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リターンライダー(?)への険しい道のり

バイクロスの日々・・・

事故を起こして早一か月。修理をあきらめハーレーを手放すことになってしまいました。

MY スポーツスターとのお別れ

バイクの無い生活は何年ぶりでしょうか。(二十年以上?)

事故をおこした直後はバイクの事を考えるのも辛かったですが、目をそらそうとしても否が応でもバイクが目に入ってきます。

なにしろバイクという趣味にどっぷりはまっていたので、パソコンを開いても、スマホを見てもバイク関連の記事や広告が流れます。YouTubeを開けばバイクブロガーの動画が、Facebookを開けばバイクオーナーの集まりが、ヤフオクをみればバイクパーツが・・・という感じ。もちろん家にはあちこちにバイク雑誌がころがっています。

CLUB HARLEY (クラブハーレー)2022年11月号 Vo.268(ハーレー乗りがライダースを着る理由。)[雑誌]

逃げようがありません。

それにやっぱりバイクが好きなのです。

やっぱりバイクはやめられないよなあ~、と自覚すると、今度は自分のバイクが無いことが無性に寂しく感じ始めました。

平日はいつも「早く休みこないかなー」と思いながらがんばって(適当に?)働くのですが、

「あ、週末になってもバイクないんだっけ」と気付きがっくり。

天気予報を見て「お、週末天気いいじゃん!」と思っても、「あ、雨でも雪でも関係ないんだよな」と気付き落ち込みます。

なにより”自分は今バイク乗りじゃない”という事実が一番寂しい気がします。

いかん、このままでは・・・

やはりこのままでは人生が楽しくありません。

バイク、探そう。

そう思うのに時間はかかりませんでした。

欲しいバイクが無い

ところがここで一つ困ったことが。

ハーレーを買って、スポーツスターに乗るようになってからは、どっぷりハーレーの世界に浸ってきました(少なくとも気分的には。)

世の中でバイクは二種類に分かれます。

「ハーレー」と「ハーレー以外」です。

ハーレーこそがバイク!ハーレーが一番!!・・・とは思いませんが、ハーレーとハーレー以外のバイクではあまりにも世界が違うため、ハーレーにどっぷり浸かれば浸かるほど、それ以外のバイクに興味がなくなってくるのです。

この6年間でハーレー以外のバイクには関心がなくなり、バイク雑誌もハーレー誌以外は見なくなりました。

VIBES (バイブズ) 2022年11月号 (vol.349)

なので、ハーレーの次のバイクと言われても、欲しいバイクが全く頭に浮かびません。

うーん。

じゃあまたハーレーを買えばいいじゃん、とも思うのですが、僕にとってのハーレーはスポーツスターであり、それ以外のハーレーには全く興味がありません。

そして、スポーツスターの中でも、ロードスター(XL1200CX)こそが、ぼくには理想のスポーツスターだったのです。

ですから、もしロードスター以外のスポーツスターを買っても、街中でロードスターに出会ったら、やっぱりロードスターがいいなぁと思うに違いありません。

じゃあまたロードスターを買えばいいじゃん、とも思うのですが、ロードスターは(というか、全ての空冷のスポーツスターは)もう絶版で、新車で手に入れることは出来ません。

じゃあ中古はどうか?と思って中古車を探すと、程度のよいものは皆 新車の価格を上回る異常なプライスタグがついているではありませんか。

なんで新車165万円のバイクが、中古で180万円するんだよォ。

とても手を出す気にはなれません。

大手バイクショップに行ってみました。

ともあれ、いちどバイクショップへ行ってみよう。そう思い、神奈川でも有数の大型バイクショップへ行ってみました。

ここは初めて訪れたのですが、国産はもちろん、ハーレー、ドカティ、KTM、トライアンフなどなんでもあれの超大型店。さらにはものすごい数の中古バイクが展示されています。

数あるバイクの中で目についたのがホンダ CB1100RSです。

これは2016年の東京モーターサイクルショーに登場したプロトモデル。

実はロードスターを購入する際、最後までどちらにしようか悩んだのがCB1100RSでした。

それまで販売されていたスタンダードのCB1100は変に回顧主義的な感じがして、どうも好きになれなかったのですが、このRSは現代的な足回りとボリュームあるタンクでカッコよく、空冷好きな僕としてはツボにはまった一台でした。

ただ僕がロードスターを購入した2016年10月の時点では未だ発売はされておらず、現物は見ていませんでした。もし実物を見ていたら、どちらを買っていたか・・・(なにしろハーレーは正直予算オーバーでしたから。)

結局 ロードスターを買って僕のハーレーライフが始まったわけですが、ロードスターがトラブるたびに「やっぱCBに買い替えようかなぁ」と思っていました。(トラブってないときは「ロードスター最高!」だったですけれど。笑)

なかでも昨年に発表された「ファイナルエディション」(特に赤!)は派手でシックでシンプルで、めちゃくちゃカッコよく、実車を見たときは正直気持ちが揺らぎました。

ただ、ファイナルエディションはあっという間に完売となり、CB1100RSはもう新車では手に入らなくなっています。

そんなCB100RSのファイナルエディションモデル、しかも「赤」がそこにありました。

走行距離は忘れました(4000kmぐらいだったかな)が、まだ発売1年未満のバイクですから、少なくとも見た目はピカピカです。

ところがその値段は180万円(税別)!。新車は1,276,000円(税別)なので約1.4倍です。

ひえー。こんなバイクもプレミアム価格なんだ!と驚きました。

いやあ、これはちょっと手が出ません。

さらに驚いたことに、この店には々CB1100RSファイナルエディションの「新車」も置いてありました。まだ納車整備もされていない正真正銘の新車です。

お値段は・・・220万円!!!

うーん。唸り声しか出ません。(でもカッコいいなあ。)

中古バイクの価格高騰は聞いてはいたけれど・・・

ここ1,2年。世界的な半導体不足とコロナの影響もあって、いろいろな工業製品が品薄になっています。バイクも例外ではなく、なかなか新車が手に入らないという話は聞いていました。

新車が入らなければ中古車でも、というわけで、中古車も信じられないような価格高騰になっています。実際、わがスポーツスターも「下取りに出したら新車価格を超えた(もちろん新同車でですが)」なんていう話も聞こえていました。

ですが正直これほどまでとは思ってもいませんでした。

ショップの中古車を眺めていると、CBと同じく最近生産中止になったSR400の中古車がずらりと並んでいました。その価格はどれもこれも80万円オーバー。

SRだぞ。400だぞ。タマなんていくらでもあるだろう。

でもこれが現実なのです。

ヤマハ SR400[FIモデル] メンテナンス&カスタム

CB1100やSR400のような絶版車は、どうしても欲しければ、たとえ高騰していても中古でも買うしかありません。でも現行車でも「新車がなかなか入ってこないから」という理由で中古車価格が高騰し、新車価格を超えるプライスがついています。

現行車ですから、待てばいつかは新車で購入することが出来ます。でもそんなに待てない人が多いのでしょう。(僕もその一人かもしれません。)

ただ、こんな異常な状況がいつまでも続くとは思えません。仮にいま中古車をローンを組んで買ったとして、1,2年後に市場価格が下落したら・・・その可能性は高い気がします。

そう考えるととても手を出す気にはなれないのでした。

HONDAもTRIUMPHも・・・

やっぱり新車だ。少し待ったとしても、妥当な値段で買えるなら、やっぱり新車を買うべきだよな。

そう思って今度は新車を探しに行きました。

最初に見たのは、最近外車の中でも特に勢いのあるトライアンフ。

トライアンフの本[雑誌] エイムック

スピードトリプルはちょっと高いけど、ストリートトリプルだと何とかなるかも・・・なんて思いながら見ていると、店先にならぶバイクに掲げられたプレートに「今 ご注文いただくと、納期は・・・」と書かれたその日付は、なんと1年後。

え、1年後!?

乗り換えならまだしも、愛車を失ったぼくには、納車1年待ちなんてとても耐えられそうにありません。

じゃあ国産車ならどうだ。

CB1100RSは手が届かなかったホンダですが、もう一台気になるバイクがありました。

CB650Rです。

バイク用 ニーグリップパッド サイド タンク パッド HONDA CB650R,CBR650R (2019~)

ホンダホームページ

https://www.honda.co.jp/CB650R/

オーソドックスなネイキッドモデルスタイルに、現代的なデザインの機能パーツを配備したスタイリッシュな一台です。

これも出たときからずっと気になっていました。

さっそくHONDA WINGへ。

あった!店内にはCB650Rの新車が1台。ところがこれは先約があり販売できないと・・・

予約したらいつ頃入るのと尋ねると、納期不明でいつになるか分からない、いまは予約も受け付けていない、とつれない返事。(注:店員さんの接客態度が悪いわけじゃあありません。)

「もうそのまま生産中止になるかもしれません」

受注しても造れないまま、次のモデルへ生産が移るかもしれない、という話でした。

※追記:10月25日にCBR650の23年モデルが発表になりました。どうやら新色追加だけみたいです。

https://www.autoby.jp/_ct/17580644

バイクが買えない。バイク乗りに戻れない。

新車は無い。中古車は異常な高騰。普通にバイクを買う事ができない・・・

いや。まいりました。まさかここまでとは。

今更ながら、あらためてバイクを失ってしまったことを後悔せざるを得ません。

ああ、もう二度とバイク乗りになれないんじゃないか、、、

大げさかもしれませんが、そんな思いに駆られてしまいました。

リターンライダー(?)への険しい道のり その2

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コメント

  1. コタロウ より:

    次のバイク選び、大変そうですね…

    国産車や4気筒はホント優等生ですよね。エンジンのパワー、粘り、スムーズさ..
    どれをとってもピカイチですが、ロードスターの”味”を経験した後だといずれ飽きてしまいそうですね。
    新車でスポーツ性を加味するなら、現行のファットボブ(高額で私には買えません)が候補でしょうか。ハーレー以外ならインディアンも面白いかもしれません。

    • kento-yoshida より:

      コタロウさん。こんにちは。コメントありがとうございます。
      普通、バイク選びっていうのは楽しい作業だと思うのですが、今回ばかりは「苦行」です。選びようがない感じ。
      ハーレーにどっぷりなんていいながら、スポーツスター以外はほとんど興味がないので「ファットボブってどんなのだっけ?」と思って検索しました。(笑)
      インディアンはいいですよね。FTRなんてまさに僕の好みにドンピシャです。ただやっぱり高い。200万円超えちゃいますよね。ちょっと厳しいなあ。

  2. あんぷ より:

    こんにちは。

    ここ最近のバイク高騰は、乗り換え検討するライダーにとって頭の痛い問題と思います…。
    もし、お近くにバイク専門のカスタムショップがあれば、ダメもとで相談しては如何でしょうか?

    場所によっては予算に沿ってベース車両選定からカスタムまで相談に乗ってくれるところもあるかと思います。
    (オークション車両を仕入れて依頼なんかも)

    ただ、ある程度の妥協や、決断も必要になるかもしれませんが、、、。

    • kento-yoshida より:

      あんぷさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
      エンジンとフレームだけしっかりした中古車を探してきて、フルカスタムする、というやつですね。はい。すごく憧れます。
      しっかり手を入れてもらえば、その辺の中古車よりずっと信頼できる一台になるでしょうし、世界で一台だけの自分好みのマシンが作れるというのは魅力です。
      ただ、僕の調べた限りでは、やっぱり結構高額になっちゃうんですよね。
      いつか250ccぐらいの小排気量車をベースにフルカスタムしてもらったマシンを手に入れたい、という野望はあります。野望のまま終わるかもしれませんけど。(笑)

  3. わかまつ より:

    同じXL1200CX乗りとして、いつも楽しく読ませてもらっていました。
    まずは大きな怪我がなくて本当に良かったです。

    実は私はXL1200CXを手放して、それを元手にFLHRに乗り換えるつもりで
    ディーラーで契約までしていたのですが・・・
    1月に契約して半年待った時点で、なんと「日本には2022年式FLHRは入ってこない。」
    という連絡があり、ハーレーライフをあきらめました。
    なんでも日本でFLHRのオーダーが集まらなくて、生産ロット数に満たなかったとか。

    楽しみにしていただけにすごくショックでした。
    こんなことならXL1200CXを手放さなかったのに、と後悔もしました。
    2023年式のFLHRの納車を待つ手もありましたが、契約者の気持ちを考えない
    ハーレーダビッドソンのやり方に疑問を感じ、ハーレーを乗り継ぐことを止めました。

    しかし、バイクのない生活はやはり寂しく、この度中古のRnineTを購入しました。
    空冷のボクサーエンジンはハーレーとは違う味があってなかなか楽しいです。
    一度試乗されてみては如何でしょうか?

    • kento-yoshida より:

      わかまつさん。こんばんは。ヨシダです。コメントありがとうございます。
      そうですか、それはヒドイ話ですね。心中お察しします。
      ハーレーダビッドソンも最近はディーラー要件を厳しくして小さなショップを閉めだすなど、その政策に疑問を抱くような点がありますよね。
      RnineT、いいですよね。実は購入候補の一つ(筆頭?)でした。スタイルも好きだし、ボクサーエンジンにも興味があります。
      ただ僕にはちょっと予算オーバーなのと、これもなかなか手に入らない・・・・この辺りの話もまた書きたいと思います。

  4. 星野輪業 より:

    どうもです。
    お体が無事で何よりです。
    今更ですが・・・

    フレーム新品交換出来ますので端折るところを端折っちゃえば
    トータルで100万ちょっとで修理できたと思いますよ。

    手放す前に相談してほしかったです。

    復活応援しています
    頑張ってくださいね!!

    • kento-yoshida より:

      うわっ!星野さんだ。
      お世話になってます。コメントありがとうございます。
      そして、いろいろ面倒を見ていただいたのに、こんなご報告になってしまい申し訳ありません。
      そうですか。フレームの新品交換なんて出来るんですね。知りませんでした。やっぱり星野さんが(HPに)書かれている「セカンドオピニオン」って大事ですね。
      事故の時は自分が救急車で運ばれてしまったので、とにかく確実に運んでもらえるところと思いディーラーへ運んでもらいました。そこが運命の分かれ目だったかもしれませんね。
      ほんとお世話になりました。もしまたハーレーに乗ることがあったら、是非お伺いさせてください。
      温かいお言葉ありがとうございました。