当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています

2025年 東京モーターサイクルショーへ行ってきた(その2)

東京モーターサイクルショーレポートの2回目です。

インディアンブース

混迷するハーレーに比べ、最近のインディアンは勢いがあるように思います。どちらも同じようにアメリカの歴史あるメーカーで、どちらも生き残りをかけて水冷化を進めているのに、ハーレーは何かと批判されるのに対し、インディアンはそういうことを感じません。何故なんでしょうね。

最新の101スカウト。倒立フォークにブレンボのブレーキキャリパー。もちろんエンジンは水冷(1250cc)。伝統?なんだそれ?っていう感じの割り切りを感じる。いや、スポーティーでマッチョでカッコイイ。268万円から。

こちらは同時展示されていた、1928年式のオリジナル 101スカウト。さすがアメリカ最古のオートバイメーカー。

インディアン・スポーツチーフRT。346万円(!)から。サンダーストローク116と名付けられた、1890cc(!)の空冷エンジンを搭載。ということは1気筒あたり945ccということ。なぜこの時代にこんな巨大な空冷エンジンを出せるのか、と不思議に思ってしまう。それでいて、変に懐古趣味的なデザインになっていないところが人気の秘密なんじゃないかな

インディアン スカウト シックスティー ボバー。999ccの水冷エンジンを搭載、車重243kgだが、シート高はわずか649mm。クルーザーというよりスポーティー感じ。

https://www.indianmotorcycle.co.jp/scout-sixty-bobber/

インディアンはアメリカ最古のオートバイメーカーですが、実際には一度解散していて、今のインディアンは1999年に再興された会社。新しい分、変に過去の遺産に引きずられないのがかえっていいのかもしれませんね。

ちょこっとカワサキブース

カワサキは個人的にあまり興味がなく、人も多かったので外からちょっと眺めただけ。今回はアパレル展示に力を入れていたみたいで、そのためか、若い男女の姿が目立った気がします。最近のカワサキはイメージ戦略が上手いですね。

カワサキブースは人が多くて外から眺めて終わり(ホントはあんまり興味が・・・)このグリーンライトの演出は去年の使いまわし?

MEGURO K3。 773CM³空冷4ストロークのツインエンジンが140.8万円とは。ベースとなったW800が124.3万円だから、そのは15万円以上。うーん。みなさんそんなにレトロネームが好きなんでしょうか。

オヤジ感涙のモリワキブース

なんと20年ぶりに東京モーターサイクルショーに出展したという、名門 モリワキのブース。

歴代のモリワキレーサーを高段にずらりと並べていました。

モリワキの代名詞。モンスターZ1000。グレーム・クロスビーやワイン・ガードナーが操った伝説のマシン。モナカ合わせのマフラーにフロントキャリパーはロッキードをフォークの前に取り付け。90年代カスタムシーンのお手本となったマシーン。

ZERO-X7。1984年 八代俊二さんライディングしたTT-F1初代優勝マシン。ベースはホンダCBX-750F。フレームはモリワキ独自のリブ付き角断面アルミフレーム。そしてモリワキマフラーと言えばこれ。T字断面フィンのついたモリワキ フォーサイトマフラー。

MD-211VF。4ストローク変更を機にMOTO GPに参戦したモリワキが走らせた一台。ホンダRC211Vの5気筒エンジンを搭載。

こちらはヤマハ XSR900GPのカスタムマシン。ヤマハとモリワキの組み合わせは珍しいですね。

モリワキのカラーリングがXSR900GPのフォルムによくマッチしてます。

そしてコレ。モリワキフォーサイトマフラーがXSR900GP用モデルで復活するそうです。サイレンサーを覆う、T字断面の冷却フィンは放熱による消音効果を狙ったものらしいですが、モリワキならではの個性を主張していたマフラーでした。発売時期・価格は未定。

Z900RS MORIWAKI改。「改」っていうのが、90年段カスタムシーンを経験してきたオジサン達のこころをくすぐるんでしょうね。

『MORIWAKI Z900RS改はHSR九州で開催の鉄フレームバイクで争われれるロードレース「鉄馬」の最高峰クラス「アイアンスポーツエキスパート」に参戦するために制作されたマシン』とあります。

ステアリングダンパー、巨大ラジエーター、OZのマグホイール、BUREMBOラジアルキャリパーなど、レーシングパーツ満載。

タンク後部に貼り付けられたハングオフ時に内ももで押さえるためのタンクカバーやすべり止めのタンクパッドなど。単なるカスタムバイクと異なり、見た目より純粋にタイムを追求するための機能性を優先している感じがして、レーサーらしい雰囲気がプンプンします。

美しい補強で固めたスイングアーム、OZのマグホイール、そしてほぼスリックに近いタイヤが迫力満点です。

ヘッドライトはよく見るとペイントですね。レーサーには似合いませんが、そういうレギュレーションなんでしょうか。ゼッケンプレートを兼ねたフロントスクリーンは、ちょっと浮いてる気がして、もしこれがカスタムマシンなら僕なら外してしまいたいです。

アライヘルメットのブース

アライヘルメットのブース。前に居る、マネキンと同じような恰好をしたおじさんが最初ヘルメットを被っていて、同じマネキンだと思っていたら、急にヘルメットを脱いで動き出したので、めちゃくちゃビックリした。(笑)

ロアーズオリジナル」デザインのヘルメット。以前のものはラパイド・ネオがベースで下が、これはツアークロスVベースのようですね。

アライブースでは、ヘルメットの製造工程を詳しく説明・展示していました。

帽体を形作る「シェル形成」とその内側のショックを吸収する部分である多段階発泡ライナの説明

アライヘルメットのシェルの材質はFRPで、これはガラス繊維を樹脂で固めたものですが、そのガラス繊維はこんなにも多数の形、材質の物を組み合わせて作っているんだそうです。びっくり。

衝撃を吸収する発砲ライナー。部位によって硬度を変えることで、それぞれに最適なクッション性をもたせています。

シェルの下地処理は、サーフェーサー塗布と研ぎを3回繰り返します。FRP形成の時に樹脂を多くすると表面がなだらかに仕上がり、下地処理が楽になるのですが、樹脂を多くすると重くなるので、出来るだけ必要最小限に抑えているそうです。検査は抜き取りではなく全数検査をしているとのこと。組み立て工程はほとんどが手作業。ヘルメットが高いのも致し方ないよなあ。(けどもうちょっと安くしてほしい)

エアインテークからの空気の流れを表すカットモデル。

出来るだけ球体に近く、表面の凹凸をなくすことで、地面にぶつかった際に衝撃を逃がす(かわす)、というのがアライの思想。なので、種類が異なってもほとんどのヘルメットが同じような形をしています。一方ショウエイは風切り音の低減や風圧によるヘルメットの揺れ防止などを目指し、それにあった帽体の形を追求しています。その方が疲れにくく、結果事故につながりにくい、という思想ですね。

最近、原材料の高騰などを理由にヘルメットの価格がどんどん上がってしまっています。致し方ないですし、こういう製造工程の手間をみれば、価格も納得・・・なんですが、あまりに効果になってしまうと買いづらいし、買い替えづらい。結果、安価な製品に流れる人も増えるわけで、正直、もうちょっとだけ価格を抑えてほしいなあ、というのが僕の本音です。

総合卸売業者「東単」のブース

バイク用品/部品の総合卸売りである株式会社 東単のブース。取り扱い各社のブースが並んでいます。

ピカールでおなじみ。日本磨料(まりょう)工業の展示。しぶい。

ピカールって用途向けに、こんなにも多くの商品ラインアップがあるんですね。

僕が大好きな荷物固定用ベルト 「ROKストラップ」を展開する企業・インフィニクス。会社名は知りませんでしたが、このROKストラップは一見、何の変哲もないゴムベルトに見えて、実は確実に荷物を固定できる優れものの超高性能ベルトなのです。

アルミスプロケットのイメージが強いX.A.M。でもアルミスプロケットは軽いものの、耐摩耗性ではスチール製に劣ります。今回紹介されていたのはタフライトスチール製のスプロケット。僕みたいに耐久性重視のライダーにはこれいいかも。

RIDEZのブース

革製品を中心に、比較的リーズナブルな価格でスタイリッシュなライディングウエアを展開するブランド、というイメージのあるRIDEZです。

ライディング用のデニムパンツ。春からのラインディング用に、一着、デニムパンツが欲しいんですよね。

機能性を謳ったバイクライディング用のデニムパンツはいろいろ出ていますが、普段着として違和感なく着用できるデニムって案外少ないんですよね。これはシルエットも選べ、デザインもとても良さそうです。

先ほどのデニムパンツとは別に、”coming soon” と書かれていたCORDURAデニムがこちら。

引き裂き強度に優れるナイロンやポリエステルの糸を織り込んだCORDURAのライダーパンツ。いくら分厚いデニムでも、普通のデニムは路面で摩擦すると、いとも簡単に避けてしまいます。こういう強化繊維を使った高強度デニムは安心感がありますよね。

経年変化を楽しめる、本革製のショルダーバッグ。なかなかこういう見た目にしっかりしたバイク用の革バッグって少ないんですよね。欲しいです。

というわけで、この話、まだまだ続きます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする