か買ったのですが、あまり良い印象は残っていません。
履きづらいし、バイクの操作性も悪くなるし。その割に効果は少なく、しかもすぐ破れてしまう、、、という感じ。
けれど、昔「GOOGLE」に付録で付いていたレインブーツカバーが家にあったのを思い出し、先日、雨のツーリングでそれを使ってみたところ、やっぱり、あるとないとでは濡れ方が全く違うことに、あらためて気付きました。(簡易なやつだったので、すぐ破れてしまいましたが。)
そんなこんなで、
「やっぱり、ひとつくらいは(ブーツカバーを)持っておくべきかな」
という結論に至ったわけです。
バイク用レインブーツカバーの選び方
ブーツカバーは比較的単純な作りであるにもかかわらず、いろんな材質やデザインのものが売られています。
また、価格もピンキリで、結構幅があります。
逆に言えば「コレ!」という決定的な商品が無い、ということ。
では、どういう商品を選べばいいのでしょうか。
ブーツカバーはいくつかの種類に分けられます。
①「ショートタイプ」と「ロングタイプ」
見た目の通り、「短いもの」と「長いもの」。
これは基本的に、中に履くブーツの長短に合わせればいいと思います。
ショートブーツやスニーカータイプならブーツカバーもショートタイプ。ロングブーツならロングタイプ。ブーツの高さより少し長い程度がベスト。
ショートブーツにロングタイプのカバーだとずり落ちてきやすいですし、逆だとカバー出来ません。
②「フルカバータイプ」と「ハーフソールタイプ」
靴底のソール部分が「足の裏全面を覆うタイプ」と、「つま先だけのタイプ」とがあります。
当然「フルカバータイプ」の方が、雨水の侵入は防ぎやすいですが、どうしても靴が引っかかってしまい、履きづらいです。
それにブーツに対し、カバーのソールが大きすぎると、カバーの中でブーツが遊んでしまって、フィット感に欠けます。
もちろん小さすぎればブーツが入りませんが。
また、どうしてもこのタイプは中で湿気がこもりやすいので、長時間履くと蒸れて苦痛だったりします。
一方「ハーフソールタイプ」はつま先だけが覆われているので、足を入れやすく、ベルクロなどで大きさを調整すれば靴にフィットしやすいです。
また、かかと側が抜けているので中も蒸れません。
ただ、底が抜けているぶん、水が浸入しやすく、フルカバータイプに比べれば、構造上、耐久性も劣ります。
また、操作する際、ペダルやステップに引っかかりやすい、という意見もあります。
③「ブーツタイプ」と「巻き付けタイプ」
カバー自体がブーツのように「袋状になっていて、そこに足を入れるタイプ」と、「ブーツに巻き付けて、ベルクロなどで止める」タイプがあります。
袋状になっている方が、水の浸入を防ぐ意味では有利だとおもいますが、巻き付けるタイプは脱着が楽ですよね。
④「ヘビーデューティー」と「簡易型」
この線引きは難しいのですが、、
価格が高めで重いけど、しっかりしたソールを持った頑丈な作りのもと、安価だけれど、やや作りが簡易的で耐久性が期待できないものがあります。
丈夫に越したことはないですが、その分重くなりますし、しっかりした厚いソールをもったタイプはかさばるので、携帯性、という意味では劣ります。
このあたりは何を重視するかで評価が変わってきますし、自分の使い方を考え、ある程度割り切りが必要かもしれません。
⑤その他
*ソールの厚み
ブーツ並みにしっかりとした厚みのあるソールを持つカバーもあれば、単なるナイロン製、というカバーもあります。
耐久性はしっかりしたソールの方が当然良いでしょうし、僕のように短足で、停車時はつま先がツンツン、という人間は、しっかりしたソールじゃないと、雨で滑りそうで怖いです。
ただ厚みのあるソールは、持ち運びはどうしても重くてかさばります。
*シフトがあたる部分の強度
左足の甲はシフトペダルが当たるので、バイク用なら補強が欲しいところ。
*ベルクロによるフィッティング
ベルクロで絞る事で、バタつかないようにする製品が多いですが、どこにどうベルクロをつけてあるかで、フィット感に違いがでます。この辺は実際に店で試してみたいところです。
*ファスナー、ベルクロ止め、ホック止め、ドローコード絞り
口の止め方、締め方もいろいろあり、これもそれぞれ一長一短ですね。
・・・で、どれを選ぶ?
でどれを選ぶのか。
これは、
『ロングツーリングでも、しっかりとした防水性を期待する』
ものなのか、あるいは
『不意の雨に備えて、”お守り”的に携帯しておく』ものなのか、
というところで、重視すべきポイントが違ってくると思います。
ロングツーリングで靴下まで雨が浸み込んだりすると、それだけで疲労が増しますし、食事に入る店や宿についたときにも、靴下まで濡れていると何かと大変です。
泊まりのツーリングなら、それなりの容量のバッグを持っているでしょうし、観光で歩くこともあるでしょうから、多少荷物になっても、絶対に靴を濡らさないような、しっかりとしたソールを持った製品を選びたいところ。
一方、通勤や通学でバイクに乗る人は、いつ雨に降られるか分からず、とはいえ、あまり大きな荷物は持ちたくないと思うので、小さく折りたためて簡単に装着できるものを選びたいです。
この場合、耐久性は期待できないので、ある程度は ”ブーツカバーは消耗品” という割り切りも必要じゃないかと思います。
オススメのブーツカバーは?
今回いろいろ調べてみた中で、比較的評価が高かったのはコレ。
ラフアンドロードの「 バイク用コンパクトブーツカバーショート 」です。
ソールはハーフタイプで、ゴム製の滑りにくそうなもの。
ハーフタイプなので、非常にコンパクトに収納できます。
また、靴底で左右を結ぶゴムベルトは土踏まずではなく、かかと部分を通っています。
長く歩くと、かかとで踏んで切れそうですが、逆にバイクの場合、走っている時は土踏まずをステップに乗せてはしるので、この部分にあるほうが切れにくい、という事だと思います。
履くときはファスナーをおろしても、わずかに下2cmでつながったまま止まるので、足をすべり込ませやすく、素早くファスナーを上げられます。
(ちょっと耐久性的に不安のある構造ではありますが。)
シフトカバーを兼ねた部分はベルクロ止めで、タイトに締めれば全体のフィット感を上げられます。
価格はちょっと高めですが、さすがラフ&ロード。ツーリング用として良く考えられている商品だと思います。
しかし、僕が選んだのは・・・・。
じゃあ今回、お前はこの「ラフ&ロード」製を選んだんだな?・・と思われたことと思いますが、
実は、今回選んだのはこちら ↓
なぜこれを選んだのか。
僕の場合、めったに雨の中は走らないので、防水性と耐久性の部分はある程度割り切り、「価格の安さ」と「携帯性」でこれを選びました。
ブーツに巻き付けるタイプで、袋状にはなっておらず、つま先だけをカバーに突っ込んだら、かかと側をベルクロで巻き付けるだけ。装着はしやすそうです。
つま先はターポリン性で滑りやすそうですし、ベルクロ止めなので、いずれは接着力が弱くなってしまう可能性もあります。防水性もそこそこでしょう。
けれど小さく折りたためますし、安い(近所の「2りん館」で税込み ¥1880でした。)ということで割り切りました。
コストパフォーマンスは悪くなさそうです。
実際の使い心地は・・・?
で、実際の使い心地、防水性は?・・・
えーと。
ロードスターズの全国ミーティングが「天候が良くなさそう」、という理由で中止になっちゃったんですよね。(涙)
したがって、残念ながら(?)まだ使っていません。
よかった、よかった。(?)
いずれ使う機会があればレポートしてみたいと思います。
(そんな機会が無い方がいいんだけどなあ~。)
(2019/5/4追記)実際に使ってみました。
案外早く、レポートする機会に恵まれ(?)ました。
伊豆を走ってきたのですが、帰路天気が急変。一面空が真っ黒になり、雷も鳴り出す始末。
雨の東名高速を3時間ほど(その半分は渋滞。涙)走ってきました。
まずは装着。つま先を差し込んでかかと側を巻き付ける形でベルクロ止めするだけなので、実に簡単。急な雨でも一瞬で装着可能です。
幸い豪雨ではなかったこともありますが、3時間ほどの高速道路走行程度では、中のブーツは全く濡れることなく、快適でした。
ただ、ちょっと問題だったのは、足を降ろすとき、バイクのステップにソールをカバーする部分が引っかかる事。足が出せないほどではなく、そういうものだと思っていれば特に問題にはなりませんが、最初は一瞬ヒヤッとしました。
まあ、これは僕のバイクがハーレーだから、という事もあると思います。
我が愛車 ハーレーロードスターはいわゆる「ミッドコントロール」なので、極端にステップが前、というわけではありませんが、それでも一般的なロードバイクに比べればステップの位置が前寄りにあります。そのため、停車するときはステップから後方に足を降ろすかたちになるので、余計にソールを引っ掛けやすいんだと思います。
今回は、ほぼ高速道路走行のみだったので、あまり気にはなりませんでしたが、正直、頻繁に足を着く街中の走行では、ちょっと使いたくないなあ~、というのが本音です。(何度も引っ掛けていると、早々に破れそうな気もします。)
この点は、ソールをフルカバーするタイプのものか、もしくは前述のラフ&ロードの製品のように、つま先のごく先端のみカバーするタイプだと、比較的引っ掛けにくいのでは?と思います。(僕の買ったタイプは土踏まず付近までカバーするタイプなので、よりステップに引っ掛けやすい気がします。)