丸一日の充電でバッテリーが復活
先日乗ろうと思ったら、キーをオンにしても何も反応しなくなってしまった我がKTM 890 DUKE。
キルスイッチやヒューズ、バッテリー端子の緩みなど、思いつくところは一通りチェックしてみたものの異常は見つからず、思わず天を仰ぎました。
一縷の望みを掛け、バッテリーを外して充電してみましたが、夜まで充電(8時間ぐらい)してみても満充電にならず。
この時点ではバッテリーの初期不良を疑っていました。(バッテリーは交換してまだ3か月)
ところが、まあダメ元でとそのまま一晩充電を続けたところ、翌朝起きてチェックすると、バッテリー充電器は充電完了を示す緑のライトが点滅していました。
おー、バッテリーは生きているのか?
インジケーターも点灯できないほど、すっかり空っぽになってしまったバッテリーを充電するには、丸一日という時間が必要だったようです。
ただ、こうなると別の不安が頭をよぎります。
バッテリー自体は正常なのに、わずか2週間ですっからかんになったとなると、バイクの充電系がダメになっている可能性もあるからです。
無事エンジン始動
ともあれ、バッテリーは満充電になったので、車体に取り付けてみることに。
あいかわらず家の電圧計が見当たらないので、Amazonで注文しました。最近はこんなデジタル式のテスターが2000円以下で買えます。そうしょっちゅうは使いませんが、バイク乗りなら一台買っておいても損はないと思います。
バッテリーをバイクに戻し、念のため電圧を測ってみると、12.9Vでした。
メインキーをオンにすると、無事メーターが起動しました!よかった!
時計を合わせ、セルボタンを押すと、ドルゥン!と一発始動。あっさりエンジンがかかりました。
ディスプレイやらECUやらといった、メインどころの電装系が壊れている、という最悪の事態はどうやらなさそうです。
発電系の異常の有無は?
心配していた発電系はどうでしょうか?
エンジンがかかっている状態で、バッテリーのプラス端子とマイナス端子にかかっている電圧を測ってみます。
すると14.44~14.48V を示していました。ちゃんと発電されているように思えます。
うーん発電も問題なさそうだなあ。
後は考えられるのは過充電です。レギュレーターが壊れると電圧の制御が出来なくなって、エンジンの回転が上がると電圧も上がり、規定以上(14.5~14.7Vぐらいが正常らしい)の電圧がバッテリーにかかると、過充電となってバッテリーがパンクするそうです。
電圧計を取り付けたまま、スロットルを開け閉めしてみましたが、電圧は14.44~14.49Vの間で保たれていました。
うーん、正常っぽいけどなあ。
念のためちょっと走ってみることにしました。
890 DUKEは電圧計がついているので、メーターに表示させたまましばらく走ってみました。
走っている間、信号待ちのアイドリング状態の時も含めて、電圧計はずっと14.4~14.5Vの間を示していました。
ちょっとだけ高速道路も走ったので、それなりに回転数も上げてみたのですが、変わらずでした。
どうやら過充電の心配もなさそうです。
なぜバッテリーが上がったんだろう?
こうなると、バッテリーが上がってしまった理由がわかりません。
ハーレー(XL1200CX)に乗っていたころは、2週間乗らないとバッテリーが上がってしまうことがたまにありました。でもそれは新品交換後1or2年経過したバッテリーででしたし、ほとんどは冬場でした。それにエンジンはかからなくても、インジケーターぐらいは点灯していました。
今回のように、バッテリーはほぼ新品、気温15℃、2週間乗らなかっただけでインジケーターも点かないほどバッテリーが空になる、というのは体験したことがありません。
もはや電気系に疎いぼくの浅知恵では原因が良くわかりません。
ひょっとすると、やっぱりバッテリーが初期不良で、今は無理やり充電して動いているけれど、また1,2週間経つと上がってしまうのかもしれません。
う~ん。
しばらくは不安を抱えつつのバイクライフとなりそうです。