警告灯の謎の点灯が治らないので・・・
前回ご報告の通り、またも我がロードスター(ハーレーダビッドソン XL1200CX)でなぞの赤い警告灯が灯りましたが、いまひとつ原因がわかりません。
そこでいっそのこと、大元のコンピューターユニットを換えちゃいましょうか?というディーラーメカニック氏の提案を受け、BCMを交換してもらう事にしました。
BCMって何? CAN-Busって??
このBCM(ボディコントロールモジュール)とは、電装系関係のコントロールを一手に引き受けているコンピューターのこと。
具体的には・・・・
*ホーン
*灯火系(ヘッドライトなど)
*スターターソレノイド (セルスターターへの電源コントロール)
*アクセサリー電源*クラッチインターロックスイッチ (ニュートラルorクラッチレバーをにぎらないとセルが回らない仕組み)
*転倒時の点火のカット (自動のキルスイッチ?)*セキュリティーシステム(我がロードスターにはありませんが。)
・・・なんかをコントロールしているんだそうです。
最近のハーレーは(ハーレーに限らないみたいですが)『CAN-Bus(Controller Area Network Bus)』という仕組みで電気信号をコントロールしています。
簡単に言うと(簡単にしか理解していないのですが・・・笑)、スピードメーターならスピード、タコメーターなら点火、ウインカーならウインカースイッチと別々の信号線でそれぞれを結ぶのではなく、それらを全てまとめた信号線で情報をやり取りする仕組みなんだそう。何本もの配線を結ばなくてよいので、ハーネスを簡略化が出来、そのぶん信頼性向上やコストダウンが見込める、というものなんだそうです。
たしかに、LEDヘッドライトにするのにロードスターのヘッドライトユニットを開けたとき、そのあまりの配線の少なさにびっくりした覚えがあります。
バイクは電気線については使用環境が劣悪なうえに、引き回しで力が加わったり曲げられたりしやすく、そのくせ信頼性を求められるので、できるだけシンプルな配線が済むのが理想です。
そういう意味で、最小限の配線で済む『CAN-Bus』は実に理想的と言えます。
ただし、いわばコンピュータ同士のLAN接続みたいなものですから、ひとたび壊れると部品がメチャメチャ高い!
以前、僕がウインカースイッチを壊した時なんか、アッセンブリー交換で「6万円」(!)って言われましたから。(必死に自力で直しました。)
ウインカーで6万円なんだから、本体側のコンピューターなんて、一体いくらするんだろう?
BCMの交換費用は・・・??
修理が出来上がったという連絡を受け、さっそくロードスターを引き取りにディーラーへ行ってきました。
その費用は・・・なんと¥112,702 !! ちょっとしたパソコン並みです。
まあ、今回もメーカー保証で直してもらいましたで、我がお財布は痛んでいないのですが、まもなく3年間のメーカー保証が終わろうとしているいま、もし今後こんなパーツが壊れたらと思うとゾッとします。
ともあれ、無事修理いただけました。これで再発防止となればいいのですが・・・・
走り出した途端、ウインカーインジケーターが・・・
ディーラーメカニック氏にお礼をいって店を出発。雨が降りそうだったので急いで帰ろうと思いつつ走っていたら、店を出て最初の右折でおかしな挙動が・・・
ウインカーは普通に点滅しているのですが、ウインカーのインジケーターが高速で点滅しています。まるでウインカーが球切れを起こしたかのようです。
なんじゃこれは? というわけですぐに店にとんぼ返り。
ディーラーメカニック氏に再度診てもらうと、「スイマセン。コンピューターを換えたので、設定がリセットされちゃっているかも」といって店の奥にバイクを持って行ってしまいました。
待つ事5分。
”直りました~。”といってメカニック氏がロードスターを押しながら戻ってきました。
曰く、
「こういう前が電球で後ろがLEDの車種は、ちゃんと電球に設定してやらないとダメなんですよ。それを忘れてました。」
との事。
ウインカーを点灯させてみると、今度はインジケーターも問題なく点滅しています。
という事でお礼を言って再度店を出発しました。
ウインカーをLEDに交換したらどうなる?
ということで無事に問題は解決したのですが、ここで一つ疑問が。
後ろはLEDなのに、前はハロゲンバルブという不思議な構成の近年式スポーツスター。せっかくなら前後ともLEDにしてくれればいいのに、と思うのは僕だけではないでしょう。
実際、ネットで見ても多くの方がフロントウインカーをLEDに換えているようです。
CAN-BUS仕様のスポーツスターの場合、電球のフロントウインカーをLEDに交換しても ” ハイフラ ” になることはなく、正常な周期で点滅するらしいです。
なのですが、ただその場合にもやっぱりBCNが ” 異常 ”という判断をするらしく、ウインカーそのものは正常に点滅しても、インジケーターは高速で点滅するらしいのです。
この場合、LEDウインカーの前に専用の抵抗器(レジスター)を入れてやる必要があります。LED化されることで消費電力が少なくなり、BCMが ” 球切れ ”と誤認識しているのを、抵抗を入れて消費電力を増やし、正しく(?)認識させてやるわけです。
こんな風にウインカーをLEDに交換するには、レジスターを入れてやることが必要・・・だと思っていました。
けれど先のメカニック氏の説明のように、「ハロゲンランプウインカーとLEDウインカーでBCMの設定を変えて対応」しているんだとすると、LEDウインカーに変更した際、「レジスター」なんか使わなくても、ディーラーでLED用にBCMの設定変更をしてもらえば、そのまま使えるんじゃないの?と思ったわけです。
でもそんなんで対応できるなら、わざわざレジスターなんか販売しないだろうしなぁ~。
実際のところどうなんでしょうか?
だれか詳しい方がいらっしゃったら教えてください!メッセージお待ちしています。
(いまのところ僕はウインカーをLED化する予定は全くありませんけれど。笑)